
週刊ダイヤモンド恒例のゼネコン特集。
今回はとりわけ強烈だった。
その内容は、
<特集>ゼネコン断末魔
脱談合を促した独占禁止法改正、耐震強度偽装問題を契機につくられた建築基準法改正――。
相前後して施行された2つの法律が、ゼネコン業界を大きく揺さぶっている。
癒着の根っこを断ち切らせ、再編・淘汰に向かって背中を強く押す。
激しく振れた振り子が、業界秩序をぶち壊し、生き残りをかけた熾烈な競争が加速している。
建設ストップで受注急減必至 建築基準法改正の衝撃Diagram
建設市場大図解
【Part1】再編・淘汰の火の手再び!
準大手・中堅ゼネコンの苦境焦点は金融支援組、ファンド株主
【Part2】ダンピング合戦の末に採算悪化
大手ゼネコンのあきれた体質奪われたら奪い返せ! 競争心があおる過当競争の愚
【Part3】無理難題押し付けてコキ使う
下請け現場の悲惨な実態もう赤字受注はしない! 元請けに反旗掲げた現場の反乱
実は、つい半年前までの土木業界は、発注者(我々業界人は役所と呼ぶ)=神様で、平民としてゼネコン、従者として専門工事業者といった不文律が存在していた。
ところが、過度の公共投資の圧縮(1年に5%ずつ減らせば、10年で40%以上減)に伴い、民間工事にも波及した過当競争により、職人さん達の賃金が激減してしまった。
そうなると、「仕事はきつくて、一人前になるには時間がかかるけど給料は高い」といった職人の定義が揺らいでしまい、離職者が急増した上に、新規に入ってくる若者も途絶えた。
そうなると、
1.仕事を受注しても、こなしてくれる職人がいない。
2.職人を集めようとすれば、高コストになってしまう。
3.高コストになれば、安値受注は無理!
ということで、今まで建設業界にはびこっていた「安くても仕事さえ取れれば何とかなる」といった考えは、完全に通用しなくなってしまった。
その結果、最近は神様が発注する、(東京発のマスコミによると)不当に高いはずの公共工事に、不調(入札参加者が0だったり、予定価格より安い金額で応札してくれる業者がおらず、入札そのものが成立しないこと)が続出している(勿論、原油高等に始まった資材高騰も、不調の原因に拍車をかけているが)。
そのような事情を背景に、値段と会社の技術力の両方で落札企業を決定する、総合評価方式が採用されるようになってきた。
利益率の低下に苦しんでいるのは当社も同じであり、この点では同業他社に対してどうこう言うことはできない。
しかしながら、「安さ」だけでなく、技術力、信用力、調達力、スピードといった、会社としての真の実力が問われる項目が、業者選定の大きな要素になったことは、当社にとって大きな飛躍のチャンスを得たと言っても過言ではない。
かつて日本の優良企業ベスト100に入っていたこともある当社も、今では見る影もない。
このチャンスを活かし、絶対に復活させたい
お互いたいへんですが、プラス思考でがんばっていきましょう。
ここを「飛躍のチャンス」ととらえているのはさすがです。前向きなリーダーがいる橋本組さんはきっとまた、新たな飛躍をとげるのだと思います。楽しみですね。
そして、本当に飛躍のチャンスと信じていることも事実です。
3年後を楽しみにしていて下さい