桑田圭祐の曲がテーマ曲であることにも驚いたが、タイ人が「みなしごのバラード」を口ずさんでいたことにビックリ!
タイの闇組織で働くチット(プランドン・スワンバーン)が日本ではお馴染みのタイガーマスクの裏テーマソングを歌う。幼児売春や臓器移植にも関わってる男で怖い奴なのだが、変態男の「咥えろ!」には反応してしまう。彼自身も親に売られ異常性愛者の餌食となったトラウマがあるようだった。ちなみに“みなしご”は放送禁止用語。『タイガーマスク』が放映されるときにはピー音だらけになりそうだし、『みなしごハッチ』もタイトルにモザイクがかかりそうだ。
序盤から「心臓移植のドナーは生きた人間である」という衝撃台詞があったため、その後はちょっとのことでは驚かなくなってしまいました。それでも、太った変態男や、夫婦で少年少女を買う夫婦など、大人の汚い部分をこれでもかこれでもかと見せつけてくれる。そして、自分の子供を売った親等々・・・
『亡国のイージス』ではがっかりさせられた阪本順治監督だったけど、セミ・ドキュメンタリー風の社会派ドラマというジャンルに挑戦したことは評価できる。タイの現状、それもスラム街と言われる貧困地域に特化して、人身売買もエイズの問題も考えさせられるのです。そして命の問題。日本では15歳以下の臓器移植が認められないため海外で心臓移植手術を受けることになる少年。しかし、タイでは脳死したドナーではなく生体移植であるという・・・心臓取ったら死んじゃいますよね・・・この患者を突き止めた新聞社の南部(江口洋介)、ボランティアの恵子(宮崎あおい)が患者宅で言い争うシーンが印象的。
東京から20cmの地域で命の価値が違うかのような問題提起。根本には貧困と無知があるんだと、赤ひげ先生なら言うのでしょう。そして、暗に日本人の買春ツアーなんかも風刺しているのでしょう。メッセージがありすぎたため逆に弱くなっているのは残念でしたけど、誰もが無関心であってはならないことばかり。ラストでは異常性愛者の新聞記事が張り付けられた壁の真ん中に鏡があったのが不気味だったし・・・誰もが犯罪者になる可能性だってあるのです。
衝撃の問題作であることは間違いない。ただ、NGOのゲーオが警官に向かって発砲する意味がわからないとか、終盤になってドンパチで解決しようとするストーリーが納得できなかった。それより、ジャーナリストが目の前の被害者を助けられるか?といったテーマを最後まで主軸にしてもらいたかったなぁ。
★★★★・
タイの闇組織で働くチット(プランドン・スワンバーン)が日本ではお馴染みのタイガーマスクの裏テーマソングを歌う。幼児売春や臓器移植にも関わってる男で怖い奴なのだが、変態男の「咥えろ!」には反応してしまう。彼自身も親に売られ異常性愛者の餌食となったトラウマがあるようだった。ちなみに“みなしご”は放送禁止用語。『タイガーマスク』が放映されるときにはピー音だらけになりそうだし、『みなしごハッチ』もタイトルにモザイクがかかりそうだ。
序盤から「心臓移植のドナーは生きた人間である」という衝撃台詞があったため、その後はちょっとのことでは驚かなくなってしまいました。それでも、太った変態男や、夫婦で少年少女を買う夫婦など、大人の汚い部分をこれでもかこれでもかと見せつけてくれる。そして、自分の子供を売った親等々・・・
『亡国のイージス』ではがっかりさせられた阪本順治監督だったけど、セミ・ドキュメンタリー風の社会派ドラマというジャンルに挑戦したことは評価できる。タイの現状、それもスラム街と言われる貧困地域に特化して、人身売買もエイズの問題も考えさせられるのです。そして命の問題。日本では15歳以下の臓器移植が認められないため海外で心臓移植手術を受けることになる少年。しかし、タイでは脳死したドナーではなく生体移植であるという・・・心臓取ったら死んじゃいますよね・・・この患者を突き止めた新聞社の南部(江口洋介)、ボランティアの恵子(宮崎あおい)が患者宅で言い争うシーンが印象的。
東京から20cmの地域で命の価値が違うかのような問題提起。根本には貧困と無知があるんだと、赤ひげ先生なら言うのでしょう。そして、暗に日本人の買春ツアーなんかも風刺しているのでしょう。メッセージがありすぎたため逆に弱くなっているのは残念でしたけど、誰もが無関心であってはならないことばかり。ラストでは異常性愛者の新聞記事が張り付けられた壁の真ん中に鏡があったのが不気味だったし・・・誰もが犯罪者になる可能性だってあるのです。
衝撃の問題作であることは間違いない。ただ、NGOのゲーオが警官に向かって発砲する意味がわからないとか、終盤になってドンパチで解決しようとするストーリーが納得できなかった。それより、ジャーナリストが目の前の被害者を助けられるか?といったテーマを最後まで主軸にしてもらいたかったなぁ。
★★★★・
臓器移植は国籍法改正で解決。
海外の子供を我が子ですと認知するだけで家族になれます。DNA鑑定は有りません。ただし嘘をついて認知したときは10万円の罰金です。事前に準備しておいてください。
なお、家族間で生体間移植の場合はそんなに厳しい制約は無いでしょう。でも脳死以外は心臓移植は出来ないとは思いますけど。。
こんなフィクションを書いていいのでしょうか。国籍法の悪用を心配しているだけですが・・・
言動と行動が不一致している南部の正義は何処から湧き出るの?
私もあの日行きたかったのだけど、「レッドクリフ」をチョイスしてしまったんです(汗)
すごい問題作だとは思うのですが、言いたいことが多すぎたのでしょうか、大満足というわけではなかったんですよね。
今日は落語娘みるよ~~~
この映画は最初は渋谷で単館上映の予定が、半年経ってもまだロングラン続けていますですからねぇ・・。
この映画で描かれた、ほとんどは、実際に似たような事実があったんだと思います。
人事ではありませんね。内蔵提供の女の子に「今日は可愛いぞ」と言っているシーンは忘れられません
これほど男たちの闇の部分を描きまくるのは凄いと思いました。
「闇の子供たち」は「大人たちの闇」を描く映画だったのだ。
そうなんです。マフィアの手下でNGOを憎んでいた。だけど銃撃戦になったのは警官を撃った。このときNGOに寝返ったのかと混乱してしまいました。
臓器移植は国籍法改正で解決なんですかぁ~なるほど。
結局、問題になるのはその臓器が心臓だという点だけなんですね。そーいや、裏腎臓移植を扱った痛い映画もありましたよね。
タブーを扱ったかのような問題作でしたが、タイの国そのものを悪く言ってるわけじゃないし・・・たぶんいいのでしょう・・・
>ミチ様
行きたかった、舞台挨拶。
ただ、混むし、並ばなきゃいけないし、本当に好きな監督じゃなければ辛い(笑)
訴えてくるメッセージは良かったんですけど、やっぱり詰め込み過ぎ感がありましたよね。江口洋介の性癖というオマケ付きだったことも・・・
>シネマ大好き娘
おお、そちらでも公開か~
着実に全国に広まってますね。
>ひきばっち様
徐々に全国拡大公開される映画ってのは良作が多いですよね。作風をガラリと変えた監督の評価もウナギ登り!
心臓移植まではどうかわからないけど、その他のことはノンフィクションっぽいですね。
命の価値とか、問題山積みです!
>しん様
ドンパチで引いてしまった俺。
『魂萌え』でも女の映画という新境地を切り開いた阪本監督だけに、今後もいろんなことにチャレンジしてもらいたいです。
そういや、男たちの闇だけでなく、夫婦で買ってるやつもいましたよね。見慣れぬ光景を見て、感覚がまひしそうですた・・・
舞台が日本ではなくタイですから、国によって価値観が違うとは言えどもこういう現実に直面するとやり切れない気持ちが強いですね。
貧しい国ほど体を売ってまでお金にしようとする現実に日本の豊かさを知りますが、それを悪用して食い物にする日本人の姿が描かれたのもこの作品に対する意味合いを大きくしているのだと思います。
出張先の金沢を歩いていて「闇の子供たち」を
上映中の映画館を発見して、そこのチラシを
見ると当地での1週間後に阪本監督のトークショー
が開催されたことを知り、非常に親近感を感じました。
時間がなく映画館には入場できませんでしたが、
次回の機会には是非「ネタバレ映画館」に着席
したいと思います。
貧しさゆえか、親子の絆が希薄なところが悲しかったです・・・日本もあんな貧しい時代があったんですよ(と、知ったかぶり)。
豊かになった日本でも、それは単に経済的な豊かさだけ。他人の子の命がどうなろうと知ったこっちゃない!という心の貧しさを感じました。
>哲様
最近の俺はシネモンドから足が遠のいて・・・なかなか行けない事情もあったりするのです。そんな俺はトークショーを見事に外してしまいました。
「ネタバレ映画館」の席・・・もっと頻繁に通わないと撤去されそうでこわい・・・(汗)
寝れなかったです。。。ぁの子供は役者さんですよね?汗
重い、あまりにも重い内容でした(__;)