お兄ちゃんとアンちゃん。て、紛らわしい・・・
『天然コケッコー』につづいて島根と東京を往復する夏帆。田舎娘がよく似合う。『うた魂』ではコミカルな表情に徹していたためか、ちょっと引き気味で見ていたのですが、こうしたキャラはとてもいい。純情そうでありながら、キスだけはあっけらかんとしているという・・・
さて、この映画。過去と現在、そして未来を砂時計のモチーフとして学生時代と大人になった主人公たちの想いを描いてあるのですが、そのままの姿を捉えるよりも、心の闇の部分もクローズアップさせている。ひねくれた見方をすると、男女の恋愛模様とは別にサイコ・ホラーの要素が浮き彫りにされているのです。
明るい田舎といった風景とは裏腹に、島根県特有の神々しさや神秘的な一面が隠されていて、離婚したとか異性に振られたという傷ついた心に闇が忍び込んでくるような。そして統合失調症、徘徊、自殺・・・これらは周りの者にも少なからずダメージを与えてしまうのです。母親(戸田菜穂)、藤(塚田健太)、椎香(岡本杏里)、そして主人公杏(松下奈緒)。みんなコールタールの中に沈んでいく・・・そしてリスカ。黒い雨合羽を着た男たちの不気味さや血のイメージなど、ホラー要素が満載だった。
そんな異様さもあったのですが、対照的に力強いほど深い愛を描いていたので、インパクトはありました。特に仁摩サンドミュージアムという博物館(○ンコ博物館とはえらい違い)の世界一の砂時計が希望や未来を感じさせ、過去にこだわらない男の潔さも魅せてくれた。この終わり方もいい。もっとドラマを続けるとなると、また逆さまにしなくちゃいけないからなぁ・・・
★★★・・
『天然コケッコー』につづいて島根と東京を往復する夏帆。田舎娘がよく似合う。『うた魂』ではコミカルな表情に徹していたためか、ちょっと引き気味で見ていたのですが、こうしたキャラはとてもいい。純情そうでありながら、キスだけはあっけらかんとしているという・・・
さて、この映画。過去と現在、そして未来を砂時計のモチーフとして学生時代と大人になった主人公たちの想いを描いてあるのですが、そのままの姿を捉えるよりも、心の闇の部分もクローズアップさせている。ひねくれた見方をすると、男女の恋愛模様とは別にサイコ・ホラーの要素が浮き彫りにされているのです。
明るい田舎といった風景とは裏腹に、島根県特有の神々しさや神秘的な一面が隠されていて、離婚したとか異性に振られたという傷ついた心に闇が忍び込んでくるような。そして統合失調症、徘徊、自殺・・・これらは周りの者にも少なからずダメージを与えてしまうのです。母親(戸田菜穂)、藤(塚田健太)、椎香(岡本杏里)、そして主人公杏(松下奈緒)。みんなコールタールの中に沈んでいく・・・そしてリスカ。黒い雨合羽を着た男たちの不気味さや血のイメージなど、ホラー要素が満載だった。
そんな異様さもあったのですが、対照的に力強いほど深い愛を描いていたので、インパクトはありました。特に仁摩サンドミュージアムという博物館(○ンコ博物館とはえらい違い)の世界一の砂時計が希望や未来を感じさせ、過去にこだわらない男の潔さも魅せてくれた。この終わり方もいい。もっとドラマを続けるとなると、また逆さまにしなくちゃいけないからなぁ・・・
★★★・・
この映画昼ドラで高視聴率を叩き出したというだけの内容だったのでどんなものかなと思いましたが、ある程度人生経験を積んだ主婦が観ると杏や椎香の心理状況にハマるのかもしれません。
心理画写を中心に描いたこの作品ですが、若い世代では杏や椎香の心理を理解するのは難しいと思いますし、何より離婚と母親の自殺が絡んでくるだけにその部分の心理を読むには頑張ってもダメだった経験も必要かなと思います。
何でも頑張ればどうにかなると思っている人ではこの作品理解できないでしょうと私は思います。
その観点から観ていくと理解しやすい作品かもしれません。
今の時代は頑張ってもどうにもならない事が多過ぎる時代ですからね・・・
だいごみたいな男どっかにおらん?!
ドラマが人気だったんですかぁ~それは知らなかったです(汗)
まぁ、原作が少女漫画ですから、描かれている乙女心は同世代の女性にはつかみやすいんでしょうね。男は理想的すぎるというか、なんというか・・・
本当は藤の心が一番難しいはず。愛人の子じゃないかと悩みぬいて、自暴自棄になりかけてるのをアンが救ったようなものだし・・・ドラマだったら丁寧に描かれてたのかなぁ~
生きることが大切だというテーマがもっと表に出ていれば・・・評価できたかもしれません。
>シネマ大好き娘さま
ご覧になったのですね~?
俺もあの砂時計は見にいきたいです。でもカウントダウンとか、最高のシチュエーションは無理だろうし・・・つうか、島根県に行ったことがありません・・・
他にも島根のロケーションは素晴らしい景勝地ばかりでしたね。特に杏の家の近くの高台から眺めは素晴らしかったです。
俺もなんとなく見たことがあったんですけど、島根県にあるとは知らなかったです(汗)出雲大社くらいしか知らなかったり・・・
映像はなかなか良かったですよね。
島根に行ってみたくなりました~
母親の死をトラウマが「だいご」との純粋な恋愛に結びつかない葛藤は出ていたとは思うのですが、特殊な生い立ちと表現手法に違和感があり、重くて、苦しくて感情移入が出来ませんでした。鑑賞後の印象もハッピーになれませんでした。
夏帆は「うた魂」でナルシストでしたが、今回も自己中の恋愛でした。恋愛は一人じゃ出来ないのになぁと思いながら、さめた目でみてしまいました。
短い尺の中に、藤や椎香のエピソードと現在の事も説明不足にならない程度に織り込んでいたのは良かったですが、説明程度なので原作ファンにとっては色々と不満が残るのではないかと思いました。
映画とは関係ないけれど、仁摩の1年計砂時計は島根に行くたびに何度か前を通過していましたが見るほどではないだろうということで見ることは無かったのですが、今回は映画「砂時計」の撮影風景を展示してある言うことを石見銀山で知ったので、映画を見る前でしたが、見てきました。
撮影秘話やロケ地を知ることが出来て、良かったです。琴が浜もしっかり歩いてきました。
天気が良くて、砂浜も乾いていたので、キュキュという足音を楽しんできました。
kossyさんも 一度はどうぞ。 太田市は浜田市に近いので、天コケのロケ地や石見銀山なども誓いです。
俺も同じくコミックもドラマも知らない。
感情移入ってのは難しい映画だったかもしれませんね。どちらかというと大悟の気持になれるかもです。
まぁ、母親の死とか、統合失調症とか、実際に経験してないと理解できないのかもしれませんよね。
それにしても俺は旅行しない人なんだなぁ・・・西では広島までしか行ったことないです。山陰、九州、四国、とにかく行きたい!
姫路、宮島、石見、屋久島と旅行してみてください。
何処に行っても外国人さんが沢山居ます。日本語が懐かしくなるくらい海外の人が多いです。恐るべし世界遺産効果。
たしかに描き切れてない部分が惜しいですよね~
まぁ、観ている人がそれぞれ自分の思いでと照らし合わせて想像するしかないような・・・
あの砂時計は1年でひっくり返すんですよね?
愛情と嫉妬で心が揺れるのも1年単位くらいなのかな~
姫路、宮島、石見、屋久島
宮島は対岸から見た!
行っておけばよかったかなぁ・・・
金沢にも外人観光客がいっぱいでしたけど、どこの国の人なのか探るだけでも楽しかったりします。
愛に理由はないにしても…杏の魅力の描写不足に加え、大悟が(杏にとって)都合がよすぎる・理想的すぎました。
なぜそう感じたかは以下の通りです。ダメ出しオンパレードになってしまいますが、以下をクリアしてくれていたら、純愛作品の名作になっていたのではないかと思いました。
一番わからなかったのは大悟の心理。
不幸な境遇のアンを守りたいという大悟の気持ちが、どこで、愛情にかわったのか、アンの魅力が、わかりませんでした。もっとキラキラしているアンを描き、大悟がクラクラしないと(笑)同情と愛情は紙一重、大悟の義務感や正義感や同情との錯覚ではないかと思えてなりませんでした。
大悟の生い立ち・人格形成・家庭環境が描かれておらず、大悟も誰かを必要とし、傷ついた者同士だったとか。愛情に恵まれ、正義感に厚く、弱いものは守ってやらなきゃいけないと、育てられたとか。必要とされることが、自分の存在価値だと思い込んでいるとか…
どんなときも、君を守る。君が笑っていてくれれば、僕は幸せ。一途で、小学校教諭(公務員)経済力もあり、健康で、外見もアレ…理想的、できすぎ。
不幸の看板で男に依存する女に、まんまとハマッテしまった良い奴の印象が強い。
勿論、杏の性ではないけれど、同性の嫉妬・羨望・非難の的。
杏の母親・杏の両親に対する思いも疑問。
杏のお母さんには『母の贈りもの』を観て、実家に頼らず、母子家庭で再起して欲しかった(話が続かなくなってしまいますが…)
結婚し夫婦になることと、親になることは違う。
夫婦は離婚すればいいけれど、親は辞めたいからといって辞められない。
朝から晩まで働き、頑張りすぎて精神を病んだ母をみてきた杏は、しかたないと思ったようだけど、母親は辞めてはいけません。
自分も同じ道をたどるのではないかと懸念していましたが、反面教師にしようとしてほしかった。
杏の婚約
結婚や妊娠にたいし、臆病に、慎重であってほしいし、婚約してからぐらつくマリッジブルーの杏には、疑問。
優柔不断さを感じさせ、破談になって当然と感じた。
そして自殺し、大悟がたすけ、さらにすぐにプロポーズ。
ここまでくると失笑しかない。
再会~ハッピーエンドまで
杏も、借金、離婚、子連れと、母と同じ境遇で、祖母の家に身を寄せ、大悟と再会し、大悟も結婚していて、でもやっぱり杏が、と、不倫でぐちゃぐちゃの方がリアルかも。。
学生~社会人の十年間
中学生・高校生~社会人は人間関係も、価値観も一番変わる時期。
その10年間、音信不通で、やっぱりあなたしかいないは、(わかるけれど)、唐突すぎ。
実際、幸薄い女性の方が、ちょっとしたことで、喜んでくれるからいいなんていうコスイ奴もいて、なるほどな~と思ったことがありますが、大悟はそんな打算的な奴ではないだけに、杏にはもったいないと思わずにいられない。
恋愛や人生での後悔
恋愛で好きな人に振られたり、好きなまま別れ、一番後悔することは、やりなおしたいと思っても、その時の自分とその時の相手でなければ、同じ気持ちにはなれないということ。
嫌いになったわけでもなく、相手のことを考えて、別れたにしても、一旦別れを決意し、前にすすもうとしていれば、時間が経過すればするほど、お互いに成長し、求めているものも微妙に変わる。
やっぱりあなたしかいないと気付いたときには、遅く、相手には新しい相手、環境があり、同じ関係を再現するのは難しい。
ソコを描かずして、すぐにプロポーズしかもハッピーエンド。
何事もうまくいかない、現実経験をしている人ほど、しっくりしない作品ではないでしょうか。。