こーすけの独り言 ~言霊を求めて~

日々感じた事、特にBOOK・OFF徘徊や歌詞に関することなど
たまに「こばな詞」というものをしたためる癖あり

五月雨の喫茶店

2019-04-17 00:56:50 | こばな詞のはじめ

もうすぐ平成も終わるらしい。

ひねくれ者の僕は、昭和っぽい「こばな詞」を書いてみたくなったのだ。

平成が終わるころには5月になるらしい。

 

だから、5月っぽい「こばな詞」をと。

5月というワードから一番に連想されるのが「五月雨」

実際、季語的には「夏」なのかな?

陰暦の5月は梅雨らしいからね。

 

 

という事で、半ばヤケに土砂降りにしてみました。

 

方向性としては、どんどん音楽とは離れて行ってると思います。

 

だがしかし!

それが「こばな詞」!!

 

ではどうぞ。

--------------- キ リ ト リ ---------------
「五月雨の喫茶店」 詞 Kosuke Yamada
 
近所の古びた喫茶店に入り
毎日座る窓側の席でマッチをする
なんとなくメニューを眺めるけど結局いつもと同じ
ホットコーヒーとナポリタンを頼むポリシー
 
こんな緑色の雨が降る午後には
名曲にのせて初恋のあの子に思いを馳せたくなるな
栗色に輝く艶々の髪の毛で
栗色に輝くキラキラの瞳が胸に残ってるんだ
 
ハーフだったのは確かなんだよと
不鮮明な記憶を頼りに意識だけ過去の僕に飛ばしたんだ
朧げに脳裏に少女が浮かんだ刹那
無口な髭マスターがコーヒーをドンと置くもんで
少女は隠れちまったんだ
 
 
窓から見えてる国道の向こうで
女性が1人 信号が変わるのを待ってる
栗色のストレートなロングの
キラキラした髪型でフレアのスカート
顔は遠くてよく見えない
 
雨粒がでかくなる中 あの女性が初恋の人で
隣に座るんだ そんな妄想にふける
信号が変わるとその女(ひと)はどことなく
スキップと見紛う小走りで横断歩道を渡ってくる
 
程なくするとこの店の扉がカランと鳴り
ホントに彼女が入ってきたので口から心臓だ
良く似合うGucciのオシャレなベージュの傘を
ボロい傘立てに立てて隣のテーブルついたので
お洒落に煙草の火を消した
 
 
女性の角度へ視線だけ飛ばすも
カバンの中を覗いてて顔が見えずじまい
栗色の目が眩むようなそのキラキラした髪はまさに
初恋のあの子 運命だなと確信する
 
ニヤニヤが隠せないので窓の外で落ちては弾ける
美しい雫を見てる雰囲気を醸す
緑色の雨が降る日に再会とは
仏様も憎い演出をしてくださると心で感謝
 
髭マスターが女性の注文を尋ねにきた
「ホットコーヒーとケーキのセットを」とても通る声だ
その声とイメージとの凄まじいギャップに
僕の興味は丸ごと髭マスターが腕を振るう
ナポリタンにそそがれたんだ
 
--------------- キ リ ト リ ---------------
 
これを読んでくださった方で
 
 
これが思い浮かんだ方は、思考が似ているのかも?
 
この名曲を知らないと、昭和感も薄まるし、緑色の意味が分からないかな。
 
初恋ソングとか集めてみようかな?
 
思い浮かぶのはこれともう一曲しかないんだけど・・・
 
 
 
そんな感じです。
 
 

後述になりましたが、敬称略システムでお送りしました。

 

ではでは。