日本一を決める全日本選手権、競技に取り組んでいる選手にとっては特別な意味を持っているレースであり毎年独特の雰囲気、緊張感のあるレースであると思います。
今年はラファスーパークロスに続き野辺山で開催。開催前は泥だけではなく雪、凍結、極寒等過酷はコンディションが予想されました。
実際ふたを開けてみると前々日に降り積もった雪も溶け、ドライ+ウエット+凍結のタイヤ選択の悩ましいコンディションでのレースとなりました。
このコンディションで僕は転がりの軽さとグリップ力のバランスの取れたグリフォをチョイス、グリップを稼ぐため低めの1、6barにセッティングしました。
余談ですが、スタートで他の選手のタイヤをチェックしてみると1列目の選手は僕以外ベビィーライムズ等マッド系のタイヤをチョイスしていました。
スタートの号砲とともに優勝候補の前田選手(弱虫ペダル)が飛び出していき、それに同じく優勝候補の小坂選手(宇都宮ブリッツェン)も便乗しペースをあげていきます。
僕は若干スタートで出遅れてしまいましたが半周もするうちにトップグループに合流することが出来ました。
トップグループは小坂選手、前田選手、沢田選手(BSアンカー)、そして僕の4名で構成されました。
レースも中盤にさしかかろうとした頃、トップグループの中で積極的にペースをあげたのは前田選手、小坂選手で僕と沢田選手は一時的に5秒はどのタイム差をあけられてしまいます。
ここで離されてはレースが終わってしまうのでグリフォの転がりの軽さが生かせる舗装、ジープロードの上りでアタックして単独ブリッジを敢行。
差が縮まったところで小坂選手の落車もあり先行する二人に追いつくことが出来ました。
ここから3人でのパックでのレースとなりますが3人とも保てるギリギリのペースで攻めていて1つのミスも許されない状況でした。
終盤にさしかかりかけたところでいよいよ路面が凍結し始めそれに車輪をすくわれてしまった前田選手が落車。トップグループから脱落してしまいます。
小坂選手とのマッチレースだな・・・と思った直後フィニッシュラインを過ぎた直後の逆バンクの左コーナーで今度は僕がスリップダウンしてしまいます。
すぐに復帰できたので良かったですが小坂選手と10秒ほどのビハインドが出来てしまいます。
追いつこうと必死に追いますが向こうも逃げ切ろうと必死。タイム差が詰め切れないまま最終周回に突入してしまいます。
ここで僕の残っている最後のカードは若干こちらのほうが得意としていると思われる舗装路の上り+ジープロードで頂上までに追いつき、最後ゴール勝負に持ちこむことでした。
頂上がゴールだと思い全開でもがき小坂選手の背中が近づいてきますがあと3秒ほど追いつくことが出来ませんでした。
そこからコースを落車ギリギリのペースで攻めますが追いつくことが出来ず、小坂選手の背中を見ながら2位でゴールとなりました。
勝つことは出来ませんでしたが今自分の出来る最大限の走りは出来たと思うので悔いはありません。
来年はもっと力を付けて可能であればまたこの舞台に帰ってきたいと思います。
応援ありがとうございました!!
all photo : ©Makoto.AYANO/cyclowired.jp
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