トレーニングは「質より量」なのか、「量より質」なのかという言葉は(自転車競技問わず)競技に真剣に打ち込んだことある人なら誰もが聞いたことある言葉でしょう。
僕が初めて耳にしたのは小学校高学年だったかな…
当時取り組んでいたアルペンスキーのコーチが「量より質だ、トレーニングの質を高めろ」と口癖のように言っていたのを覚えています。
勿論、競技によって求められるものも違うしその選手の課題や目標としているレースや時期、何を目指しているかによって人それぞれ正解は違うと思います。
この先は僕なりの見解となりますので、共感できない方は横山はこういうことを考えているんだな、こういう考えもあるんだな、くらいに読み流しておいてください。笑
量より質?質より量?
まず言っておきますが僕は今現在コーチをつけていません。
セルフコーチングといえば聞こえが良いですが、トレーニング内容は全て自己責任、それでレースが走れなくても言い訳はできません。
他の選手を見てみるとコーチをつけてメニューを組んでもらっている選手もいます。
離れている中でもコーチとデータを介してどんなコンディションでどんなメニューをしたのかわかるのは、パワーメーターとネットが普及している現代だからできることですね。
冒頭でも言ったように僕はアルペンスキーをやっている時、コーチから「量より質だ」と耳にタコができるほど言われてきました。
これはアルペンスキーという体力よりもスキーを操作する技術を求められる種目だからという競技特性が関係していると思います。
しかし、自転車はどうか?
自転車、特にロードレースは技術は勿論必要ですが、時には6時間近く自転車で走り続ける種目です。
これをアルペンスキーのような技術種目と同じように考えるのは少しナンセンスな気がします。
競技特性を考える
先程言ったようにロードレースは時に6時間近く走り続ける種目です。
体力>技術な競技と言っていいでしょう。
そのためロードレースは「量より質」、というよりも「質より量」の方が競技特性としては合っているでしょう。
特にベース作りを重視する時期は高負荷までまで上げず低〜中負荷で量をこなすのはは非常に重要だと感じています。
例えば…ですが、CXは1時間で競技が終わる種目です。
ベースは勿論必要ですが、より「質を上げる」練習の方が競技特性に合っているでしょう。
話が少し脱線しましたが、イメージとしては土台を作っていく感じでしょうか。どれだけオシャレで立派な家を建てても、土台がしっかりしていなければ倒れてしまいますよね?
倒れない為にも1月〜2月の土台作り、つまりは乗り込みは非常に重要です。
しかし、それが全てではないのがこの競技の面白いところ。
理由は空気抵抗を伴う対人競技であることです。
結局のところ結論はどうなのよ?
僕がトレーニングで量より質、質より量どちらに重点を置くかは時期によって異なります。
これまでの時期はレース開幕まで時間があることもあり、質より量を意識して量を積んできました。
しかし、レース開幕まで残り1か月となってきた今、量よりも質を高めていかなければならないと思っています。
つまり言うと、どちらを重視するかはどこに向けてコンディションを上げていくのか、時期によって異なり、しっかりと目的意識を持ってトレーニングに向かうのが一番重要だと考えています。
そういえば最近、野寺監督が過去のトレーニングデータをまとめて送って下さいました。
内容は…ヒミツ…🤫笑
うまく行った年、失敗してしまった年でパッと見でどんなトレーニングをしているのかわかってありがたいですね😌
トレーニングの合う合わないは千差万別だと思うので、過去のデータを振り返って自分に合った内容を目的を持ってトレーニングしましょう😉