13年目の夏となるのでしょうか
アカウミガメが雪浦の後ろの浜に産卵をして、53日目となりました。約二ヶ月くらいで孵化することが多いということ。
そろそろ孵化をしてもいい時期となってきました。
今日も美しい雪浦の後ろの浜。
ゴミひとつない綺麗な浜に、寄せては返す白波。松林のアブラゼミの声が、ジージー暑い昼下がり。
今年は、3回も、この浜にアカウミガメが産卵をしました。
大潮の満月の晩に、孵化をすることが多いということ。
明日は、大潮の満月です。
この数日が、孵化をする確率が高いので、孵化の兆候がないか、ちょくちょく浜に見に行っています。
孵化の兆候は、砂の表面の沈み込みです。
産卵から約2か月後、卵の中で十分に発育した子ガメは、まず自分の入っていた卵の殻を破り砂の中に脱出します。
卵はほぼ同時期に孵化するため、何十匹もの子ガメが砂の中でもがくことになります。
そうしているうちに砂の天井が徐々に崩れ、地上に上がってくることができるのです。
砂の沈み込みが見られてから、地上へ脱出するまでの時間は、まちまちで、数時間のことも、数日から1週間ほどかかることもあるそうです。
中には卵や砂から脱出できずに死んでしまうものもあるそうです。
赤ちゃんカメは、夜になるのを待って地表へと這い出てきます。1匹が出てくると次から次へと頭を出し、海へと向かっていきます。
百回話を聞くより、百回写真をみるより、本物を一目見ることで、感じること、分かることがあると思います。
雪浦の浜で始まる命の誕生を、見守りたいと思います。
カメの誕生を見守る上で、いくつかみんなで共通理解をしておきたいことがあります。
赤ちゃんカメは、小さな体で、地中40センチくらいから、自力ではいだしてきて、海まで、一目散に歩いて行きます。
必死に歩くその姿が、あまりに可愛くて、そっと手を出してしまいたくなるかもしれませんが、
手で触ったり、持ち上げたりはしないであげてください。
小さな体にとっては、大きな困難ですが、これから、大海原で生きていくための最初の試練です。
これを乗り越えることで、生きていくすべのいろいろなことを学んでいくそうです。
また、赤ちゃんカメは、明るい方へ進んでいく習性があるそうです。その習性で、満月に照らされた明るい海に向かっていけるのですね。
だから、むやみに、懐中電灯で、カメを照らさないでください。照らす場合は、海側から光を当ててください。
そして、大きな音でびっくりさせないであげましょう。嬉しくても、キャーキャー言ったり、大きな声で喋らないで、ヒソヒソ声でしゃべりましょうね。
大自然の営みを、こっそり見せていただくという気持ちを忘れないようにしたいと思います。
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孵化の誕生の兆候が現れたら、メールでお知らせします。
できるだけ混乱が起きないように、車の駐車にはご注意ください。
もうすぐです