アカウミガメが、雪浦の後ろの浜に、今年も産卵したようです。
6月8日の朝、浜に産卵の跡があることが確認されました。
(渡辺督郎さん撮影)
(渡辺督郎さん撮影)
途中で一回掘っているようです。
そこには産卵せずにさらに防波堤近くまで上がってきて、そこで産卵したようです。
安全な場所なので、移動する必要もないようです。
(渡辺督郎さん撮影)
ちょうどサーファーの皆さんが浜掃除に集まっていました。このサーファーさんたち、毎月このようにゴミ袋をもって、雪浦の浜掃除を続けています。ゆきのうらビーチストア(代表 草原美紀さん)では、自分たちが楽しむ浜は自分たちで守ろうと、何年も前から浜掃除を続けています。ウミガメが毎年雪浦の浜に来れるのは、彼らの地道な活動の成果でもあると思います。本当に感謝です。気さくな頼もしい人ばかり。心強い、雪浦の仲間たちですね
アカウミガメは、国際自然保護連合(IUCN)により、絶滅危惧種(絶滅危惧IB類)・・・(近絶滅種に次いで近い将来、野生で絶滅する恐れがある種)にランクづけされています。
アカウミガメの産卵からふ化までの日数は、55日から75日と言われています。
産卵からの積算温度がふ化までの日数と関係があるといわれていて、温度が高ければふ化までの日数は短く、低ければふ化までの日数は長くなります。夏の初めに産卵されたものは、孵化までの日数がかかります。
ふ化は80パーセントの確率という報告もありますが、砂の中の水分量が大切で、乾燥していたり、塩分濃度が高かったり、また、水分が多すぎても、卵が死んでしまうそうです。
面白いことに、アカウミガメは、気温が低いと雄が多く、気温が高いと雌が多く生まれるということです。自然の神秘ですね。
さあ、忙しい、楽しいウミガメの夏が始まりました。早く、赤ちゃんカメが、海に帰っていく姿をみたいですね。
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昨年の記録
① 6月7日 足跡発見 (卵確認。126個産卵) → 8月22日孵化 (孵化までの日数77日)
② 6月29日 足跡発見 (卵確認。そのまま) → 8月23日孵化 (孵化までの日数55日)
③ 7月16日 足跡発見 (卵確認。131個産卵) → 9月8日孵化 (孵化までの日数51日)
④ 8月1日 足跡発見 (卵確認。そのまま) → 9月19日孵化 (孵化までの日数49日)
⑤ 8月15日 足跡発見 (卵未確認) → 孵化未確認
⑥ 8月16日 足跡発見 6箇所の穴 (6ヶ所のうちの1つ卵確認) → 10月7日(孵化までの日数52日)
産卵の穴は、計11ヶ所確認。産卵を確認できたものは、5ヶ所。孵化を確認できたもの5か所。