病気⑦ ぜんそくと気管支炎
風邪をひくとゼイゼイした湿ったせきが出て、繰り返しやすいお子さんも多いです。ぜんそくではアレルギ-や天候、化学物質などの誘引で突然気管が狭くなり、呼吸が苦しくなります。最近、0歳児から感染するRSウイルスや1~3歳児ではHMPウイルスがぜんそくと同じ気管支の炎症を起こし、しかも感染が繰り返されているとわかってきました。ウイルス感染によりアレルギ-モ-ドにスイッチが入り、ぜんそくの発病要因になり得るとも想定されています。ウイルスの治療薬はないので、気管の炎症を抑える治療などが主体です。乳幼児では重症化し入院が必要になることも多いので、早めの治療は大切です。一方、せきが長引く感染症では百日ぜき、マイコプラズマ、肺炎クラミジアがあり、マクロライド系の抗生物質しか効果がありません。小さいうちは人ごみを避けるなどの注意も必要です。(長野省五=札幌・ながの小児科院長)
風邪をひくとゼイゼイした湿ったせきが出て、繰り返しやすいお子さんも多いです。ぜんそくではアレルギ-や天候、化学物質などの誘引で突然気管が狭くなり、呼吸が苦しくなります。最近、0歳児から感染するRSウイルスや1~3歳児ではHMPウイルスがぜんそくと同じ気管支の炎症を起こし、しかも感染が繰り返されているとわかってきました。ウイルス感染によりアレルギ-モ-ドにスイッチが入り、ぜんそくの発病要因になり得るとも想定されています。ウイルスの治療薬はないので、気管の炎症を抑える治療などが主体です。乳幼児では重症化し入院が必要になることも多いので、早めの治療は大切です。一方、せきが長引く感染症では百日ぜき、マイコプラズマ、肺炎クラミジアがあり、マクロライド系の抗生物質しか効果がありません。小さいうちは人ごみを避けるなどの注意も必要です。(長野省五=札幌・ながの小児科院長)