視界の隅に
積み重ねた書類の傍らに
置かれた真っ白い皿が目に入る。
「朝食はコーヒーとフルーツだけでいいから」
そう言っておいたはずなのに
スーちゃんの心配性が発動されたのだろうと
思わず視線を上げる。
有無を言わせず
「朝食はきちんと食べなきゃだめよ!」
そんな表情を想像していたが
スーちゃんは笑顔だった。
「忙しいのに悪いね」
俺は苦笑しながらそう言った。
そして
そう言ってすぐに仕事に戻るには
あまりにも食欲を刺激する
皿の上のサンドイッチを見つめる。
「旨そうだね」
抱えた仕事に完全にオフモードだった
食べる事へのスイッチがオンになる。
「そうでしょ♪
マックス様を想う
心のこもった特製サンドイッチなんだもの」
相変わらず嬉しそうに上機嫌のスーちゃんが言う。
彩の美しさはイコール栄養バランスが考慮されているという事
そんな事を実感していた
あの頃の、彼女の手作り料理を思い出すのはなぜだろう。
少し切ない気持ちに包まれて
薫り高いコーヒーを口に含む。
「忙しいのはわかるけど、ゆっくり味わってね
なんたって邦ちゃんの特製サンドイッチなんだから」
ウインクを投げて嬉しそうにそう言い
スーちゃんは部屋を出て行った。
どうりで・・・
そう思ってすぐに否定する。
ユリアと彼女を重ねてしまう事で感じる罪悪感が日々大きくなっていく。
手放してしまったはずの温かい想い。
心に灯った灯が少しずつ耀きを増す度に。
という事で
只今
王子様EKの本編はマックス様ストーリーを読み進めています。
ちなみに「邦」というのは私がゲーム上で使っている名前です^^
内容を明らかにする事を禁止されているので
詳しく説明はできませんが^^;
プレイされた方は、どのシーンなのだかわかってくださるでしょうか^^
さて今から今日のラブパスを使ってマックス様に逢ってきます*^^*