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声ふぇち日記

お絵描き再開

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■R-18に悩む^^;

2014-11-24 14:56:59 | 妄想小説
陽射しの強い午後。
僕はテラス席に座って絵を描いている。
休みの日、気が向くと僕はお客として
カフェリンドバーグを訪れる。

高見沢さんが、こちらにやって来るのに気付き
僕はさりげなくスケッチブックのページをめくった。

「篠原くん、いらっしゃい。何を描いているの?」

「ん?風景とか、道行く人とか、色々ね」

本当に描いている人の事は言えない。

「今度じっくり見せて欲しいな、篠原くんの絵」

「そう?だったら今度、うちに来る?」

「えっ・・・?」
高見沢さんは一瞬、口ごもる。

けれど。

「いいの?それじゃあ、お店が休みの日にでも、
伺おうかな」

やっぱりそうだ。

「うん、いいよ。楽しみにしてる」
僕は、さりげなく微笑みながら驚きを隠す。

やっぱり、高見沢さんは変わった。

こうして、人の中に入ってこようとするところ
出逢った頃には考えられなかった。

そして、そんな変化が僕は嬉しくて・・・。

そんな事を思っていたら、高見沢さんが
あらたまった口調で言った。

「ご注文はお決まりでしょうか?」
そう言って見せた、悪戯っぽい笑顔も
一年前には見せなかった姿だ。

「それじゃあ、本日のパフェとブレンドを
お願いします」

「かしこまりました」

オーダーを通しに店内に向かった高見沢さんを
見送って、僕は描きかけのページを開いた
そこには長年描き続けたモチーフではなく
高見沢司、その人がいる。

僕は再び鉛筆を走らせ、彼を描き続けた。




なんて小説を昨日一日書いていました。
さっき小説サイトさんにUPしてきたんだけど
ゲーム中の二人のエピソード上
今回はちょこっとだけ愛し合うシーンが出てくるので

非常に、非常にぬるいのですがR-18にチェックを
してきました。

でもね、おまえの全然括らなくていいよとか
言われそうなくらいにぬるいんで、
チェックしなくても良かったかな~とか^^;

入室時に、いちいちここから先に進みますか?
とか出て、扉を開いたら「はぁ?」みたいな感じだと
思うんで^^;

そりゃあもう、絶対にそうでしょうって
作品がたくさんあるところに、あんたの
どうして混じってるの???

ってきっときっとそんな感じだろうと^^;

かと言って、そんな色っぽいこれぞR-18です!
みたいなシーンって書けないし・・・><

この括りにはいつも悩まされます^^;




■愛の夢

2014-06-28 09:01:35 | 妄想小説


鎌塚から報告のあった、いくつかのスケジュール変更を
頭の中で整理し、受話器を取る。

一度目のコールを聞く前にため息が漏れた。

スケジュール変更など、慣れ切った事なのに
結婚してからというもの、妙に気が重くなる。

数日前にも、急なスケジュール変更で、
あいつをがっかりさせたばかりだというのに。

結婚によって、がらりと変わった生活に
上手く慣れてくれるかどうか心配なのに
忙しさにかまけて、思うように側にいて
やることもできず

時には、あいつを同伴でという、無理な誘いを
断りきれず、あいつに負担をかける事も少なくない。

あいつには、人を惹きつける才があるとは思って
いたが、まさかこれ程までとは・・・・・・。

などと考えながら、そろそろ10回近くには
なりそうな呼び出し音が気になり始めた。

何をやっているんだ、あいつは・・・。

外出でもしているのか、携帯にかけ直そうと
置こうとした受話器から声がした。

「もしもーし。もしもしぃ~」

俺は慌てて受話器を耳に当てる。

「あぁ、いたのか。俺だ」

「あ、一哉くん。お疲れ様」

「あぁ、随分長い事出なかったが、何をやっていたんだ?」

「エヘヘ。今ね、サムゲタンを作ってるんだ。
依織くんが韓国から高麗人参を送ってくれたの。
一哉くんに精が付くよう食べさせてあげてって手紙が
入ってて」

松川さん・・・・・・・・・。

「高麗人参を使った料理を調べたらサムゲタンって
いうのが見つかって、初めて作ってみたんだけど、
結構美味しくできたよ♪」

相当に、ご満悦らしく、声が弾んでいるから、俺は
余計に気落ちする。

「そ、そうか。・・・だが・・・すまない。
今夜は急な会食が入った」


「え?」


途端に声が沈む。

あいつのこういう声は本当にたまらない。


「悪い・・・。」

「え?あ・・・あぁ。大丈夫だよ。
それで、遅くなりそうなの?」

「いや。なるべく早く帰るつもりだが
相手がある事だからな」

「そうだね。わかった、それじゃぁ気をつけて
あんまり飲みすぎないでね」

「あぁ、わかってる。それじゃ」

「うん」

「あぁ、気にせず先に休んでろよ。
時間がはっきりしないんだ、待ってる
必要はないからな」

「うん、わかった。気をつけてね」


プツリと切れたラインが妙に淋しく思えて
あいつも同じ気持ちなんだろうかと考える。

それとも・・・

「やった~サムゲタンひとりじめ!!!」
などど喜んでいるだろうか。

その方がマシだが、あのトーンの落ちた声では
ひどくがっかりしているんだろう。


窓下を見ると、暮れ始めた街に
テールランプが明るさを増していた。


話がはずみ、想定時間より長引いた会食は
実りのあるものだったと言えるが、
既に時計は午前一時を指そうとしていた。


できるだけ静かに開錠し、家に入ると、
明るいリビングとは対照的に、ダイニングも
キッチンも暗闇に沈んでいた。

すぐにベッドに入りたいところだが
こういう疲れそうな日には、あいつが絶妙な
湯温で湯張りしてくれているに違いなく、
俺はバスルームに向かった。

思った通り、いい感じに、ぬるめのお湯に
俺は思いの他ゆっくりと浸かり、疲れを忘れていく。


湯上りの髪を拭きながら、部屋に入ると
柔らかな間接照明に照らされたベッドに
あいつが眠っていた。

結婚直後、頑なに自室で寝ると言い張る
あいつに困り果て、百歩譲って一週間だけ
猶予をやる事にした。

その期間限定が過ぎ、今、ようやく
俺とあいつは、一つのベッドで眠っている。


起こさないように静かにベッドに腰掛けると
やすらかなあいつの寝息が聞こえてくる。


震える程に幸せな、めまいにも似た感覚をやり過ごし
俺は注意を払ってベッドに潜り込む。


身体を寄せると、あいつの温もり
俺の好きなあいつの匂いに包まれて
衝動が走る。

けれど、この時間だ。
起こしてしまうのはさすがに憚られる。


俺はあいつの髪をなで、頬に軽く口付けを落とす。


「・・・ん・・・・・・」

身じろぐあいつに「おやすみ」と囁いて
俺はゆっくり目を閉じた。



某小説サイトさんで書いている
自己満妄想小説です。

祥慶祭フェスティバル2007昼の部のCD冒頭
にある「冬の朝の目覚めに君に捧げる詩」の

御堂くんの「自分らしくもなく、いい夢を見て、
目が覚めた」の「いい夢」に妄想が膨らみ
自分なりに想像して書いてみました。

一哉くんの、むぎちゃんへの一途な愛。
何気ない瞬間にも彼の幸せはあるんだろうな・・・