クラブとして活動し始め、メキメキと上手くなり始めた彼女たちだが、まだまだ実績が少なく、先生も生徒も必死。
加えて最近の吹奏楽人気のおかげで、それを目的に学校に入学する子が増えていることから、吹奏楽部のレベルアップは学校を挙げての急務となっている。
この日は月曜日。
私は仕事が終わってコンクール会場までダッシュ!
残り3組しか聞けないが、それでも入場料を払って列に並ぶ。
繋ぎ目で会場に入ると、某有名高校の演奏が始まった。
高校生とは思えない迫力ある演奏に圧倒される。
何しろこの日まで辛い練習に耐え、泣きながら頑張った子達ばかりのはずである。
勿論嫌になって辞める子もいるし、ついて行けなくて練習から足が遠のく子もいる。
こいちゃんも吹奏楽部ののことを考えて吐いてしまうほど、辛い練習に耐えて夏休みの間中学校に通い続けたのである。
「きっとこの子達だって同じように…」
そう思いながら見ていると涙が…。
同じ様にハンカチで顔を覆い、舞台を見守る親達の気持ちが流れ込んで来るようだった。
緊張と感動で舞台を見守る中、次々に他校の演奏も終わり、いよいよこいちゃんの学校である。
暗くなった舞台の上にこいちゃんらしき姿を見つける。
高校生に混じって、小さなこいちゃんがクラリネットを持って席につく様子を見てはまた泣けた。
きっと緊張してるだろう、逃げ出したいだろう。
毎日泣きそうな顔で「辛い、辞めたい」と愚痴ったこいちゃんが、それでも逃げ出さずにここにいる。
厳しい練習に、ついて行けなかったり、嫌になってしまう子もいて、コンクールに出られた中学生は数人しかいないのだ。
それを思うと、また泣けた。
(親バカ)
ライトがつき、演奏が始まり迫力あるトランペットやクラリネットが鳴り響いて目を見張った。
前回と全然違う!
あまりの上達ぶりに、練習がキツイのは伊達じゃなかったんだと、痛感である。
高校生の中にぽつんと座り、ハイテンポの曲に食らいつき、必死で譜を読むこいちゃんは素晴らしく格好良かった。
感動の涙とともに演奏は終わった。
コンクールの最後には発表がある。
緊張の中、金賞を受賞したチームからは叫び声と泣き声が同時に聞こえた。
こいちゃんの学校の結果はまだ歴史の浅い吹奏楽部らしく、最高の…とはいかなかったが、頑張った皆は号泣。
会場を出た私とこいちゃんもお互いを見つけるな否や、肩をだいて泣いた。
みんなの思いは同じらしい。
至るところにコロニーが出来上がり、笑顔溢れるコロニー、通夜のように静まり返りすすり泣くコロニー、その間を肩を組んで泣きながら「○○がいたから頑張れたんやで…」と言い合いながら通り過ぎる女子高生…。
高校3年生は大学受験に向けて勉強が始まるので最後のコンクール。
思いもひとしおなのだろう。
そして…感動のあとは、こいちゃんがお楽しみの晩御飯タイム〜!
(行き着くところはコレ)
私はなぜかまたマグロアボカド。
こいちゃんお疲れ様です御膳。(?)
こいちゃんの天ぷらを狙ういっくんである。
いっくんが頼んだ梅卸蕎麦も美味しそう。
最後はもものジュレで締めたこいちゃん。
帰りの車でこの日の自分達の演奏CD(即日作成で販売される)を聞きながら、もっと上手く吹けたはずだと悔しさを滲ませていたが、本当にいい経験になったと思う。
感動をくれるこいちゃんに心から感謝。
一生懸命やることの尊さを改めて教えてもらったのだった。
最新の画像もっと見る
最近の「子供 育児 学校行事」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事