春らんまん

暖冬だといいながら、３月に入って不意打ちのように寒かったが、やっとほんわりと暖かい日が増えるようになってきた。
朝夕はまだまだ寒さが厳しいが、昼間はトレーナー一枚でも子供たちを庭に出せるようになり、自転車遊びなどを存分にさせてあげられるようになってきた。
子供たちもいきいきと遊びに励み、私もその間に庭掃除をしたり、植物の植え替えをしたりしながら様子を見守った。

暖かく気分がいい土曜日でせっかくこいちゃんが幼稚園を休みだったが伴侶が運悪く仕事だったため、子供二人を連れて思い切り遊ばせてやることにした。
まずは心行くまで泥遊び、自転車遊びやボール遊びをさせて、以前から行きたがっていた家具店のキッズランドに行ってみたがあいにく改装中だった。
おなかがすいたと言うこいちゃんといっくんにパンを買い、車でぱくつかせながら走っていると、突如としていっくんが「おちっこ」と言う。
ちょうど前を通りかかっていた神社のトイレに入り事なきを得たら、今度は車の祈祷の大太鼓の音が。

帰りたがらない二人はそのまま祈祷所に行くといい始め、結局鳩を追いかけたり「あれはなに、これはなに」と聞かれながら歩き回るうち「奥の院」と言う観音様たちが祭られた洞窟に入った。
こいちゃんは怖がったが、いっくんはいけいけどんどんで、手をひいてばたばた入っていく。
こいちゃんは怖くて怖くて賽銭をあらぬところに投げつけてしまうほど動揺しているのに、いっくんは何度も何度も「もういっかいいく～」と手をひっぱるのだからおかしい。
アトラクションか何かと勘違いしていたのだろうか？

日が傾きかけて家に着いても二人は遊びたがり、車を駐車場に入れたらそのまますぐ三輪車と補助輪付き自転車で公園に。
アップダウンのきつい道のりを、二人の乗り物を引っ張ったり押し上げたりしながら公園につくと、今まで歩き回っていたのがうそのようにはしゃぎ遊び回った。
あたりが暗くなりかけても二人は夢中で遊び、いつしたのか判らないがいっくんはおもらしでズボンをぬらしたままにもかかわらず何度も滑り台を滑り降りた。
ようやく帰宅し、すぐに二人をお風呂に入れ、食事をさせようとしたが、いっくんは急に電池が切れたように５時３０分には眠ってしまった。
こいちゃんも疲れていたのだろう、７時には寝てしまったので、結局伴侶はせっかくの休みに子供二人に会うこともなく、帰宅する羽目になった。

明日はいっくんの入園祝いにサンマルクで食事をする予定にしている。
伴侶を含めた休みは少なくなってしまったが、子供たちが沢山笑い、くたくたになるまで楽しめたので、明日はのんびりと過ごそうと思う。
もっとも明日には充電完了の子供たちにとっては、まったくそんな気はないのだろうが…。