台風一家

いっくんの入園願書

すっかり熱の下がったこいちゃんは前日のドーナツの残りを朝食にたいらげ、元気に幼稚園へと向かった。
同じく元気復活のいっくんを連れて、昼すぎに私たちも幼稚園に向かった。
今日はいっくんの幼稚園入園の願書を提出する日だったのである。
こいちゃんがすでに入園しているため、兄弟枠のシステムを使えるので去年のように並ばなくても願書を受け付けてもらえる。
正確には昨日と今日の二日が受付日であったのだが、勘違いしていた私は今日と明日だと思っていた。
のんびりと「明日持っていくか…」などと考えていたら、朝同じように兄弟枠で願書を提出するSOくんママに指摘され、冷や汗をかいた。
聞いていなかったらとんでもないことになっていたかもしれない。

昼ご飯を食べてから車にいっくんと乗り、幼稚園についてみると、運動会の練習をしているようで、年長さんたちが園庭いっぱいに広がり、太鼓やシンバルをうち鳴らしていた。
そんな年長さんを廊下に出てきて見守る年少さん達。
きっとあの中にこいちゃんもいるのだろうと思いながら目を凝らしてみたが姿は見えなかった。
あとで聞いてみるとどうやら部屋で遊んでいたらしい。
先生の吹く笛の音や沢山の子供達に興奮したいっくんは自分も混ざろうと園庭に飛び出すので目が離せない。
事務室で審査料の4千円を払って領収書などをもらい、面接の日程表を受け取り、先生に頭を下げて部屋を後にした。

相変わらずの楽しげな運動会の練習にいっくんはやはり帰りたがらず、門を出てもしばらく外の柵にへばりついて鼓笛隊を笑顔で眺め続けた。
面接がうまくいけば後7ヶ月でいっくんもこの園庭で遊ぶことになるのだ。
大丈夫なんだろうか?と言う不安と、入園したら必ず一回りは大きくなるのだと言う期待が入り交じって変な気分である。
面接の「お名前は?」の質問に「ばいきんまんです」と答えないでいてくれることを祈るばかりである。
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