親子ともども期待とどきどきに胸を膨らませ、いざ小学校に。
こいちゃんだけ登校班で先に向かったため、伴侶といっくんと私の3人はのんびりと後からコロのついた旅行かばん(いっくんが持ってくれたりするので便利)で小学校に歩いて向かった。
9時過ぎにつくと、すでに競技は3つ目に差し掛かるところで、結構な賑わいである。
人も多いが、幼稚園ほどぎゅうぎゅうに感じない。
何かのプリントの裏に書いた旗で、じっくり見られるとちょっと恥ずかしい。
学生時代に長距離走をしていた伴侶に言わせると「こいちゃんもいっくんも短距離の走りじゃない!あいつらは長距離が向いている」とのことで、それでかどうかは判らないが、こいちゃんは4人中3位。
「走るの早い子がいて、こいちゃんがいつも2位になるねん!でも…昨日からお休みやねん。運動会も休んでくれたら1位になれる…いひひひ」
と汚いことを言っていたが、もくろみが外れた上に、不本意な結果に終わったらしく、表情は暗かった。
が、こいちゃんの赤組の成績は好調であった。
伴侶も私もこいちゃんの赤組が良い成績で、よその学年のリレーなども気になって見たりしていたが、いっくんは退屈。
幼稚園の同じクラスの男の子を見つけて、私たちのところにほとんど帰ってこないまま、遊び続けたのだ。
勿論、お姉ちゃんの競技もほとんど見ていない。
幼稚園の時はひっきりなしに始まる子供たち二人の競技を撮影するため、必死に走り回っていたが、6学年もあり、こいちゃんだけの競技を見ればいいとなれば、かなり余裕。
のんびりと運動会のお祭りムードを楽しむ。
そうこうしているうちに次はこいちゃんの「団演:ゆめさかせて★キラキラ」である。
私も伴侶もいそいそと撮影ポイントに向かう。
きらきらの付いた棒を振り上げ、思い切り素直に踊る。
入場門をくぐって競技が始まっても始終笑顔で踊っており、無邪気で楽しそうな様子に思わず私まで笑顔になってしまう。
いっくんはこいちゃんを探せずに全く蚊帳の外と言う感じであったが、来年入学児のかけっこがあることが判り、テンションもあがる。
いっくんもなんだかんだ言って、競争ごとは好きである。
そして結構負けず嫌い…。
なにやってんだか…。
いっくんも4人中3位。
姉弟そろって一緒の成績で「やっぱりなー」という感じである。
子供たちはお腹が空いていたらしく、心配していた食べ残しもゼロで、お弁当を必死でほおばった。
どんな風にあんな高い網に入れるかしら…と眺めていると、必死に投げ続ける子供たちの脇を両手にせっせと玉を集め、これ以上拾えないと言う状態になって初めて投げると言うやり方。
何だか、周りの子と違う…。
さらに観察していると何故かその玉を真上に投げ上げ、コントロールもむちゃくちゃ。
しかし、満面の笑顔である。
はぁ…こりゃ負けるわ。
こいちゃんは「白組さんとは3回やって、3回とも負けるの」と言っていたが、かろうじて1勝。
結果としては負けなのだが、普段は負けると言うことで
「今日は1回勝てた!」と大変喜んでいた。
ま、楽しそうだからいいか…。
最後の競技、大玉転がしで勝敗が確定するため、親達も思わず手に汗握る一戦である。
そして最後は赤組のすばやい玉のスピードに白組はわずかに及ばず、赤組の勝利となった。
こいちゃんの赤組が勝ち、こいちゃん自身、たっぷりと運動会を楽しみ、満足げであった。
私たち親もそんな小学生生活を楽しむ娘を見て、本当に安心し、心から楽しんだ運動会となった。
さて、いっくんはというと…。
クライマックスの大玉ころがしのときもやはり友達と遊んでいたのだが、通りすがりの中学生のお姉さま達に気に入られたらしく、「可愛い~」と写真を撮られたり、抱っこされたりと、大変なモテようであった。
喜んだいっくんは自分のシート(私たち家族のシート…)にお姉さまたちを招きいれ、おもてなし。
「あの人、○○って言うねん!好きになったから、結婚するわ。」
って、どんだけ軽いねん…!。
運動会に来てまで何やってんだか。
子供たちについていると、退屈しない事だらけで、本当に私達親は楽しく振り回されるのであった。
来年、いっくんが入学して一緒の運動会を見られると思うと、今からとても楽しみである。