台風一家

かぼちゃの食べ方ドイツ編

11月の半ばすぎに我が家にホームステイでやってきた彼女はドイツ人。
愛称はルルと言う。
すごく大人しくて、ちゃんと食べたいものを食べたいと言えている?と不安になるほど控えめ…。
仲介の方も「おとなしすぎて心配なんです」と一番の不安材料に上げているくらいだから筋金いりである。
ただ、いつもぶっ飛んでいる(と、この際カミングアウトしてしまおう)我が家とは中々相性が良いようで、何故かとっても楽ちん。
いや、ルルはどう思っているかわからないけれど…。

とりあえず好き嫌いはないと聞いていたが、お腹を空かせていては可哀想なので彼女を連れてスーパーに。
野菜を食べたいと言うので選ばせたらかぼちゃを持ってきた。
ボイルする?どうやって食べる?聞いてびっくり、フレッシュで食べると言う。
はぁ?聞き間違いか?私の『フレッシュ』に対する理解が間違っているのか?
半信半疑ながらも帰宅し、いつものように料理してくれと頼んだら…。

かぼちゃまんま!
焼かない?
茹でない?
ドレッシングもかけない!

サラダっぽくしてみたが。
ナマのかぼちゃ、中々の歯ごたえである。
これも異文化交流だ、とゴリゴリ口腔内に響くかぼちゃを噛み砕く音にカルチャーショックを受けながら驚きとともに一家のお昼ごはんが過ぎてゆく。
一応に満足した様子の彼女。
あれから口数も増え、食べたいものもちゃんと言ってくれるようになった。
やはりソーセージやピザが好き、けど野菜はほとんどフレッシュだし、ドレッシングはかけない。
ハンバーグにはケチャップではなくてチーズをかけて焼いて食べる。
ジュースは野菜ジュースやレモンティーが好き。
カフェは抹茶オレが大好きで、3箱目をリピート中。
抹茶のクッキーにも目がなく、夜のショピング(時々皆で出かける)ではお買上げ。
みかんとマーラーカオが大好きで、何個でも食べる。
サラダチキンもハンバーグも好き。
そして面白いのが、夜21時に眠ってしまうこと。
8時くらいから『スリーピー…』と呟いてぼんやりし始め、20分にはお風呂に。
9時には自室に向かい、電気も消えている様子。
近頃の小学生でもこんなにすんなりは寝ないよ!?
なんだかとってもキュートで楽しい。
それに引っ張られるように家族中が少し早めに就寝するメリットが発生である。

そして朝ごはんをちゃんと食べるようになった私達である。
朝、彼女が何を食べたいかわからなかった私はテーブルを埋め尽くすほどの(本当に置けないくらい)料理を並べ、食べ終わったらお昼のお弁当に、それを各自詰めるという方法を試してみた。
これが良かった。
彼女の好みもわかるし、子供達も何かと出ているものに手が伸びる。
食べきれずに余ったものを弁当箱に各自詰めてくれるので、私は5人分のお弁当を作る手間も省けるのだ。
朝ごはんも皆で食べられて、お弁当も好きな具材を詰めて持っていくので食べ残しなし。
彼女が来てから毎日が丁寧に過ぎてゆくようである。

仕事から忙しく帰ってきた日は彼女が洗濯を手伝ってくれたり、こいちゃんと二人で料理してくれたり…。
私が読めずに置きっぱなしにしていた本部長のドイツ土産のスープも彼女が読んで作ってくれた。
ううう、やっぱりドイツ語が読めるってすごい!
そして21時には眠そうに自室にひっこむ彼女がなんだかとっても可愛いのであった。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「子供 育児 学校行事」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事