ルルの帰国前日、ルルが携帯を片手に「あなたたち、ドイツ来る?トイツに来る、その時、あなた達はうちに泊まる。お父さん、いいと言っている。」と言ってくれた。
ドイツに誘ってくれてるの?
日本語がほとんど話せなかったルルも、かなり日本語が上手になった。
せっかくの繋がりを大切にしたいと思ってくれているのか、ポストカードを送るから、メールを送るから、と言ってくれる。
とても素晴らしいいことである。
いつになるかは分からないがドイツに家族で行ける日が来るといいな。
そして、その日までメールのやりとりをしようね、と約束したのだ。
6月23日土曜日。
とうとうルルが故郷のドイツに帰国する日がやってきた。
子どもたちは学校のため、家でお別れのため、私と伴侶が新大阪駅までルルを送ってゆくことになった。
彼女ははじめ黒の最大サイズ(90L三辺157センチのアレである)と小さめの赤いカバンと手荷物で我が家にやってきたが、出ていく時にはピンク色の中型サイズの旅行かばんが増えていた!
異様なくらいお土産やぬいぐるみを買っていたもんね…。
どうやって持って帰るのかと見ていたら新しいカバンを購入し、追加料金で帰ることに決めたらしい。
すごい…。
車に積み込むだけでも一苦労。
ものすごい量である。
やはり10ヶ月(我が家にいたのは8ヶ月)の荷物量って桁違いだ。
玄関でみんなで撮影。
桜のことが大好きだったルルも、ここで桜とお別れである。
大荷物を車に積んで、子どもたちも車に乗り、ひとまず最寄りの駅まで子どもたちを送ることにした。
学校に向かうため駅で車を降りたこいちゃんとお別れをする。
新大阪駅に到着し、中央改札で今回の留学の仲介をしてくれた方を待つ。
地震の影響で道路が整っておらず、この方はギリギリに到着。
駅のホームでなんとか合流できた。
新幹線が来て乗り込んだルル。
東京に向かい、羽田空港からドイツまで空の旅となる。
長かったような、短かったような…。
いろいろな所に行ったし、楽しいことも大変なこともたっぷり経験した。
ルルももちろん日本に勉強しにきたわけだが、私も長期の受け入れは初めて。
短期の時とは違う色々な経験ができて、本当に勉強になった。
この経験を忘れずに、これからの子育てや人生に活かして行ければと心から思った。
ルルに感謝である。
皆の人生が実りあるものとなりますように。
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