こいちゃんは学校のため行くことができず、休みをとった伴侶を恨めしそうに眺めながら学校へと向かった。
いっくんは一人っ子のように扱われながらご機嫌で幼稚園に。
あいにくの天気であったが、子供たちはうれしそうで、いっくんもやる気満々。
と張り切っていわれていたのだが、残念ながら前列を確保することはできず、少々いっくんが遠い…。
いっくんが言っていた通り、一番前で鉄琴をたたく。
時折、家で口ずさんでいた曲なども演奏して「これこれ!!これだったのか」と納得。
私を見つけたときにはニタリと笑ったくせに楽器に向かうとまじめな顔つきに。
遅生まれで皆より小さいくせに、やんちゃで、扱いに困った年少さん時代が思い出されて、そのギャップに「じーん…」である。
演奏が終わると教室に向かった。
いっくんの絵も窓越しに確認。
昔はお遊戯や音楽会を一生懸命する意義も見出せずつまらなさそうだった。
今は違う。
たくさん、成長したのだ。
いっくんが出てくるのを、今か今かと待っていた私のところに、やっといっくんがニコニコしながらやってきた。
開口一番、いっくんが言い放ったのは…
「ご褒美に、おもちゃかって!!!!!」
ほめてやろうと思っていた私だったのに、「何、ゆうてんねん!そんなもん、かわへんわ!」と早速お説教に…。
せっかく頑張った音楽発表会も、結局最後はぐだぐだに…、うーん、残念…。