が、夜のバーベキューは火が傍にあっても少々寒くなってきた。
いっくんなどはおじいちゃんの懐に入り暖を取る。
いつもにぎやかな実家が二人いないせいで何やらシンとしている。
翌日の朝食が済んだ頃、二人の船が船着場に見えると、子供たちはソワソワし始めた。
食事を終わり、身支度を整えると、坂道を転がるようにかけておじいちゃんと伴侶を迎えに行ったのだ。
丁度船を寄せていたところだったので、
「どこで寝たの??」などと興味津々で寝床に入ったりして、はしゃいだ。
キスが3匹。
グチが5匹。
クーラーバッグに所狭しと押し込まれ、おじいちゃんの手によっててきぱきと処理された。
それを白焼きにするのは私の役目である。
たっぷりの白焼きを作って、冷凍して大阪に持って帰るのだ。
いっくんは大きな穴子に恐々となりつつも、やはり男の子。
こいちゃんは穴子の血が見えてしまって、
「可哀想…」と号泣。
「残さず食べてあげれば成仏を…」などと延々説得させられた。
やはり実家はどきどきがいっぱいだ。