伴侶は別段かに道楽に行きたいわけではなかったようだが、子供達の強い要望により、行くことになったのだ。
かに・海老類大好きのこいちゃんは別としていっくんが行きたいとだだをこねたのは、かにを見たかったからだ。
特にかにが好きになったわけではない。
が、それでは連れて行ってもらえないのが判ったようで「いっくんは、かにが好きになった!」といい、そしてやはりかにの爪などを残し、足しげくかにの水槽に通った。
食べている最中何度もいなくなる。
トイレに行くとなかなか帰ってこない。
やれやれである…。
爪も寿司もペロリとたいらげて、かに茶碗蒸の追加注文をした。
私の吸い物も飲み、思う存分かにを楽しんだ。
こいちゃんもいっくんも大喜びだが、満腹で少し食べることに飽きていたいっくんはプリンを前に逆立ちしようとしているのか。
目を閉じて、とろけるように嬉しそうに笑いながらゆっくりと味を楽しむのだ。
大人も子供もたっぷりと食べて、ご機嫌に。
早いもので伴侶もいよいよ今月で○6歳となる。
月日がたって、大きくなったようでもこんなものに喜ぶのだから、まだまだ子供…である。