朝起きるとすぐに
「ざりがにをとりに行こう!!」としつこかった。
そこで4人で自転車に乗り、切った庭木に麻紐をくくりつけただけの手作りの釣り道具を持って出発!
餌はニボシに決まりである。
大喜びの子供たちははしゃぎすぎて奇声を上げ、鉄板の上をドスンドスンと走り回る。
勿論、ザリガニたちは一目散に逃げてゆく…。
私も小声で「ごらぁー!!」と怒りつつ、余分に持ってきていた釣竿で必死にトライ。
くいついたかと思うと餌をちぎって逃げたり、持ち上げようとしたら落ちたり…。
まさに私は手に汗握り、本気でドキドキしながらザリガニを釣っていたのである。
1匹目が釣れた時には、思わず私も小躍りでハイテンション。
何と楽しいのだろう!!
きっと、子供たちよりも「イイ顔」してたに違いない。
これを皮切りに、子供たちもばんばんザリガニをゲットし始めた。
慎重なこいちゃんはゆっくりと竿を引き上げて、意外と上手に釣っていく。
乱暴ないっくんは引き上げる強さの調節が下手でてこずっていたが、しばらくすると要領が判ったらしくどんどんつり始めた。
すると
「そうだよねぇ!!あれはお金かかるばっかりだけど、こっちはただだしねぇ!!」とお金に敏感なこいちゃんが合いの手を入れる。
こいちゃんはすっかりザリガニ釣りが気に入った。
恐々ではあるが、触れるほどになったのだ。
捕まえたザリガニは二つの容器に、大小織り交ぜてギッシリ。
子供だけでも15匹前後は釣っているので4人だと…………。
死んではいけないので…、と逃がすことにした。
沢山遊んでくれて、ありがとう…である。
自転車をこいで帰宅するとすでに暗くなっていたので、この日はこいちゃんもいっくんも大好きなハンバーグ店に行くことになった。
お腹の空いていた二人はとにかく夢中で食べる!
全て平らげ、ご満悦。
楽しい時間をくれたザリガニさんたちに感謝感激である。