3時からこいちゃんといっくんの髪の毛セットをし、ゆかたをきっちり着せていざ出発。
4時過ぎに臨時駐車場になっている小学校に車を停め、そこからこいちゃんといっくんの手を引いて会場に向かう。
昨年の人出が14万5000人と言うのだからかなり規模が大きい。
花火は7時30から30分ほどで、約700発と言うことだが、出店の数も半端ではなくかなりのにぎわいだ。
付近はすでに交通渋滞も起こっていて、警察官やガードマン、まつりスタッフが忙しく走り回っている。
会場に入るなりこいちゃんといっくんは太鼓の音やライブの大音量に興奮した様子で、私の手をふりほどいて走り出した。
二人は目に入った珍しいバイオリンの演奏に興味をひかれ暫く聞き入っていたが、少し離れたところで「ちんちん電車(お一人200円)」が沢山のお客を乗せて走っているのに気が付くといっくんだけ「まてー!まてー!」と後を追いかけて走り始めてしまった。
仕方なくこいちゃんの手を引いてちんちん電車の終点まで追いつくとこいちゃんといっくんは予想通り「乗りたい」とだだをこね始めた。
乗り場のお兄ちゃんに教えられた場所にチケットを買いに行き、しばし並んでから乗車。
窓ガラスもなく、チェーンで仕切られただけの乗り口に石像の様に固まったまま外を眺めていた二人だったが、終点に着き降りようとすると「降りない」と抵抗した。
特に電車好きのいっくんは足を突っ張って嫌がり、そのあと場内で何度もするちんちん電車を目にする度に「乗りたい」と言った。
が、広い場内でいつまでも電車ばかりも乗っていられない。
子供達もしばらくすると今度は別の物に興味を引かれまたもや走り出した。
子供の遊びに付きあい、おねだりされた食べ物を与えているうちに、休日であるにも関わらず仕事にかり出されていた相方がやってきた。
子供達のテンションも最高潮。
遊んで食べて少し落ち着いてきた頃、花火のよく見える場所に行こう、と、警官やガードマンが立っていて、立ち入り禁止のテープの貼られたあたりに目星をつけ陣取った。
花火が始まると子供達はまず怯えた。
何故って、真上で花火があがったのだ。
風の関係だろうと思うが、上がる花火は殆ど真上で、しかも至近距離の大音量。
初めて聞く破裂音に怯えるやら興奮するやら子供達は目を輝かせて叫んだ。
赤や黄色の花火が上がり、その花火達が虫のように踊ったり、弾けたりする。
初めは怖がっていた梢も慣れてくると、真上の花火を見やすいように横になり、その綺麗さに見ほれた。
地響きが肌にびりびり感じられ、顔に火の粉が消えた燃えかすが降り注ぐ。
本当に立ち入り禁止ぎりぎりのところで花火を見たのだ。
花火終了のアナウンスが流れてみんなが立ち上がっても子供達は放心したようにぼんやりとしたままだった。
帰り際にドミノ倒しにならないように、などの注意が流れる中、人混みをかき分けて会場を出、家路についた。
興奮さめやらぬのか、子供達は車中で寝ることもなく帰宅した。
家に入り、明るいところでこいちゃんの顔を見ると、何と花火の燃えかすが顔に沢山ついていて、汗と一緒にぬぐったのか顔を黒く汚していた。
今日の花火はきっと忘れられないほどのインパクトがあったに違いない。
いままでどんな花火でも喜んで家で遊んでいたが、そのうち派手な打ち上げをしたいなどと言い出したら困るな…と少々心配になってしまったのだった。
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