朝からけだるい表情のこいちゃんといっくんを連れて朝食バイキングに向かった。
こいちゃんは歩くことが不自由になるため、キックボードに紐をくくりつけて、引っ張れるようにして持参した。
山道は無理だが平坦な道路などはとっても楽チンである。
備えあれば憂いなしである。
感謝感激である。
一緒に参加したお友達も「マイクでよかったね、凄く面倒見がいいんだよ」と惚れ惚れした様子で教えてくれた。
「わきの下が痛い~」といいながらも松葉杖でどんなところにもついていった。
勿論、行く先々で先生や周りの皆が助けてくれたおかげであることは、いうまでもない。
皆優しい子が多く、杖を持ってくれたり、遅いこいちゃんを待ってくれたり、と感心するばかりである。
午後からのアクティビティーは水遊び。
痛いほどの日差しの中、先生に水をかけてもらいたい子供たちは必死にアピール。
いっくんも例外なく、先生にちょっかいを出したり回りをうろついたり。
本当に、子供たちのお相手、ご苦労様である。
けど、こうして先生にお話をしてもらえることが嬉しかったこいちゃんは
「怪我してて良かった…、きてよかった」とまで言うほど喜んだ。
人の気もしらないで…こいちゃんズルイ…。
私がカメラを構えてウロウロしていても、全く目に入っていない。
出たボールの色のチームが水をかけられるとあって、かけて欲しい子供たちが固唾を飲んでこいちゃんを見守る。
こいちゃんもかけて欲しいんだろうな…と思っていたら、先生方がこいちゃんにも水をかけてくれていて、パンツまでびっしょびしょであった。
参加してる気分になれて、こいちゃんもニッタニタである。
問題に答えるのは面倒だが、水をかけてほしいいっくんはまじめに並ぶ。
ひとしきり水で遊んだ後はフリータイムとなった。
いつもならプールに入るところだが、今回はこいちゃんが足をギブスで固定しているため、仕方なく園内の遊具に乗ることになった。
途中まで自分の足でペダルをこぎ、勢いをつけて進み始める不思議なジェットコースター。
奥に見えるプールを恨めしそうに眺めていたこいちゃん。
来年は足折らないでね…。
こいちゃんの乗ったキックボードをひっぱって、部屋に帰ろうと下山していたら、いっくんがひっぱりたいといい始めた。
嫌がる私とこいちゃんであったが、無理やり綱を持って走り始め…。
案の定こいちゃんをこけさせ、またもやこいちゃん負傷。
泣いて悔しがるこいちゃんを背負って歩いていると先生が私たちを見つけて手当てしてくださった。
なんでこーなるんだ~!いっくんめ~…!!
こいちゃんは先生にボディペイントをしてもらい、お話をして有意義な時間を満喫した。
チームごとにテーブルに座ってじゃんじゃん肉を焼いていくが、お腹のすいた男の子達の前に置かれた食材はどんどんなくなっていった。
食後、芝生の上で行われたアクティビティー。
けど、今回のキャンプでは私が手出しをしないと決めていた。
こいちゃんといっくんが後になって困った様子でウロウロしていたが、最後には何とかゲームに参加したようである。
自分で物事を考えて行動できるようになるのはいつのことなのか。
ゆっくりでもいいから、親を頼りにせずに自分で色んなことが出来るようになってほしいものである。