幼稚園の運動会

毎日がめまぐるしく過ぎ、先日行われた運動会の件もなかなかブログにかけず、日にちだけが過ぎていってしまった。

運動会は１週間前の天気予報では完全に雨であった。
延期もやむなしか…
延期すれば、平日に園庭で行われる為、やはり広い小学校の運動会で開催して欲しかったのである。
不安に思いつつ、日にちが近づくにつれ、何と天気は上向きに。
雨の予定時刻がずれ込み、前日へと変わったのである。

運動会の日の朝、明るくなり始めた頃にはまだ雨の音が聞こえていた。
７時に目が覚めるとすっかり雨が上がっており、大慌てでお弁当を作ることになったが、「運動会は１時間遅れで開催される」と緊急連絡が入り、親子４人喜びながらのんびりと朝食を食べた。
晴れ女だ、晴れ男だ、と浮かれながら朝食を食べて、支度を済ませると自転車に乗り込みいざ、運動会の会場となる小学校へ向って出発した。
こいちゃんといっくんも自分の自転車に乗り込み浮かれながら雨上がりの道を走る。

到着し、指定された組のエリアに荷物を降ろし子供達を先生に引き渡すと、暫く待って梢のパレードが始まった。

こいちゃんは小太鼓を抱え嬉しそうに撥で太鼓を叩いてみせる。
はればれとしたいい顔で、嬉しそうに笑いながらポーズをとるので「きっと私を見つけて喜んでいるのだ」と私も嬉しくなって手など振ってみたが、後で聞いたところによると「え？いたの？」だと。
見えてないのに、一人あんなにニコニコしているなんて、ちょっと不思議ちゃんだよ…。
ちょっと苦笑いしつつ、幸せ過ぎると自然と笑顔が出てしまう、ずっとそんな素敵な気持ちを持っていて欲しいとも思うのだ。

いっくんの競技は女の子とペアになり、みこしのようなぬいぐるみを二人で抱えて走るものであった。
予行練習の時、遅れて走る女の子を振り切って、みこしを引きずりながら走っていた光景を見ていただけにどきどきしたのだが、本番では女の子を気にしてゆっくりと走り、手をつないでゴールしているのを見て本当に安心したのである。
必死で走ったり、女の子を気遣ったり、自分の組が呼ばれて飛び上がって喜んだりするのを見ていると、「成長したなぁ…」と感慨深い気分になってしまう。

いっくんのバルーンは、とてもほのぼのであった。
家で練習していたように首をかしげながら演技しているのを見ると涙が出そうなほどいとおしい気持ちになる。
去年よりも背が伸びて足も何だかスラリとしてきたようで、いっくんはこんなだったかなぁ、とふと思う。
周りの子と同じようにバルーンを引っ張りながら腕を伸ばして掛け声をかけているのを見ると、家にいるときの幼いいっくんとのギャップに少し戸惑ったりしたのだ。

障害物競走に出たこいちゃん、「走るのがだいすき、こいちゃんはうまどし、競争はいちばん」と豪語していただけあり、本当に１位であった。
出遅れたこいちゃんであったが、障害物を乗り越えるたびに皆を抜いていく。
家の中でぎゃあぎゃあ騒いで走り回りながらの姉弟げんかも、こんな所で役にたっている…！？

これに対していっくんの「かけっこ」は３位。
こいちゃんに言わせると「いっくんはさる年だから、走るのは苦手」なんだとか…。

こいちゃんと伴侶の玉入れや、いっくんと私のダンスなど、親の参加種目もこなし、最後のとりは、こいちゃんの年長組最後の組体操であった。
家でしょっちゅう練習し、組体操のポーズをいっくんに教えたりしながらひたすら本番を楽しみにしていた。

笛の合図に合わせて教えられたラインを描き、友達とあわせながら形を作っていく。
時にはこいちゃんが頂上に上がり、時には縁の下の力持ち。
並んでウェイブを作ったりしながら、普段は見せないその表情は真剣そのものである。
それを見つめる私と伴侶も力が入る。
私と伴侶は必死にDVDとカメラにこいちゃんを撮り続けた。
全ての演技が終わり、こいちゃんの幼稚園最後の運動会は終わった。
園長先生の挨拶があり、ご褒美のラケットを貰って小学校を後にした。