家に帰りたがるおじいちゃんとおばあちゃんを無理やり連れだして、ツタンカーメン展に行って来た。
こいちゃんが興味を示すのは判っていたが、今回はいっくんも興味津々。
ちょっとグロテスクな物が大好きないっくんは、ミイラを見られると思い、ワクワクしていたようである。
しかし、テレビCMなどでかなり有名になっているからか、ものスゴイ人。
長蛇の列は、建物1階の蛇行した通路を埋め尽くし、外にも長々と伸びている。
そんな様子を無視して、子供達は楽しそうに遊んでいる。
寒さと人の多さにうんざりしつつも、時々子供達を連れてトイレに行ったりしながら記念撮影などをする。
それでもあまりの待ち時間に退屈した子供達は、鳩を眺めながらポテトを食べたり、喧嘩をしたり(!)して時間をつぶすのだ。
入口付近にはミイラについて書かれたパネルなどが置かれ、子供達の興味をそそる。
何故ミイラを作るの?
ツタンカーメンはどうして死んだの?
子供達の質問にほとんど答えられない私は、音声ガイドを借りて館内に入ることにした。
館内は勿論撮影禁止であったが、当時のエジプトの装飾品などが並び、実に美しいものばかりであった。
で、肝心のツタンカーメンのマスクは・・・・・・ない!
テレビCMやポスターなどでツタンカーメンのマスクが載っていたので、てっっっっっっっっっっきり、あるものだと思って、最後までワクワクしていたが(そう思っていた人はとっても多かったらしい)、係員に聞いたところあれは門外不出で、エジプトから動かされることはないのだそうだ。
だったら、メインビジュアルでポスターに使用するんじゃない!!と憤慨したが、私の不満をよそに、そんな先入観を持ち合わせていなかった子供達は夢見がちな面持ちで感動していた。
音声ガイドを耳に当てた子供達は「こんなに昔に、こんな綺麗なものが~」とか「お祭り用か~」とか、「内臓が入ってたツボだって・・・」などといちいちビックリしていた。
子供達が喜んだから、まぁいいか!
と気を取り直して売店に行き、エジプトに関する本でも購入しようかと思ったが、高額の入場チケット代も払った事だし・・・と、図書館で借りることにして館を出た。
建物を出たら、大好きなおじいちゃん、おばあちゃんとのお別れの時間である。
子供達はしっかり名残惜しみ、少々わがままを言って二人を困らせつつも、やっとお別れをした。
その後、買い物を済ませ、食事をし、玩具を買い、「さて、車にのって家に帰ろうか」と言う頃、思い出したようにいっくんが
「あれ?おばあちゃんたちは?」と言ったので病院に駆け込もうかと思った。
私の事をおちょくっているのか、玩具が欲しすぎて記憶が飛んだのか。
本当に恐ろしい事を言う。
きっともうツタンカーメン展の事も忘れているんだろうな・・・・