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台風一家

ダンボールで要塞を

小さな頃に一度窓やドアのついたダンボールハウスを作ったことがある。
ベッドを梱包してあったダンボールだったので、かなり大きいものだった。
今回は自分たちでデザインをして車を作るのだといって2階から大量のダンボールを持ってきた。
が、車の予定が家になり、家の予定が城になり、と変更に変更を重ねて、最終的に要塞となった。
それぞれのダンボールをくりぬいたり、窓をつけたりしながら遊んでいたがそのうちバラバラになり、また積み上げられて2階建ての要塞が出来上がり、2人ともそれなりに喜んでいるようだ。
大人からすれば「ガムテープで貼ってしまえば強度が出るのに…」「入り口は普通1階だろ…」とか意見したい部分は沢山あるのだが、子供たちからすれば積み木のように自在に変わる組立て式要塞が楽しいらしかった。
おかげで玄関は非常に狭い。
応接間のドアも広々とは開けられず、伴侶も要塞をよけるようにして廊下を歩く。
私から見ればただの破れたダンボールだ。
早く捨ててしまいたい気持ちでいっぱいなのだが、今捨てれば烈火のごとく怒るに決まっている。
大人にはただのゴミでも、子供からすれば立派な要塞であり、自分の部屋であるのだから、何とも面白いものである。
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