お祭りは浴衣で

近所の公園で行われたお祭りに行って来た。
素晴らしい嗅覚を持つ梢がお祭りの匂いをかぎつけ、強い要望により皆で出向くこととなった。
浴衣を着る、と譲らないこいちゃんに巻き込まれ、いっくんも浴衣を着ることになったのだが、それはそれで嬉しかったのか、ご機嫌の表情で写真をとる。

歩いてすぐのところにあるため、子供たちが疲れたなどと言い始める前にカラオケの音が聞こえたり、イカ焼きの醤油の匂いが漂ってきて、２人は早足で公園への階段を下りていった。
価格設定は、安い。
スーパーボールすくいや金魚すくいは５０円で、良心的。
子供たちが楽しみにしていた金魚すくいは、意外と難しく、金魚の体調が良好なのか、なかなか水面近くを泳ぐ個体がいない。
そんなことはおかまいなしに「くろいのがいい、でめきん」と急かすこいちゃん。
仕方ないので水に手をつけるような格好で、何とか数匹ゲットして、こいちゃんといっくんで２匹づつ貰った。
後で後悔したのだが、子供たちに言われるままに金魚すくいからスタートしてしまい、その後のやきそばも、とうもろこしも全て金魚をぶら下げて歩き回る羽目に。

せっかくとったヨーヨーは、いっくんは速攻で割ってしまい、ゴムを手に巻きつけて遊んだりしていたが、そんな形でも名残惜しかったのか、大事に家まで持って帰っていたのが痛々しい…。

主が長いこといなかった水槽に魚を離すと、始めは不安定な泳ぎで心配したが、翌日には何とか普通に餌を食べるようになった。
長生きしてくれないと困る。
なぜならこいちゃんに言わせると一番大きな黒い金魚は「いっくん」で、小さな黒い金魚は伴侶、大きなあか金は「こいちゃん」で小さなあか金は私らしいのだ。
そして、残念ながら５日目の今日、あか金の「わたし」が死んでしまったが、とりあえず３匹は元気に泳いでいるようである。
これ以上誰かに死なれたら縁起が悪くて、たまったものではない…。