救急車のサイレンの音に目覚める
半覚醒状態だったのが、あまりの近さに何事かと飛び起きた
開け欄間から洩れる赤いランプの光にお隣さん?と思い外へ、この夏2度目の雨の中
救急車と
特殊工作車が、お隣と我が家の前まで。 救急隊員さんの緊迫した声が聞こえる。
お隣さんには脳梗塞で1年前に倒れられた、ご主人が居られる。あのご主人に何かあったのでは?
と気が気でない、その頃になると、他のご近所さんも顔を見せはじめ一様に心配顔
何をどうする事も出来ず、
ただ大過無きことを祈るだけ。どの位経ったのか?担架に乗せられたご主人が出て来る。垣根越しに見える
ご主人の顔色の悪さがライトに浮かび、奥さんの心痛如何ばかりかと察せられる。まもなく奥さんも同乗し
救急車は闇の中へ、
この時間になってもお隣さんは沈黙したまま、どうぞ大過ありませんように