何時も行くテナントを、暇だからと冷やかしに訪ねる
時々話をする定員さんが、ちょっとちょっとと手招き、一瞬前後の
脈絡無しに《Tさんに何かあった?》と、脳裏に
「あのね、ビックリしないでね、Tさん、亡くなったのよ-----」と
「えぇっ、ウソでしょう------」口では言いながら内心ザワザワと
鳥肌立つ思いが-----
先月25日旅行先で、脳梗塞で倒れ翌26日意識が戻らないまま
息を引き取ったと聞かされる。
一週間ほど前辺りから娘さんには、頭が痛むと言っていたらしいのだが
職場では、一言も言わなかったと言っていた。Tさんらしい
Tさんは私の好みを熟知していて、新作が入荷すると何時も
取り除けておいて下さり、それが殆ど私の意にそうものだった。
いつもいつも同じ系統のものしか着なかった私が、Tさんによって
あんな服も、こんな服も似合うんだと、教えられる
そのTさんが亡くなるなんて
あまりの突然のことに他の定員さんも信じられず、まだ売り場に
居るような気がしてと話される
私も色々アドバイスして下さった方が居なくなり、寂しい
まだ62歳、私と一つ違いだった。まだまだやりたいこと、したい事が
沢山あっただろうに