朝全ての用を済ませ、庭に咲く菊の花を手折り、お線香片手に
出掛けようと玄関を出たら、お隣の奥さんが「またお墓に行か
れるの?」と聞く。「えぇと返事」「ちょっと待って、菊を持
って行って」と
「この前も頂いたばかりで悪いゎ」と辞退したけど、「知らない
方じゃないし気持ちよ」と手に余る程の香立つきれいな花を、包
んで持たせて下さる。生前我が家に来て草取りをしてくれた母と
よく話をしたと聞かされる
青空の下、頂いた沢山の菊と、お線香をあげ、母の冥福を祈る。
菊の香と、お線香のけむりに鼻の奥がじーんとする。
出掛けようと玄関を出たら、お隣の奥さんが「またお墓に行か
れるの?」と聞く。「えぇと返事」「ちょっと待って、菊を持
って行って」と
「この前も頂いたばかりで悪いゎ」と辞退したけど、「知らない
方じゃないし気持ちよ」と手に余る程の香立つきれいな花を、包
んで持たせて下さる。生前我が家に来て草取りをしてくれた母と
よく話をしたと聞かされる
青空の下、頂いた沢山の菊と、お線香をあげ、母の冥福を祈る。
菊の香と、お線香のけむりに鼻の奥がじーんとする。