英国一家、日本を食べる | |
マイケル・ブース | |
亜紀書房 |
¥1,900+税 亜紀書房 2013/4/15発行
ISBN978-4-7505-1304-1
ちょっと評判になってた本。
いやー、おいしそうです~~。
日本の食文化を学びに日本へやってきたマイケル・ブース。
正直だ。
おいしくないものはストレートにおいしくないって書いてる。
たとえば日本のビールはすばらしい、日本のワインは僕が飲んだからみんなは飲まなくていい、なんて。ワイン業者が泣くぞ(笑)。
相撲部屋でちゃんこを食べたり、北海道でラーメンを食べたり、京都で懐石を食べたりしてますが、その一環として、ビストロSMAPの収録を見学したりもしている。
その感想としては、香取慎吾は雰囲気があって表情の作り方がうまい。中居正広はカリスマ性がある。でもあとの三人は目立ってなかったらしい。はは。
> 食感のバリエーションとコントラストは、今回の日本食べ歩き旅行で得た最大の発見だった。ひとつの料理のなかで、あるいは食事全体のなかで異なる食感を組み合わせることについては、日本人から学ぶべきことがとてもたくさんあるはずだ。(104頁)
そういえばそうだなあ。
食感って大事よね。
> 僕らが滞在する家は、日本の伝統的な建築スタイルで、100年以上前に建てられたものだとジュンコが教えてくれた。引き違い窓にはメッシュのカバーがついて、重厚な木製のシャッターもある。(127頁)
網戸に雨戸。なるほど、こう説明するのか。
しかし昨日食料廃棄の本を読んだばかりだから、このご馳走のためには裏で処分された食材があるのでは…なんて思ってしまって、いつものようにうっとりと楽しめなかった。もったいない!
本醸造酒のために米を40%まで磨くってのは、落とした60%は何かに利用されてるのかなあ。捨てるだけなのかなあ。
お麩を作るときにでんぷん質を洗い流してタンパク質だけを残すっていうのは、流れたでんぷんはやっぱり流されてくだけなんだろうなあ。
とかね、考えちゃったら美食なんて楽しめないですよ。
でもこれはこれですばらしい文化じゃないかー。それとこれとは別じゃないかー。とも思うんだよね。
ところで、この表紙すてき。
いい味出てるわ~。