セカンドウィンド 3 | |
川西蘭 | |
小学館 |
¥1,524+税 小学館 2010/7/5発行
シリーズ三作目。
この辺で息切れする小説も多いけれど、『セカンドウィンド』まだまだ絶好調です。
南雲学院自転車部キャプテン、溝口洋。
明けても暮れても自転車一筋。
怪我を乗り越え、恋に振り回され、後輩の指導に悩み、友情を大切にし、レースに向かう。
ジャイブから小学館に変わったのは、著者と出版社間にどんないきさつがあったのかは知らないけれど、とりあえず言えることは、「主な登場人物」ページの人物イラストが今イチだということだ。特に女性陣。男を魅了する天性の才能がある澤村茜がコレでは、なんというか…。
> 「溝口、本気を出せ」奥寺は力強く言った。「君には世界を相手に走れる力がある」(243頁)
今回の一押しキャラは奥寺コーチだ。
不器用で強引な、サディスティック・コーチ。
クールを装う情熱の人。
巻を重ねた先で、再会したいものだ。
このシリーズはとても好き。
はやく続きが出ないかなー。