老兵の消燈ラッパ佐藤愛子文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
¥1,238+税 文藝春秋 2010/3/10発行
ISBN978-4-16-372320-4
佐藤愛子、84歳から85歳にかけてのエッセイ。
85歳!
とてもそうは思えぬほどの溌剌たる文章である。
内容は確かにいまどきの風潮を批判するものだったりするのだけど、それも年寄りの繰言と片付けられぬ、「あたりまえの怒り」で、共感すること頻り。
しかしさすがに疲れている。
85歳だもんなあ。
血圧が二百を超えたりする。
ヘトヘトなのだが、人と接すると元気になる。ヘトヘトなのに元気。
「多分、これは私の性、というより病気でしょう」
「おそらく私は、死ぬときも元気で死ぬんじゃないでしょうかね」
ああ佐藤愛子らしい。
ずっと元気でいてください。