とにかく散歩いたしましょう | |
小川 洋子 | |
毎日新聞社 |
¥1,300+税 毎日新聞社 2012/7/25発行
ISBN978-4-620-32140-0
小川洋子のエッセイ集。
ハダカデバネズミに癒され、老犬の散歩をし、執筆に悩み、読書に勤しみ、道に迷う日々。
ハダカデバネズミに対して、かなりな愛を傾注している。
やー、私も好きだけど。
名前がいいよね、まんまな名前。潔い。
ハダカデバネズミは社会性動物で、厳密な階級社会を営んでいる。
このハダカデバネズミを使って言語の生物学的起源を研究している先生のもとを訪ね、ハダカデバネズミを抱っこする、という喜びを綴った文章がある。
> 階級の低いデバは、高いデバに対し、より丁寧でたくさんの返事をするらしい。(69頁)
まあ。
ハダカデバネズミの世界もたいへんなのね。