講談社のPR誌『本』に掲載の、「特別対談 福島原発事故から何を学ぶか 畑村洋太郎×加藤陽子」がよかった。
> 一般的には「全電源喪失」が事故の最も大きな原因だったと思われています。だから、再稼動をめぐる議論でも「電源」をどう確保するかが焦点になっている。でも、どれだけ電源があっても「配電盤」がやられてしまったらどうしようもない(11頁)
イメージと現実の乖離。
2013年3月18日の停電も、ネズミが入り込んで配電盤がショートしたから。
重要なことが重要なこととして正しく認識されていない。
原発に限らず、災害対策の不十分さを指摘する。
> 荒川の堤防がダメになったら、霞が関まで五時間で水が来ると言われていて、全部水没するんです。問題はその水がいつ引くかなんだけど、たぶん三週間とか一ヶ月とかそういう単位で全然元に戻らない。(15頁)
地下鉄に水が入ってくるのを防ぐゲートは5~6ヵ所しかないとか。
ああ怖い。