読書とかいろいろ日記

読書日記を中心に、日々のあれこれを綴ります。

『渾身』 川上健一

2008年08月24日 | 読書日記
渾身』 川上健一
¥1,600+税 集英社 2007/8/30発行
ISBN978-4-08-774876-5

隠岐島。隠岐古典相撲の、二十年に一度の奉納相撲大会。
坂本英明は、寄方正三役大関に推挙された。
親が決めた婚約者との結婚を二ヵ月後に控えて、別の女性と恋に落ちた英明は、駆け落ち同然に結婚し、以来地元の人々からは白い目で見られ続けてきた。しかも最愛の妻は、幼子を残して癌で急逝。多美子は前妻の親友で、幼い琴世が不憫で毎日かよっているうちに英明と恋仲になり後妻となった。
古典相撲で役力士になるということは、地区のみんなの推薦を得るということ、認められるということである。

物語は奉納相撲の一番。
物言いがつき、取り直しとなり、更に取り直しになり、水入りとなり、さらに…。
ひたすら取組が続く。
それがまた読ませるんだよ。感動で泣ける。
川上健一、すげー。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
川上健一、いいよねー (mimosa)
2008-08-27 10:55:32
あまりにも急激に涼しくなって「人生の秋」などもついでに感じてくたびれていました。グチですね。
 川上健一いいですよね。相撲の状況説明だけで読ませてしまう。すごいです。「翼はいつまでも」を読んだのが6,7年前だったと思います。「タオル」というのも読みました。「ビトウイン」はまだ読んでませんのでさがしてみます。
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気に入りましたー (siva)
2008-08-27 21:35:43
「ついで」に人生の秋って、すてきな感受性(笑)。
川上健一、いいですね。
まだまだ知らない作家がたくさんいるんだなあ。読んでない中に、いい作家が他にも隠れているかもしれない! もっといろいろ読まなくちゃ!
生きているあいだに(活字を追う視力体力があるあいだに)、あとどれだけの本が読めるんだろう。読みたい本は目白押し、おもしろい新刊は次々出るし。
私が読むことのできる本なんて、世の中のほんの一部なのかと思うと、見逃してる傑作があるんじゃないかと焦っちゃう。
『翼はいつまでも』と『タオル』も読みたいです。しばらく川上健一頻度上がりますよん。
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ララのいた夏 (mimosa)
2008-08-30 20:12:13
思い出しました。川上健一の「ララのいた夏」これも青春小説です{言い方古いねー}kiriyaさんのページを参考に読んだはずです。それにしてもkiriyaさん休み長すぎ。
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よし、それも (siva)
2008-08-30 22:04:33
うん、図書館にあります。チェックチェック。
近々借りてこよう。
kiriyaさん、どうしちゃったんですかね。
週刊にするといいながら、休刊のまま。
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