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買い物弱者の問題

2011-02-02 | 事業仕分け

朝 のち 
 近頃ひんぱんに「買い物弱者」という言葉を見かけませんか?
近所に小売店がなくなった、車の運転ができないので郊外店に行けない、高齢のため重いものが持てない・・・・いわゆる「買い物弱者」と呼ばれる方が急増しているそうです。

 
先日の報道ですが、長野県では2011年度、いわゆる「買い物弱者」を支援するモデル事業を実施するとのことです。
県産業政策課が調べたところ、県内には推計値で約5万2000~8万人の「買い物弱者」が存在し、市街地で高齢者全体の10.1%、中山間地では19.8%が買い物に支障を来していたとのことです。
商店街を中心にスーパーマーケットや運送業者、農協などと連携し、移動販売や宅配サービスといった仕組みづくりを行う予定とのことで、県民からも案を募るとのことです。市町村で実施する例は見かけますが、県での取り組みはまだ少ない総ですね。

 
実は厚木市でも、買い物弱者支援のため、2月3日から移動販売のモデル事業をスタートします。このモデル地区の選定のため、市内の高齢者世帯(65歳以上だけの世帯)を調べたところ、高度成長期に開発した団地が、いまやかなりの高齢者地域になっていたのです。市内の平均高齢者世帯割合は17.7%だったのに対し、モデル事業となった地区(団地)は、なんと33%!

 
そこで、地元に残っている鮮魚店や精肉店、パン屋などが、週1回、団地の広場に集まり、生鮮食料品などを販売することになりました。
 
地元の商店が集まるというのがミソですね!
大型店にお客様を奪われた地元商店の活性化も期待できるし、地元に出向くことで顔が見えるお付き合いにつながると思います。
 
これは子育て世帯、特に乳児のいる家庭にとってもすごく助かるのです。郊外店に車で乳児を連れ出すのはちょっと心配だけど、ベビーカーで5分程度の外出なら安心して買い物できますね。

 
私の実家は、近くにスーパーマーケットがあるにもかかわらず、味噌・醤油・牛乳など1キロ単位で売っている商品は、高齢の両親には重くて持って帰れないのです。時々お使いを頼まれますが、昔の量り売りは便利で、ごみも少なくてすんだのに、と懐かしがっていました。

 
移動販売車が軌道に乗り、買い物弱者がすこしでも減れば良いですね。
高齢者に優しい地域は、子育て世帯にも優しい住みやすい地域だと思います。


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