明日がはじまるとき

事業仕分け 議論の向こうに明日がある

行政事業レビュー公開プロセスが始まります

2012-06-06 | 事業仕分け

行政刷新会議の行政事業レビュー公開プロセスが、明日6月7日(木)から始まります。私は、財務省19日(火)に参加させていただくことになりました。もっと多くに参加できればよいのですが、この時期は6月議会定例会の最中で、どの省庁も日程が合わず、とても残念なのですが、この1日だけとなりました。

 この行政事業レビューは、国の事業について、公開の場で外部の参加者を含めて議論を行い見直すべき点はないかなどをチェックする、いわば省庁版事業仕分けなのです。
議論に参加される民間有識者名簿も併せて発表されましたが、みなさん素晴らしい方ばかりで、地方公務員のはしくれの私(しかも週末は猫飼い&山羊放牧のオバサン)が末席を汚すのかと恐縮しました。でも、一生のうちに2度はないかもしれません。参加させていただくことにしました。

 とても小さい山羊のミニーちゃん、庭に放牧中
シバ山羊やトカラ山羊の系統らしいのですが、雑草をよく食べてくれます

 この行政事業レビューの仕組みは、まずHPで対象事業を公開し、国民から意見を募ります。そのうえで、公開で議論を行います。会場は各府省庁の講堂などですが、普段、部外者は役所の中に入れないのですが、この時だけは、誰でも入り傍聴できるのです。詳しくは公開プロセス専用のHPで。
http://www.cao.go.jp/gyouseisasshin/contents/02/koukaiprocess.html

 昨日6/5の読売新聞夕刊には、経産省は、中小企業を対象とした融資を信用保証協会が100%保証する「緊急保証制度」について、2012年度中に廃止する方向とした、という記事が掲載されていました。返済が焦げ付いた場合、協会が代位弁済しそのうち国が8割も負担する仕組みのため、全額回収が保証されており、金融機関の安易な貸付につながるなど、モラルハザードの要因になるという指摘もされています。
 これも行政事業レビューの対象となっていた事業ですが、批判れる前に自ら見直したということでしょう。

 私が担当する財務省は、大型X線検査装置整備等経費、国税庁の広報活動経費です。詳細はレビューシートに示されると思います。

・・・さらっと「○○事業費」と書いていますが、これも隔世の感がありますね。国の事業仕分けを始めたのは2008年8月からですが、当時は、事業シートに満足な記述はされず、都合の良いポンチ絵が何十枚と提示されていました。いずれも書式はバラバラ、聞きたい点=対象者や実施回数、効果などどこにも示されていないので、ヒアリングの時に、「どこで実施しているんですか」、「経費の内訳は何ですか」、「資金の流れはどうなっているんですか」…と何度も同じことを聞く始末でした。

 それに比べて、統一した事業レビューシートでは、基礎情報はもちろん、業績を表した項目、資金の流れについてフローチャートもあり、事業担当による点検内容も記載されます。
 これがどの省庁でも同じ書式、というのがポイントで、一度、見方を理解すれば、国の事業はもちろん、地方自治体も同様のシートなので、日本の税の使い道がすべてわかるんです。
 ここまでは長い道のりでした。私たちが構想日本事業仕分けに関わったのは2002年2月。そこから10年間、構想日本と必殺仕分け人とで、事業仕分けのやり方や事業シートなど、何度も話し合って改善してきました。
 
 国のレビューシート作成についても、地方自治体での議論を踏まえ注意書きや解説を加えていますので、言い換えれば、地方自治体の事業仕分けの成果が反映されたことになるんですね。だから、地方自治体のみなさんの議論のおかげで、このレビューシートができたんです。ありがとうございます!!

このシートを使った行政事業レビュー公開プロセスに参加できることは、私にとっては、特に感慨深いものなのです。

 ご都合がついたら、ぜひ、行政事業レビュー公開プロセスに足を運んでみてくださいね。


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