明日がはじまるとき

事業仕分け 議論の向こうに明日がある

夏の思い出 東伊豆町

2012-08-16 | 事業仕分け

7月末に、静岡県東伊豆町へ事業仕分けの事前研修に行ってきました。
本厚木から小田原までは「ロマンスカー」、小田原からは「踊り子号」の快適な旅でした。青空に白い雲が映え、車窓からは漣の立つ海岸、駅には浜木綿(はまゆう)が咲いていました。

浜木綿は、「み熊野の 浦の浜木綿 百重(ももへ)なす 心は思(も)へど 直(ただ)に逢はぬかも」と柿本人麻呂が万葉集で詠った花ですね

研修では、まず事業仕分けに取組む前に、事業をそもそもの必要性から考え、あるべき姿をもういちど見つめ直した上で、事業をご自身で評価し、次にどう活かしていくのか、考えてほしいとお願いしました。

事業の説明者に、どうしてこの事業が必要なのかを聞いても、「○○法に定めがあるから」、「昭和××に開設した」といったことを根拠にすることが今までに幾度となくあり、当事者意識で説明してくれないと説得力に欠けるなぁ、と感じていたからです。

模擬仕分けでは、市民の方や職員さんにも入ってもらい、南さんがコーディネーター兼仕分け人、私が解説を行いながら、ディスカッション形式で事業の目的や現状等を確認して、課題を浮き彫りにしていきました。

模擬事業は「町観光協会補助事業」です。
本番にもかかわるのであまり多くを書けませんが、どのようなターゲットに、どのようなストーリーで、どのようなメディアで、といった戦略をお聞きしました。
可処分所得の多い30~40代女性の消費ベクトルが高いということから、そのターゲットに確実に届くよう、媒体も精査し、3回程度はターゲットに到達するような広告を工夫したらどうか、それが効果的といわれているセオリーもご紹介したり。

そのご担当だったある職員さんが仰っていたことですが、その方は、このまま死ぬまでこの町で生きていくつもりだということ。だから、この町をとても大事に思っていて、少なくともその方が役場にいる限り、この町がダメになったといわれないように頑張りたいと考えている、といった内容でした

とても感動的で、強く印象に残っています。このような前向きで真摯な思いに触れ、私も忘却の彼方の若き日を思い出しては、懐かしく、また羨ましくもありました。そんな職員さんがいる東伊豆町のために、私も精いっぱいのことをしたいと思ったし、こんな素敵な出会いを作ってくれる事業仕分けにも感謝したいと思いました

おまけの写真は稲取名物を2つ
まず、金目鯛の煮付け
本当は「金目鯛のしゃぶしゃぶ」が絶品なのですが、
その写真は食べるのに夢中で・・・撮り忘れました

もうひとつは、「つるし雛」

これは2年前にも両親と訪れた場所です。素敵な風習ですね

 


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