明日がはじまるとき

事業仕分け 議論の向こうに明日がある

外国人観光客の心をつかむため

2011-02-03 | 事業仕分け

珍しく早起きしましたが、早朝なのでまだ暗いんですね。 

 先日、自治体インバウンド作戦~外国人観光客の心をつかむ誘致~ 
時事通信社のセミナーを聞いてきました。

 
事業仕分けでも「観光政策」や「外国人観光客の誘致」などの事業が対象になります。うちの課では在住外国籍市民対策もやっているので、外国人のニーズは何か考えるという点で、ちょっとかぶっているもので興味がありました。

 
セミナーでは講師が6人いらっしゃいましたが、中国人受けするPRのカリスマ、孫 盛林さん(日中コミュニケーション(株)取締役)のお話が興味深かったです。
中国人観光客のニーズと自治体情報発信にはギャップがあり、これを埋める必要があるということを強調されていました。
たとえば、「北海道は寒い」というが、中国の平均気温から比べれば暖かいので、「暖かい北海道」をアピールすべきである。とか、誘客のため近代的できれいなホテルを作ろうとするが、中国人富裕層はきれいなホテルなど望んでいない、日本情緒あふれた古い旅館の方が人気がある。など

 
また、ジャーナリストの莫 邦富さんは、なぜ中国人観光客なのか、データで示していただきました。2010年に海外旅行した中国人は前年比20%増の5600万人!中国人が1回の旅行で消費する額は137,000円とダントツ1位だそうです。すごいですね~ また、北京・上海以外にも、内陸部の都市が発展著しいので、このあたりの住民をターゲットに、観光PRを勧めるべきとのこと、だそうです。

 お二人のお話に共通したのは、

1 縄張り意識をなくすこと・・・この観光地は○○県、近くの観光地はとなりの県だからPRしない。などの例はまだまだ多いが、外国人は1つのエリアで見るから県境なんて関係ない。

2 既成概念にとらわれない・・・観光担当部署だけでは限界。医療・食・教育・・・日本のあらゆる分野の魅力を発信する。

などが必要だということでした。

 
じつは、市の外国籍市民懇話会のメンバーからも、同様の話を聞いたことがあります。日本の観光パンフはワンパターンで、彼女いわく「どれを見ても一緒」で「昔から内容が変わっていない」ので、つまらないそうです。
また、九州から韓国へは修学旅行に行くけれど、韓国からは日本に来ない。あの日本の高校生を見て日本に来たかったそうですが、学校の旅行を受け入れる体制が整っていないとの理由で、来れなかったらしいです。

 このように、発想の転換やよそ者の意見を聞いてみることも必要ですね。ヒントは、あちこちに落穂のようにこぼれているのでしょうね。もったいないなぁ~と思います。
 
観光担当部署は関係者だけで検討しないで、外国籍市民(や、彼らと交流のある職員)を巻き込むなど、横断的に取り組みたいですね。


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