モトログ ~ある診断士の終わりなき挑戦~

sinnkaさんの解答添削

今日は「平成13年度組織・人事事例」について「sinnkaさん」の解答を添削します。

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第1問
SWOT分析を、1市場ニーズや競合の動向等の外部環境分析、2A社の保有する経営資源に関する内部環境について行うべきである。

第2問
着目すべき強みは地域一番店としての事業基盤であり、量販店向けのプライベートブランド商品を改良、品揃えすることで強化できる。

第3問
中長期的課題は、臨時社員の教育体制の確立である。理由は、A社は利益額の減少を賃金の低い臨時社員の割合を増加させることで補っているため、習熟度・作業品質低下が懸念され、それを改善する必要があるからである。

第4問
指揮・命令系統が一元化ができる。
責任・権限の所在が明確である。
機能ごとの専門性が発揮できる。

第5問
問題点は、1従業員教育・経営計画等の指示を出す命令系統がない、2一般小売向けと量販店向けの機能の区別がなく、売上や利益に対する責任の所在が不明確、3量販店の要請に専門に対処する部署がない、ことである。

第6問
a

モラール低下の要因は、1A社の幹部を創業者一族で占めており、一般の管理職社員の昇進の見込みが薄い、2A社が業績を伸ばし株式を上場したとしても、キャピタルゲイン等の恩恵が得られない、ことが考えられる。

b
解決策として、1創業者一族の管理職社員を役員に登用し、量販店の要請に対応する部署を設立し責任者とする、2創業者一族の株式を会社が買い取り、管理職社員に対してのストックオプション制度の導入、を提案する。

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【総評】
・A社の事業の方向性を大きく読み違えてしまった。
・そのため各設問で大きく失点している可能性がある。
・解答が個性的である。
・文章は非常に読みやすい。

【解答の論理性】
適度に箇条書きを用いており、わかりやすい。

【解答の問題点】
・「事業の方向性」を見誤った点がすべてといえる。


具体的には

第2問
事例を読んだときにA社は「営業利益が赤字」の企業だということはすぐわかります。
つまり「営業利益を早急に黒字化」しなければなりません。

そこでA社の売上構成を見てみると・・・。
営業利益率が最も低い量販店の売上が70%、さらにこの量販店向けのプライベートブランドについてはA社の事業をいっそう厳しいものにしていると記述してあります。
つまりA社は「量販店」や「量販店向けのプライベートブランド」への依存から脱却しなければならないのです。

そこで利益率の高い「直営店」の売上比率を高めるという方向性が出てくると思います。
またPB製造で得たノウハウを生かし「自社ブランド開発」も提案できると思います。

さらにsinnkaさんが挙げた「地域一番店としての事業基盤」、これは過去の強みです。
与件から抽出できる強みは「老舗としての認知度」のほうが適切です。

よってこの設問では
着目すべき強み:「老舗としての認知度」→「自社ブランド開発」と「直営店販売」で強化という方向性になると思います。


第3問
最も解答の分かれる難問です。
これについては前回、私の仲間とダイアログしたものをコピペしておきます。

①「臨時社員の割合が55%にまで増えている」ということは、A社のコア・コンピタンスを担うべき正規職員の絶対数が減少している
②「コスト構造に大きな変化が見られない」ため、人事ポリシーが年功給であると想定すると、古参社員の人件費増加分を、臨時職員の採用で調整しており、正規職員の新規採用をほとんど行っていない
③第2問で、PB商品の開発ノウハウを活かした「自社ブランドの開発」を、A社の今後の方向性としてあげているが、商品開発ノウハウは低迷気味である(「PB商品については、~その対応がA社の事業を一層厳しいものにしている」 → 的確に対応できていない → 商品開発ノウハウの低迷 ← 若手正規職員の減少・不足)

①~③より、A社のコア・コンピタンスである商品開発ノウハウの継承が、中・長期的課題と考えた。


第5問
1.従業員教育・経営計画等の指示を出す命令系統がない
→第4問で「指揮・命令系統が一元化ができる」と書いており整合性がない
3.量販店の要請に専門に対処する部署がない
→「事業の方向性」より必要なし。

第6問のa
「A社の幹部を創業者一族で占めており」→「A社の株式を創業者一族で占めており」
「一般の管理職社員の昇進の見込みが薄い」→「経営参画の機会が失われる」
「A社が業績を伸ばし株式を上場したとしても、キャピタルゲイン等の恩恵が得られない」
 →「業績が向上しても利益の分配が創業者一族に限定される」
としたらいかがでしょう。

第6問のb
aを踏まえれば
①役員登用制度
②従業員持ち株制度やストックオプション制度 が提案できると思います。


すみません。
第1回でお手柔らかにといわれていたにもかかわらず、愛情いっぱいの添削になってしまいました。

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コメント一覧

kurogenkoku
sinnkaさん、こんばんは。
http://blue.ap.teacup.com/motokuni/
第2問については私の書き方が抽象的だったかもしれません。
与件には「80年代中盤までは・・・地域一番店・・・」とあり、現在は「地域一番店」ではない可能性があるという意味だったわけです。

私も文章表現のトレーニングが必要ですね(涙)
あと1か月頑張りましょう!!

P.S
sinnkaさんのトップページで毎日変わるあのコメント
「2次試験まで、後○○日。必ず、必ず、合格します。」
いいですね。
思いが伝わってきます。
sinnka
愛情確かに受け取りました(笑)
http://evolution-note.seesaa.net/
それにしても、どこの学校よりも丁寧な添削ですね。
ありがとうございます。

ところで第二問の記述ですが、

利益率の高い直営店でのプライベートブランド商品を
改良した商品を販売することで、赤字から抜け出す。
その際にすでに直営店では、
顧客から「地域一番店」と評価を受けている
ことが強みである。

といった意味を持たせたかったんですが、
今読み返すと、そう見えないですね。
素直に、「老舗としての認知度」
としておけばよかったですね。

次回から気を付けます。

さて、大幅に凹みながらも、宣言させてもらいます(笑)

課題は
方向性を示す場合は、もう少し慎重に書く。
キーワードを適切に使って、文章をコンパクトにする。
です。
今日から、
方向性を書く際には、他の設問関連性も考え、慎重に書く。
キーワードを解答に組み込み、コンパクトな文章を目指す。
です。


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