kurogenkokuです。
292・293冊目は

海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年<上><下>
塩野七生 著 新潮社
入院中の課題図書。
世界史選択ではなかったので、それほど詳しい分野ではなかった(むしろほとんど「無知」であった)のですが、某新聞記者との間で話題になり読んでみました。
著者の本はこれまで何冊か読んだことがありますが、本書はその中でもネ申本と位置付けられているものです。
なぜこの小国が一千年以上にもわたって強国に囲まれながらも、反映することが出来たのであろうか。日本の目指すべきヒントが隠されているといっても過言ではありません。
第13話 ヴィヴァルディの世紀の中に本書のすべてを端的に表した段落があります。
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ヴェネツィア共和国は、その一千年を超える歴史の中で、いく度か、西欧の人々に「神話」を与えた国である。上昇期にあった時代は、自国への独立の執念が、次いで最盛期には、政治と外交の巧みさが神話であった。そして、十八世紀のヴェネツィアは、限りない快楽の都という印象を、同時代の西欧の人々に感じさせたのである。これらの神話は、おそらく真実に近かったであろう。
(中略)
栄枯盛衰が歴史の理ならば、せめてこのヴェネツィアのように、優雅に衰えたいものである。そしてヴェネツィアが優雅に衰えられたのは、ヴェネツィアの死が、病気や試練をいく度も克服してきた末に自然死を迎える人間の、死に似ていたからではないだろうか。
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非常に読み応えがありますが、噂にたがわぬ名著だと思います。
あわせて800ページ以上もありますが、すっと引き込まれ一気に読破してしまいました。
【目次】
海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年<上>
第1話 ヴェネツィア誕生
第2話 海へ!
第3話 第四次十字軍
第4話 ヴェニスの商人
第5話 政治の技術
第6話 ライヴァル、ジェノヴァ
第7話 ヴェネツィアの女
海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年<下>
第8話 宿敵トルコ
第9話 聖地巡礼パック旅行
第10話 大航海時代の挑戦
第11話 二大帝国の谷間で
第12話 地中海最後の砦
第13話 ヴィヴァルディの世紀
第14話 ヴェネツィアの死
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