嵐山 渡月橋

どのくらい走っただろう？自転車でこんなに走ったのは久しぶり。

渡月橋についたのはお昼ちょっと前だった。



離婚して実家に戻った頃、家に閉じこもっていては駄目だと思い

まだ小さい娘を前に乗せて一日中自転車でウロウロしていた時期があった。

娘の細く柔らかな髪の毛がサラサラと流れるのを後ろから見るのが好きだった。

娘が気持ちよさそうな顔をして自転車につかまっているのを見て

私は幸せだと自分に言い聞かせていたように思う。

自転車を走らせていたときは嫌なことを忘れられる気がした。

あの頃から私は自転車が好きになったのかもしれない。



もう少しすると紅葉が始まりこの嵐山あたりは観光客でいっぱいになるらしい。

地図上で嵐山までの距離を見たときは「大したこと無いさ」と思った。

ここまでは思ったより大変じゃなかった。

渡月橋の景色や空気がストレスすべてを消してくれた気がする。

やっぱり自然はすばらしい。



「離婚なんて大したことないさ」と思ったけれど

結構大変だった。いや　今も大変。

離婚して１０年が過ぎた今は、当初の大変さをあまり覚えていない。

必死だったし、今より体力と向上心があった。

離婚すると言う相談をたまに受けるけれど子持ちの女性に対してはいつも反対してる。



このサイクリングも大したこと無いと思ったのはつかの間で

この後の坂道をやっとの思いで行くことになる。



人生山あり谷あり。大変な登り坂もあれば楽しい下り坂もある。

登れば下りも必ずやってくる。



※京都の歩道は段差が少なくて自転車で走りやすかった。

静岡は歩道から車道に出るときの段差をなんとかしないと車椅子の方などは不便だと思う。