くっしーの徒然日記

PowerShot S100ジャンク修理1 本体分解編

この週末も遠征に行こうとするとだんだん天気予報が悪い方向へずれて行き、金曜も土曜も出撃しそびれてしまった。

と言う訳で、家で色々とゴソゴソしていたのだが、忘れないうちに自分の備忘録としてUPする。

先日オクでPowershotS100のレンズエラージャンクが即決3000円で出ていた。S100のジャンクもかなり安くなってきたな、、、、、まあ、レンズエラーなので、落下や圧迫でレンズ周りがスティックしているのだろう。キャノンはレンズ構造が複雑だから、治る確率は50%位の感じかなと思いつつも、余り深く考えず落札した。


到着したS100、レンズが出っぱなしで電源を入れるとレンズエラー表示後電源が落ちる。

遠征に出られない休みに早々にバラせば良かったのだが、別件で作業をしていたのでバラし始めたのは日曜の夕方の6時過ぎ。

まずは、レンズを取りだす為に外筺からばらし始める。


①水色丸のネジ6本を外す(サイズは同一)。コネクタ蓋内部の黄色のネジは基板を外す場合には外すが、レンズだけ外すのには不要で有った。



②この状態で、裏パネルをゆすると↑浮き上がって来るので、↓裏パネルを外す。



③↓同様に、フロントパネルも軽くゆすりながら外す。


↑フロントパネルはファンクションリングにフレキがつながっているので、切らない様に注意して、下側を支点にして開く事。

実はこの機体、レンズエラーのくせに、レンズの周囲に打痕が一つも無かった。ちょっと不思議な感じ。しいて言うと、上の写真で判るように、レンズ前面を押した様な跡が有り、レンズ前面の化粧板が波打っている。このせいでレンズエラーなのかな、、、



④フロントからのフレキは基板上のコネクタに刺さっているだけなので、楊枝か細いピンセットをフレキの穴に差し込んで、引き抜く。


⑤↑前後パネルを外した所。ついでにコネクタ化粧板も外してしまったが、レンズを外すだけなら、外さなくても良かった。


⑥次は↑のネジ2本を外して、上パネルを外す。


⑦↑上パネルを外した所。真ん中にGPSの誘電体アンテナが見える。


⑧↑次に背面操作版とLCDを外す為に、先ずLCDのバックライトのフレキを楊枝かピンセットで、引き抜いた後、水色丸印のネジを外す。この時は良く判らず黄色丸のネジも外してしまったが、レンズ取り外し及び基板取り外しにも関係の無いネジだった。


⑨↑ネジを外したら、LCDの周囲を抑えている固定金具を、持ち上げて外す。


↑操作部のフレキとLCDの信号フレキは、スイッチ基板の下を通って前面の基板につながっている。


↑⑩フロント側の基板に刺さるフレキを2か所外す。コネクタはロック式に成っているのでロック板を持ち上げてからフレキを引き抜く。

下のコネクタはロック板を持ち上げた所。上のコネクタはロック板を持ち上げる前。
この手のロックタイプのコネクタは初めて見る感じだ。


↑⑪フレキをコネクタから外したら、裏から操作板とLCDのフレキを引き抜いて、それぞれ外す。写真は既に操作板を外した後の状態。


↑⑫操作板とLCDを外した所

次に基板を外そうと作業したが、後で組み立ててみると基板は外さなくてもレンズは外せたので、レンズのみ外す場合は、以下の、⑭⑯⑰のステップは不要であったが、基板までばらす時の備忘録として、掲載しておく。レンズのみバラしたい場合は、⑭⑯⑰をスキップします。


↑⑬まず、黄色丸のネジを外して、DIGIC5の放熱板を外す。


↑放熱板を外した所。DIGIC5が顔をのぞかせる。


↑⑭マイクのフレキの下に有る、上パネルからのフレキをコネクタから切り離す。ロック式のコネクタなので、ロック板を持ち上げてから引き抜く事。


↑⑮基板に刺さるフレキをコネクタから切り離す。

GPSコネクタは引き抜くだけ。

レンズからの真ん中のCMOSからの大きなコネクタも、持ち上げるだけ。

レンズの両サイドのフレキ(左が絞りとシャッター系、右が駆動モータ系)は、ロック式なので、コネクタのロックを外す事。
またこの時点でこの2本は引き抜かなくても、基板を外す時に抜けるのでロックを外すのみにする。

⑯基板を止めるネジ3本を外す。(ネジは写真で右上のみ長いネジ)


↑⑰接続を全て切り離したら、基板を斜めに引き抜く。


↑基板表面


↑基板裏面

さて、この時点でまだレンズユニットは外れない、引き続き分解を続ける。


↑⑱ストロボユニットを止めているネジ(青丸)を2本外す。ついでにレンズユニットを止めているネジ(水色丸)3本も外しておく。


↑⑲ストロボユニットからのコネクタを外してストロボを外す。

レンズユニットはもう少しで外れそうだが、あと一息外れてくれない。


↑⑳諦めてGPSのアンテナを外す。ストロボのコネクタの下に留めネジの1本が隠れている。


↑GPSアンテナを外した所。しっかりアンテナ下にGND板が付いている。もう少し大きなGND板の方が感度は上がるけど、カメラじゃこんなもんでしょうね。

レンズを正面から見て右上に傾けるようにして、レンズユニットを引き抜く。


↑やっとレンズユニットが分離できた所。

長くなったので、本体分解編としてここまで。

レンズユニットの分解以降は、続く、、、(たぶん)

2014.3.9(3/10)

PowerShot S100 ジャンク修理1 本体分解編
PowerShot S100 ジャンク修理2 レンズ分解編
PowerShot S100 ジャンク修理3 レンズ分解組立編
PowerShot S100 ジャンク修理4 レンズエラー原因究明編
PowerShot S100 ジャンク修理5 CS回答編
PowerShot S100 ジャンク修理6 修理完了編
PowerShot S100 2台目
PowerShot S100 再修理

コメント一覧

くっしー
ラジオペンチさん、初めまして。

リンクOKですよ。
記事を見させていただきましたが、やはり同じ所で断線しているのですね。S100は初期の数ロットはリコール対象になっていて、たぶん無料で直してくれるのですが、少し後のS100やS110はリコールされてないんですが、やっぱり同じ所でトラブってる感じですね。トラブルの原因が潰し切れてないんでしょうね。まあ、根本的に無理の有る設計なのでしょうねぇ、、、
ラジオペンチ
http://radiopench.blog96.fc2.com/
はじめまして、今晩は。

この記事から始まる一連のS100の修理の記事が大変参考になりました。

現在S110の修理に取組中ですが、私のブログの下記からこちらの記事にリンクを貼らせていただいたのでご報告します。
http://radiopench.blog96.fc2.com/blog-entry-840.html
くっしー
てばまるさん、こんばんわ

3Dプリンターってそんな器用な事が出来るんですか?
だんだん物作りも変わっていくんでしょうね。そうなるともう修理なんて存在しなくなっちゃいますかね??みんなユニット単位で交換でしょうか。
くっしー
電球さん、こんばんわ

なんか便利な左目ですね。私は、ここまでだとなんとか手元を明るくするだけで見えますが、基板の中なんて成ると、もうレンズで拡大しないと、どこに半田付けしてしまうか判らない感じですよ(汗)
てばまる
http://tebamaruda.blog.so-net.ne.jp/
いや~見てるだけで手先がプルプルしちゃいそうな細かな作業ですね。私なら元に戻せないです(^^;)

今はまだネジとかばねとか旧来の組み方ですけど、近い将来にはプリント一体基盤とか印刷方式でほとんどすべてが組み込まれる時代もくるのでしょうね。3Dプリンタなんてリングにリングを繋げた状態で成形出来てしまうそうですから凄い時代になりました。
電球
コンデジ分解されて凄いですね。ここまでバラバラにしたら、私など元に戻らないですね。(笑)
小さい頃目覚まし時計を分解して元に戻らなくて叱られたことを、思い出しました。私の場合近くは近視の左目だけで見ると3倍ルーペを付けた状態の見え方で、老眼は気にしなくて良いのですが、すごく根気が入りそうです。
くっしー
けんちゃさん、おはようございます。

フレキも色々なコネクタを使って接続されていますから、ロックの外し方なんか、注意が必要ですよね。私も今回、上の⑩のコネクタは初めて見まして、最初少し外し方を悩んでしまいました。
G15も、CMOSセンサで、ノーマルだと、長秒露出時にISO感度が下がるタイプでしたっけ?どうもCMOSセンサになって、高ISO時のダークノイズが一定に成らないみたいで、自動減算してもダメって感じでしょうかね。IXY30Sも裏面CMOSですが、ISO3200だと気温が15度以上でダークノイズがランダムに出初めて、1分露出でも取りきれないノイズが目立つ様に成ります。0度以下ならなんとか使い物になるんですが、、、、
けんちゃ
ほとんど全てを分解してしまいましたね、詳しいんですね。私はフレキひとつ外せません。外し方にいろいろあって。

G15も自動でダークを引いても被りが残りました。引かないととんでもない色に。ダークを引いた後の画像はトロトロしたように変です。
くっしー
kameさん、こんばんわ。

久しぶりのジャンクデジカメなので、だいぶ勘が鈍ってる感じで、ちょっと苦戦しそうです。ちゃんと復活できれば良いんですが、ちょっと悪い話も見つけてしまったので、復活はかなり難易度が上がってしまいました。
ちなみに、S110はとりぷるあいさんが持っていて、質問したら、長時間露光するとダーク減算させてもノイズが取りきれていないと聞いています。S100も同じかも知れません。IXY30Sなんかは、裏面CMOSですが、64秒までならISO3200でもなんとか使い物に成ったのですが、S100はいかに?です。でもその前に治らないとレビューできませんが、、、
kame
ついにS100ゲットですか。
COMSの星撮り適性が興味深いです。
見事復活に成功なさったらレビュー楽しみです。(^^

しかしいつもながら、こんなに細かいものを見事なものですね。(^^
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