が、しかし、既に3週間を超えているが、未だに退院できずにいる。
入院の原因となった、診察当日のCTの結果だが、下のCT写真の通り、深部静脈と肺動脈に血栓が出来ていた。
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【↑左下肢の深部静脈中の血栓】
右の同じ部分と比べて血管の中に黒っぽく血栓が見える。
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【↑右の肺動脈の端に黒っぽく写っているのが血栓】
造影剤を注射してのCT撮影なので、基本的に血管は造影剤で白っぽく写る。血栓がその中にあると、それが黒っぽく写っている。
このCT撮影の結果で緊急入院となって、その日のうちに下大静脈にフィルター留置術を行っった。
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【↑首筋からカテーテルを通して下大静脈にフィルターを留置】
赤枠の中がフィルターで、その左上に薄く細い管が見えているのがカテーテル。
その後、点滴で、血栓を溶かすウロキナーゼ、血液サラサラのヘパミン、の投与で1週間を過ごした。
で、1週間後の3月10日に、再度造影CT撮影。
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【↑左下肢深部静脈の画像 黒色の部分がかなり小さい】
3/3の画像に比べて血栓はかなり小さくなっている。
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【↑肺動脈の血栓も小さくなっているがまだ残っている】
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【↑フィルターの入力側】
うまく血栓が、心臓の反対側に引っかかっているのが見える。
一応、まだ血栓は残っているが、かなり血栓が小さくなってきている状態である。
血栓溶かしは1週間しか使えないようで、この後は血液サラサラ薬のみで、血栓が溶けるの待つとの事だった。
で更に1週間後の3月17日に再度、造影CT撮影。この日は、たまたま点滴の針を右手の内側にしており、造影剤注入は、別の血管からやる必要が有るとかで、右腕の表(手の甲側)の血管に針を刺したが、なんか入りずらく、刺した後、3回ぐらい、グイグイと針を動かされて、痛かった。
しかし、痛いのはここでは終わらなかった。いざ造影剤の注入・撮影で薬剤が注入され始めると、なんか少し腕が痛いか?と思ったのも束の間。途中からもの凄く腕が痛い!思わず「痛い!痛い!腕が痛い!」と痛みを技師に伝えるが、結局、そのまま撮影。注入直後の一枚は、痛いと言ってる最中に「息を吸って、止めて下さい」のアナウンス。痛いと言ってる最中なので、息を止められる訳もなく、そのまま撮影。上手く撮れたんだろうか、、、、、
撮影が終わって、右腕を見ると、見事に腫れ上がっている。
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【↑造影剤の漏れで手の甲と腕の途中までが腫れ上がっている】
「体が熱くなりましたか?」と訪ねる技師さんに、「全く暑くなりません。今の造影剤、入ってませんよね!?」って聞くと、「いや、少しは入ってますので、、、、」との回答。まあ、患者の前で失敗したと不安になる言葉を出さない事には感心したが、、、、痛かった。
結局、腕はその後3日位腫れていたが、撮影の方は、造影剤の効きは悪い物の何とか撮れていたようである。
で、その結果が以下の通り。
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【↑肺動脈の血栓 初めと同じぐらい大きくなっている】
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【↑フィルターの出力側(心臓側)に新しく血栓が出来ている】
なんと、肺の血栓は、ほとんど振り出しに戻る状態!しかもフィルターの出力側(肺に近い側)にも新たに血栓が出来ている。
3/10時点で、血液サラサラ薬のヘパリンの効きを示すAPTは、29と余り効いている数字ではないが、投与量は通常の1.5倍程なので、数字にでなくても効いている場合も有るとのことで、その状態で様子を見たらしいのだが、残念ながら、数値の示すとおり余り効いてなかったようで、結局フィルターの出力側に新たな血栓を産んで、肺に飛んでいるらしい。
結局、この後、毎日血液検査をしながら、血液サラサラ薬のヘパリンを最終的に当初量の1.8倍、APT70まで増やして、同時にワーファリンに切り替えるべく、ワーファリンの量も調整し、4.25mg、PTINR2.0程に調整できたところで、点滴のヘパリンを中止して、錠剤のワーファリンのみに移行した。
血栓が溶けるのに、また2週間位掛かるとの事で、造影CT撮影を、3月最終週に設定して、そのまま入院継続中である。
フィルターの出力側に血栓が有るので、トイレぐらいで極力動き回らないようにとの事。
2週間位なら、良い骨休めだったのだが、1ヶ月になるとちょっと飽きてきたかな、、、、
2015.3.3-27(3/27)