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くっしーの徒然日記

無線、天文、修理、剣道、体調他について書いてます。修理や改造記事のマネに関してはあくまでも自己責任にてお願いします。

CASIO EXILIM EX-Z1050 修理

2010-02-27 | デジカメ(ジャンク?修理)
次なるデジカメは、CASIOのEXILIM EX-Z1050。
とうとうジャンクデジカメも1000万画素に突入だ。
さすがにちょっと高くて1300円で落札。
症状は電池押さえ爪折れとレンズが途中まで出たまま。

先ずは、レンズのスティックを外さねば。先ずは外から見えるネジを外して
本体をばらす。背面パネルは、操作キーのフレキがつながっているので、
切らない様にコネクタのロックを持ち上げて外す。


ちなみに、Z700までのシリーズに比べて、化粧パネルが多用されていて
化粧パネルを外しながらでないと、前後の外筐を止めるネジにアクセス
できない。
↓何とか、外筐パネルを外して3枚におろす。


↓化粧パネルや、押さえ板が多用されている。


同じZシリーズだが、Z500~700迄とはだいぶ構造が異なる。

↓横の押さえ板の位置


↓上の押さえ板の位置


↓背面のLCDを外す時には、バックライトの結線の半田を外す必要がある。


↓こちらはストロボへの配線


今回はレンズトラブルだけなので、基板を外さないので、上記の配線は
どちらも外さずに作業をする。
↓レンズをつなぐフレキを2ヶ所外す。(写真はシャッターのフレキも外してる)


↓レンズを取り外す(写真は電池カバーも取り外してます)


↓レンズの傾き具合はこんな感じ。


ここから出っ張ったレンズを引っ込める為にレンズ自体をばらすが、
レンズが突っかかっているから、普通には外れてくれないので、取りあえず
バラせるところから、どんどんバラしてみる。
↓レンズユニット背面。ここからCCDとレンズ裏の板を外す

CCDユニットの下にもネジが隠れているので、CCDを先に外す。

↓背面の内部はだいぶZ500~700系とは異なる


↓レンズ先端の化粧板を外す


↓レンズの前玉部分を外す


↓シャッター部分へのフレキの半田付けを外す


↓前筒と中間筒?が外れるこの状態でやっとスティックは解除


↓ついでに前筒部分だけまでバラしてみた。


↓バラした前筒、中間筒を元通りに組み付ける

一応、鏡筒はスムーズに動くようになった。

↓シャッターからのフレキを半田付けして、先端化粧パネルも取付。


↓再び本体に取り付ける。


組み上げて電源を入れるがうまく動かない。
もう一度バラして眺めて見て、レンズ横の位置センサらしき物の
ポジションがどうも気に入らないので、少し位置センサを回して
この辺かな?って感で位置を決めて、再び組み付け。

↓これが当たったのかその後は、無事に動作するようになった。

よしよし、これで1000万画素カメラが手に入ったぞ!

ちなみに電池の押さえ爪に関しては、取りあえず蓋を閉めれば
つかえるので、当分そのままでも問題ないだろう。

2013.6.3追記:Z1050の分解初期の化粧板の外し方はこちら。

FinePix Z5fd 修理

2010-02-20 | デジカメ(ジャンク?修理)
オクで、FinePixZ5fdの水没品を2個落札した。各500円即決だったので、
つい落札してしまった。2個有れば、一個ぐらい動かせるかな?
或いはZ3用の液晶取りにでも出来れば、、、


オクの写真でも結構判っていたが、なかなかの水没機。
中を開けると、ごらんの通りの錆。

これは、厳しいかも。ちなみに液晶はまたしてもZ3とは異なっている様だ。

先ずは、液晶が真っ暗で何も写らない。

↑良く見ると液晶自体に映像は映っている様で、バックライトが
点かないみたいだ。

↓液晶のフレキを見るとさびて接点部分のパターンが無くなっている。

どうも、バックライトへの配線のようである。

この液晶は、一旦置いといて、2台目の方を見てみる。


↑こちらも結構な錆。

取りあえず、LCDを外して見ると、こちらはコネクタ接点の
パターンは生きている。これを1台目につないでみるが、
やはりうっすらと絵が出るが、バックライトは点かない。

バックライト不点灯原因を探るべく、LCDをバラしてみる。

↑中は数枚の散光用のフィルターが入っている。


↑ガラスとバックライト+散光板に分離する。


↑バックライト用のLEDがサイドに付いてるが、1個
錆てパターンも無くなっている。


↑ここを補修して、汚れを出来るだけ拭き取る。


↑取りあえずバックライトのみで点灯試験。無事に点灯。


↑きれいに各部の錆を拭き取って組み立て。
 無事、液晶が読めるようになる。

全体を組み立てる前に、出来るだけPCB上の腐食部分も綺麗にしておく。
一通り組み立てると、なんと問題なく動く様になった。

でも筐体は、2台目のピンクの方が綺麗だし、色も良いから、この中身を
まるまる2台目の中身に入れて、先ずは1台完成。


残った、茶色の方を、点灯するLCDユニットを使って調べるが、
ズームエラーが出る。


試しに修理完良品のレンズユニットと交換してみるが、それでも
ズームエラーになる。どうやら、レンズへのI/F部分の基板側がNGの様だ。
2台電圧を見比べながら、調査を進めるが、何がNGか調べきれない。


↑レンズへのコネクタ付近がかなり腐蝕して怪しい。


↑ブラシで腐蝕を取るとチップも取れてしまった。


↑取りあえずこの辺りを補修。でもまだズームエラー。

何となくもうちょっとって感じもするんだが、、、
何度もいじっているうちに、レンズと基板部分の接続コネクタの
押さえ板が破損してしまう。ありゃ!こりゃもうこれ以上直せない。
まあ、一台動くようになったから、良しとすることとした。

2012.2.4補足
分解は、先ず外回りのネジ7本を外します。

↑上の写真で水色の囲みのネジは特殊ネジで、Y字型のネジに
なっていますので、特殊ドライバーが必要です。

私は、近くのDIY屋さんで、携帯分解用ドライバーとして上の写真
の様な物を売ってたので買ってきました。値段は忘れましたが、、
フジのカメラはこのタイプの特殊ネジを時々使っているようです。

以降に記載してあった情報は、私の記憶違いでしたので
一旦消去しました。後ほど、分解編をUPします。

続きの分解詳細編はこちら


CASIO EXILIM EX-Z600 白飛び/横縞 修理1

2010-02-13 | デジカメ(ジャンク?修理)
またまた、オクでレンズ戻らずのCASIOのExilim EX-Z500を500円で落札。
レンズが元通り直せれば良し、駄目でも白飛び/横縞症状の他機のドナーとして
つかえるだろうと踏んでの落札。

↓レンズの曲がり具合はこんな感じ。かなり曲がってる。


電源を入れても動きそうにないので先ずはバラして、鏡胴の
スティックを外そうと試みるが、簡単には食い付きが外れない。
なかなか外れないので、ウォーターポンププライヤで鏡筒を
挟んで回そうとすると先端のキャップが取れた。


前玉を外してさらにプライヤーで動かそうとするが、


変にはまりこんでいて、正規位置に行かないから、思い通りに
外れてこない。ついつい力が入りすぎて、鏡筒の先端を壊してしまう。

ありゃ、スティックヶ所の分離に失敗した、、、、しょうがないので
壊れたレンズユニットを、多少力ずくで外す。



やっとの事で、全部をバラバラに出来たけど、一部部品が壊れて
いるから再組立は不可。と言う事で、ドナーとしてシャッター
ユニットをフレキごと取り出す。


取り出したシャッターユニットを、先日手に入れた露出オーバー、
白飛び症状のZ600に組み付けることとする。
こわしたZ500のレンズユニットを見るとだいたいレンズユニットの
組み付け構造が判ったので、それを参考に、先ずはZ600のレンズ
ユニットをばらす。

=====レンズユニットのばらし方はここから===(2012.7.31記)


背面の赤丸のネジを4本外して、後板をCCDユニットごと外す。
(CCDを外す時は青丸のネジを外すが今回は不要)


鏡筒を回す黒い長いギアと後玉を外す。後玉はバネで止まっているので
なくさない様にバネを外して、赤いギアごと外す。


今度は、前面に回って、鏡筒を一杯に伸ばして、先端の化粧板を
鏡筒との隙間に爪を突っ込んで外す。


↑化粧板は3カ所の爪で引っかかっているのでそこを外す。


↑化粧板のレンズカバーを動かす黒い金具を止めているバネを外して
金具を矢印の方向に動かし、その後、前方へ向かって外す。


↑前玉を止めている金具をネジ2本外して外す。


↑金具の下にはバネが有るので飛ばさない様にバネと、前玉を取り外す。


鏡筒を一杯に伸ばしてる状態で、なおかつ、下段の鏡筒をレンズに
向かって左回し目一杯の所まで回した状態で、鏡筒止め金具を外して、
下段の外鏡筒と中段の外鏡筒を上に抜いて外す。(2012.7.31記)
(外す時に、外鏡筒に印をつけて外した位置が判るようにする事)
ここは先に外しておいてもOKです。ネジを外す前に、鏡筒を一杯に
伸ばしておかないと(左回し目一杯まで回しておかないと)、外鏡筒が
外れてきません。(2012.7.31記)


↑先端外鏡筒とシャッターユニットの間のスプリングを2本外す。
(写真は既に外れています)


↑先端外鏡筒を外す。
(これもマーキングして後で組み付け位置が判るようにする)


↑赤丸のネジを外しギアユニットを外す。その下のフレキの半田付けを
外す。フレキは両面テープでユニットに付いているので、ゆっくりと
ユニットから剥がす。


↑中間内鏡筒を、下段内鏡筒部ガイドに誘導しているピンを3ヶ所
ラジペンで引っ張って抜く。


中間内鏡筒とシャッターユニットを一緒に取り外す。
(外す前にマーキングを忘れずに)


中間内鏡筒の押さえ金具を回転させて、抜け位置に合わせてから
縦方向に抜いて外す。

これで中間内鏡筒とシャッターユニットが切り離されて、シャッター
ユニット単体となる。

フレキの切れたシャッターユニットの変わりに、Z500のフレキの生きてる
シャッターユニットを使って、今までの逆に組み立てる


↑マーキングの合わせ位置を頼りに、シャッターユニットと中間内鏡筒を
組み立てる。


中間内鏡筒を下段内鏡筒に組み付け、ピンを差し込み、フレキを半
元通り田付けする。


外鏡筒、前玉周辺も全て元通りに組み付けて、先端化粧板以外までを
組み立てて、鏡筒を全部縮めた状態にする。


この状態で位置を合わせて、↑先端化粧板をはめ込む。
背面から指で鏡筒を動かして、スムーズに鏡筒が出入りするか、
レンス保護シャッターが開閉するか確認してから、後玉と赤いギア
鏡筒用の黒いギア、背面板を組み付けて、レンズユニットの完成。

後は、レンズと本体を組み上げてできあがり。

動作試験をしてみるが、何故かAFがうまく合わない。なんで??
Z500とZ600でレンズ異なるの?でも前回Z700のユニットはS600に使かえた
けど、Z500とは違うのかな、、、、


化粧板を外して暫く前玉を見比べていると、外したZ500の前玉とZ600の前玉で
レンズ周辺の部分の刻みの入っている位置が違う。ありゃ?やっぱり物が違うの?

前玉を入れ替えて組み立てると問題なくAFが動作する。ありゃ?微妙に違うんだ。

(実は、この前玉の周辺の刻みの部分は、ピンセットを突っ込んで回すことが
 出来た。どうやらここで焦点合わせをしているみたいだ!と判ったのは、
 後日の話で、この日は、物が違うと思って組み立てたのでした。)


取りあえず、これで2台目のZ600が復活となりました。

(2011.9.11追記:切れたフレキ修理はこちら


FinePix F460 フレキ修理

2010-02-06 | デジカメ(ジャンク?修理)
珍しくハードオフで最近の小さめのコンデジを見つけた。
FinePixF460 420円 見た目はレンズカバー半分無し。後は普通。
LCDでも、Z3につかえると良いのだが、、、

早速うちに帰って動作試験。電源を入れると起動して日付合わせ画面。

よしよし、いいぞ。と思ったのもつかの間、日時が設定できない。
背面のキーが効かない。ふ~ん、そう言うジャンクでしたか。

でもって、F460をバラしてみる。スタイルは、Z2シリーズより更に
一回り小さい感じ。

外回りのネジを外して、中を見る。LCDはZ3用とは異なるようだ。
全く、Z500~Z700まで共通のCASIOに比べて、FUJIFILMと来たら、、、
これじゃもうからんだろうに、、、

ちなみに操作不良の原因は、操作部からのフレキが切れている。

ふ~ん、かなり小さく作るためにフレキの折り返し部分の隙間が
余り無いからフレキにかなりストレスがかかって切れた感じである。
まあ、機構的な設計ミスの部類だなこりゃ。
案の定、ヤフオクを見ると似たような症状のジャンクが結構出ている。

さて、切れたフレキを頑張ってつなぎますか?
この部分は、可動部じゃ無いから、何とか繋いでも持つだろう。

フレキを削って銅箔を出して、切れたところにイヤホンから切り出した
ポリウレタン線を半田付けしてつなぐが、半端じゃない細かさ。

定規付きのルーペで見ると1mmの間に、両端のラインも入れて4本通って
いる。なんと、0.33mmピッチですか!?こりゃ会社でもやった事無い、
未知の領域。

今回は、新たな秘密兵器の、ヘッドルーペを投入したが、


はっきり言ってはんだごてを当てて、たまたままぐれでくっつくと言った
感じ。でもってこのまぐれを、11本連続させないと付けられない。
下手をするとさっき付けた隣の線を溶かして外してしまう。

これを使っても1時間に3本付けるのがやっとで、そのたびに休憩を
入れないと集中力が持たない。

やっとの思いで半日がかりで、11本付けた。

て、バラックで動かすと、『おお、動く、動く』でもってフレキを
以前と違うヶ所で強引に折り曲げて組み付けるが元々のスペースに
無理があるから、うまく曲げられない。

無理矢理組み付けた物の、やっぱり、組み立てるとうまく動かない。
せっかく半日がかりでくっつけたのに、、、、、

これじゃ駄目だと、その日は精根尽きて諦める。

翌日、少し元気が戻ってきたので、又バラして、方法を考える。
今度は折れたフレキは、その体制のまま、離して置いて、それぞれ
銅箔をむき出して、それを少し長目のポリウレタン線でつなぐ。
つまり折り返し部分はフレキではなく、長目のポリウレタン線部分で
折り返す作戦だ。半田付けしやすい様に、銅箔を露出させるのも、
一本づつ千鳥に削る場所をずらす。これでピッチが倍に成った様なもんだ。


それでも、わずかに数ミリ横へずれただけなので、半田付けは相変わらず
難易度が高い。なんとか11本くっつけて、テープを貼り付けて、
ポリウレタン線部で折り返してフレキを畳み、本体に組み付ける。


いや~、なんとか動くよ~!でも、怖くて2度と開けられない。

同じ様なトラブルのジャンク結構でてるけど、もうこんな細かい
半田付けは、嫌だ~!