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くっしーの徒然日記

無線、天文、修理、剣道、体調他について書いてます。修理や改造記事のマネに関してはあくまでも自己責任にてお願いします。

富士山遠征 その2 (M51子持ち銀河)

2011-04-29 | 天体観望・撮影(遠征地)
昨日、あんまり楽しかったので、昨日より多少空の状態は落ちるが、
今日も天気が良さそうなので、また、富士山へ出かける事とした。

今日は少し明るい内に出発したが、GWに入ったので、多少車が多い。
なんだかんだで暗くなった8時過ぎ頃に昨日の場所に到着。
まだ少し早いせいか、今日は昨日より明るく、透明度も少し落ちる感じで
見える星が少ないような気がする。GWでまだ早い時間のせいか、
街明かり?で空も明るい様な?

まあ、三鷹よりは遙かに良いだろうと、気を取り直して13cmと9cmを
セッティング。実は、昨日ガイドマウントが大きすぎてファインダーが
見づらかったので架台を、元々5cmに付いていた小さい物に変えて
作り直してきた。アイピース内にも十字線をいれて見やすくしてきた。


今日は、まずは昨日みれなかったM51子持ち銀河に挑戦してみた。
北斗七星の最後アルコルから追っかけるが、多少追い掛けるのに
時間が掛かったが、ステラリウムをしっかり追い掛けて何とか
見つけられた。早速IXYを引っ張り出して撮影を始める。

R130S/D:130 f:650 PL25mm
IXY 910IS ISO1600 S:15s F:2.8 f=4.6mm 6コマ
撮影日:2011/4/29 21:52-22:00 撮影場所:富士吉田市

なんとか大きい銀河の方の渦巻いてる腕がかすかに見えてるような。
かなりうっすらとしか写っていない。まあ昨日に比べて多少透明度が
低いからしょうがないかもしれない。

ちなみにガイド鏡のアイピースに十字線を付けてきたが、視野が
暗くて十字線がわかりにくく、おかげで多少ブレ気味の写真が多かった。
空が暗いことで、三鷹では予想出来なかった弊害をが有ったもんだ。
後から考えると、北天に主鏡は向いているけど、北天の星は
あまり動かないから、ガイド鏡は、なるべく赤道近くの動きの
速い星に合わせてガイドした方が良かった様だ。そんな訳で
動きの少ない星でガイドしたのもあって、ガイドの成功率が下がって
相当枚数撮ったのに、使えたのは6枚だけという有様だった。

次に昨日少し薄かったM104を再挑戦しようとしたが、今日は
なぜか横の道路を行き交う車が多い。

通過するときに速度を落として様子を見ている感じ。
GWの観光地だからか、まだ時間が早いせいからか?

よく見ると、近くの公園で明日イベントが有るらしくて
そのため、駐車場を3時にあけるとの張り紙がしてあった!
げっげっ!なんと、こりゃ駄目だ!どうりでみんな明日の下見
として様子をうかがいに来ている訳だ。

時間も10時を過ぎてきて、近くの路上に駐車して、中で
仮眠する人まで出てくる始末。こりゃ駄目だ!と、あきらめて
今日は早々に望遠鏡を撤収した。昨日朝まで起きていて、その後
少し睡眠不足気味だったから、まあ、体の事を考えると丁度良いか。
(と無理矢理自分を納得させる)

せっかくなので、星景でも少し撮っておこうと、帰る前に
少しだけ撮った。

IXY 400 ISO400 S:15s F:2.8 f=7.4mm 撮影日:2011/4/29 23:19

まだ時間が早いので、さそり座も半分しか昇っていないし、
町の灯りが昨日より明るい。

とりあえず何枚か星景写真を撮って、今日は早々に引き上げ。
観光地だから、いろいろとイベントとか有るから、もっと
山奥のほうへ観望地を求めた方が良いのかな、、、、今後の課題だな。
2011.4.29(5/14)

富士山に遠征 (M81/M82/M104/M27)

2011-04-28 | 天体観望・撮影(遠征地)
明日から、GWが始まるが、今日は非常に天気が良さそうなので
仕事が終わってから、家内と一緒に富士山に星見に出かける事にした。
さてさて、初めての晴れた夜の富士山。その成果はいかに、、?!

新兵器としてガイド鏡用のマウントを、仕事から帰って急遽製作。
微動装置にとりあえずTL-750の経緯台を使用して即席で作った。

これを作っていて少し遅くなったが、9時に自宅を出発。明日からGWと言う
事もあって、夜の中央高速は混んでいた。

なんとか11時前に到着すると、空一面の星。さすが富士山!
それに今日は春にしてはかなり、よく見えている様な感じである。

はやる心を抑えながらも、早速13cmと8cmを取り出してセッティングする。


ノートPCでステラリウムを起動して、まずは先日、自宅で見えなかった
M81/82のボーデ銀河を探す。『おっ、見える見える!』空が暗いので
簡単に見つける事が出来た。眼視でもちゃんと同一視野に2つ銀河が見える。
『ほう、ほう、これがボーデ銀河か!』と感心しながらIXY910を取り出し
早速新兵器のガイド鏡で眼視追尾しながらコリメート撮影する。

R130S/D:130 f:650 PL25mm
IXY 910IS ISO1600 S:15s F:2.8 f=4.6mm 3コマ
撮影日:2011/4/29 00:15-00:25 撮影場所:富士吉田市

さすがに空が暗くて、15秒露光してもバックは黒のまま。
いつもみんなの天体写真をみてバックが黒いのは補正してあるの
だろうと思っていたが、暗い空ではそれなりに黒く写る物だと感動した。
上の写真は、銀河が見やすくなる様に逆に少し明るく補正してある位だ。

次に探したのは、先日三鷹でも見つけたM104ソンブレロ銀河。
一度三鷹で見ているので、これもすぐに見つけられた。
三鷹では、眼視でその存在が判る程度でしかなかったが、ここでは
しっかり銀河の形が目で見えている。

R130S/D:130 f:650 PL25mm
IXY 910IS ISO1600 S:15s F:2.8 f=4.6mm 9コマ
撮影日:2011/4/29 01:06-01:22 撮影場所:富士吉田市

三鷹で撮影したときより、銀河部分がかなり良く写っている。
これだけ空が暗いので、出来れば1分ぐらいは露出したい所であるが
残念ながら、15秒がIXYの限界だ。

銀河を撮るのが楽しくて楽しくて何枚も続けて撮っていたが、ふと気が
つくと天の川が上ってきて、さそり座も全体像が見えるほどに上ってきた。
と言う事で、910isを三脚に乗っけて、星景写真を撮ってみた。

IXY 910IS ISO1600 S:15s F:2.8 f=4.6mm
撮影日:2011/4/29 02:00 撮影場所:富士吉田市

判りやすく星座線を入れると↓こんな感じ。

天の川をはっきりと見るのは何十年ぶりだろうか。今まで実家でも
あまり見たこと無かった様な気がする。さそり座の全景を見るのは
きっと初めてだ。

時間は、だいぶ遅くなってきたが、次はM27アレイ星雲に挑戦。
いろいろとアイピースを変えて倍率を変更したりして撮った内の
3枚をコンポジットしたのがこれ↓

R130S/D:130 f:650 PL10mm
IXY 910IS ISO1600 S:15s F:2.8 f=4.6mm 3コマ
撮影日:2011/4/29 03:05-03:14 撮影場所:富士吉田市

うっすらとだが、アレイ星雲独特の形と、縁取りは赤く、中が青いのが
なんとなく判る。

アレイ星雲も概ね取り終わった頃に、デジカメのバッテリーが切れ、
時間も3時半過ぎになり、東から月も昇ってきたので、この日は撤収。
家に帰り着く頃には5時前になり、すっかり明るくなっていた。

後で写真を整理していて見つけたのだが、写野中を人工衛星らしき
物が横切っているのを発見。↓


撮影時間を見ると夜明けまでまだ4時間近くもあるのに写っていると
言う事は、だいぶ高い軌道を飛んでいる衛星だろうか?そういえば
富士にいる間にこれ以外にも2~3個人工衛星が飛んでいくのも
肉眼や双眼鏡で見えていた。

しかし、暗い空の下って、こんなに銀河が簡単に見えて楽しいとは
思わなかった。これなら頑張って仕事後に出かけた価値があったと
いう物だ。あ~、楽しかった!!
2011.4.28-29(5/12)

春にメシエ天体を探してみる (M104ソンブレロ銀河)

2011-04-25 | 光害地:三鷹からの天体撮影
今日は春にしてはかなり綺麗に晴れたので、ノートPCに
ステラリウムをインストして、庭に引っぱり出して、メシエ天体
探しにチャレンジ。その結果は、、、

いざ、外に出て西を見ると、まだカペラが高かったのでM36~M38の
星団に挑戦。実はこの3つは、冬に挑戦して、途中で追いかけきれ
なくて、見つけられなかった星団だ。

ステラリウムで辿ると、目印が非常に判りやすく、比較的簡単に
見つけられた。但し三鷹の空は明るく、春特有の透明度の低さのせいか
あんまり星団としてたくさんの星を認識するのは難しいが、『たぶん
こいつが、そうだ。何となくいくつか星が集まっているのがぼんやり判る』
的な感じの見え方である。

あんまり星団っぽく見えないけど、取りあえずこれがそうだ!
と見つける事は出来た。

次に、北天でまだ比較的高い位置に有るであろうM81/M82ボーデ銀河を
探す。


PCを逆さに持って、画面と視野の方向を合わせながら探すと
『たぶんこの視野内のこの辺に有るはずだ』と言う位置は判るが
残念ながら眼視では、それらしき天体は確認出来なかった。
やっぱり三鷹の空の明るさでは、銀河は無理かな、、、、

次に南に向けてM104ソンブレロ銀河を探して見る。
カラス座から上へ追いかけていく。特徴的な、3角形並びの星とか
3個並んでる星とかをたどりながら行くと比較的たどりやすく
PCで見る限り、ここに有るであろうと思われる場所に、確かに
なにやら、かすかに見えている!これがM104か???

眼視で見る限り、それがM104銀河の形に見えるかと言うと、
う~ん、かすかに何かここに有るのは判るけど、M104の銀河の形を
認識するまでには至らない。とりあえずここに何か有るのがM104だなと
判断するのがやっとである。


ひょっとしてデジカメなら人間の目より光を貯められるから、
判るのでは?とIXY910ISを引っ張り出して撮影してみる。

で、とりあえず10秒露出で試しに撮ったら、非常に小さいけど
何やら、それっぽく写っている。思わず、露出時間を変えたり
アイピースを変えたりして夢中で何枚か撮ってみた。
その中から、10秒露出で手動追尾した絵を何枚かコンポジット
したのが、下の絵↓

R130S/D:130 f:650 PL25mm
IXY 910IS ISO1600 S:10s F:2.8 f=4.6mm 6コマ
撮影日:2011/4/25 22:30-23:20 撮影場所:三鷹(自宅)

小さく、かすかにではあるが、M104ソンブレロ銀河の横長の形が
確認できる。追尾がうまくいって無くて、星と一緒に銀河も
ちょっと肥大しているようだけど、、、春の夜で冬ほど透明度が
無く、3等星が見えない明るい三鷹の空で捕らえられるとは!
しかも、コリメート撮影で。『Nikon8cmの世界』に書いてあった通りだ!
ちなみに露出時間をこれ以上長くしても、空が明るいので、これ以上
はっきりと映った物は無かった。今日は眼視でのメシエ探しをメインに
するつもりだったから、即席ガイド鏡の準備がして無く、6x30の
ファインダーで覗きながらの追尾なので10秒を超える露出は、
ほとんどぶれて使い物に成らなかったと言うのも有るけど。

しかし、東京の明るい空で、眼視、撮影共に捕らえられるとは!!
こんな事なら、もう2ヶ月も前に少し夜更かしして探してみるべき
だったかな~?
しかし、これ以上はっきり見るには、後は遠征しないと無理だろうな、、、

あと、これって13cmの成果?東京は空が明るいから、口径が大きくても
それほど効果が出てないんでは?白い114mmでは見えたかな?
今度、両方でのぞいてみよう。
2011.4.25(5/11)


13cm反射でのぞいてみた

2011-04-24 | 光害地:三鷹からの天体撮影
ここの所、天気が悪くて、新しい13cmをのぞく機会が全く
無かったが、やっと夜に少しだけ晴れ間が出たので、覗いてみた。


ちょっと雲が多いので、雲の合間の土星を見る感じ。
一応土星を見比べる為に、NPL4mmも今日買って準備していた。


短焦点なので、高倍率の惑星はあまり得意では無いと思われるが
以外とシーイングが良くてかなり綺麗に見える。

前回とはシーイングの違いもあるので、114mmと8cmも引っ張り出して
比較してみた。眼視で見る限り、114mmよりシャープさはまさるが
8cm屈折と比較すると、ほぼ同程度の鮮明具合かな。

IXYで動画撮影してスタックすると↓こんな感じ

R130S/D:130 f:650 PL4mm IXY 910IS ISO:Auto EV-1.0
30fps F:5.8 f=17.3mm Zoom:x7.8(Optx3.8/Digix2.04) 174コマ

写真で見ると、まだまだ解像度は低いが、それでも、今までの
9cm、8cmで撮った絵より明らかに解像度が上がっていると思う。
口径差の効果が出ているのだろうか?
それとも以前の撮影時よりシーイングが良いからだろうか?

明るさは、はるかに明るく土星自体が全体に白っぽい感じに成ってる。
まあ、コントラストはこんな物かな。、短焦点反射なので、惑星の
見え味は、まあこんな感じだろう。
2011.4.24(5/10)


Stellariumを使ってみた。

2011-04-21 | 天体観望・撮影(遠征地)
『Nicon8cmの世界』にて紹介されていたStellariumを使ってみた。
今までは、以前ブログにも書いた、Stella Theater Liteや
Mag 7 Star Atlas 星図、それに4D2UのMITAKAを使っていた。


ステラシアターと星図は6等星か7等星までしか載っていなくて
もう少し暗い星まで見える望遠鏡の視界との整合が今ひとつ
取れなくて、追いかけていく途中で判らなくなる事が多々ある。
↓アトラス星図


MITAKAは、自分の視点を変えて惑星をぐるぐる動かせるのが
すごい。恒星を明るくすればかなり暗い星まで見え、望遠鏡の
視野と一致するのだが、残念ながらメシエ天体がはっきり書き
込まれていなくて、メシエ天体を探すのには使いにくい。
↓MITAKA


今回のステラリウムは、良い!全体像的な縮尺の大きな表示では
明るい星だけしか表示されず、目印から追いかけて段々拡大して
いくと、それに合わせて、暗い星まで表示されるようになる。


丁度望遠鏡の視野と同じ様に見ることが出来、メシエ天体の位置も
拡大すると写真入りで表示されるので、恒星とメシエ天体との
位置関係も明確に判る。


拡大時に、かなり暗い星まで見えすぎで、東京の空を望遠鏡で
覗いたより少し星が多く見えすぎてしまう嫌いは有るが、、、
遠征に行って、暗い空なら丁度良いのかも知れない。

と言う事で、13cm反射で、ステラリウムを使って、春のメシエ天体を
探したいのだが、いかんせん、ここの所、天気の悪い日が続いて
いて、ガッカリである。早く晴れないかな。
2011.4.21(5/9)