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くっしーの徒然日記

無線、天文、修理、剣道、体調他について書いてます。修理や改造記事のマネに関してはあくまでも自己責任にてお願いします。

予報の外れた夜 (M4/M16)

2011-06-28 | 光害地:三鷹からの天体撮影
GPV気象予報では、今夜も雲の多い天気の予報だが、夕方空を見てると
何となく、晴れそうな予感。案の定、暗くなっても、予報ほど雲は出ずに
夜空が見えてきたので、庭に13cmを引っ張り出した。

先ずは、南西の空に傾きかけている土星で、R125SとR130Sの見比べ。
今日は、先日よりだいぶシーイングが良い感じ。見比べると、
R125Sの方が、いくらかシャープに見える。やはり一応、放物面鏡の
効果が出ているといった感じか。今日は、晴れ間が短いかも知れない
ので、土星の写真は撮らずに眼視だけで確認して、次のメシエ天体を
探す。

丁度、南中近くに昇ってきたさそり座のアンタレスを見つけ、先日、
眼視で確認できなかったM4に、望遠鏡を向けてみた。
アンタレスからたどると、M4が有るであろう位置を見ても、先日同様
それらしき光芒を見つけられない。やはり低緯度は水蒸気などで空が
白っぽく透明度が低いから、光害下の三鷹で見つけるのは難しいのか?
ふっと思い出して、この間使いそびれた光害フィルターLPS-P2をアイ
ピースにセットして見てみると、あ~ら不思議!今まで光芒が確認でき
なかった辺りに、うっすらと何やら見えるような感じ。どうもこいつが
M4みたいだ。前回、眼視では全体的に視野が少し暗くなった程度の感じ
だったが、ぎりぎり見えるか見えないか位の所では、それなりの効果が
出るようだ。

と言う事で、早速IXY910をセットして撮影してみる。先ずは近くの
アンタレスでピントを合わせてから、少し動かしてM4を中心に持ってきて
15秒の露出で撮影してみた。

【M4球状星団↑】SM-R125S/D:130 f:720 PL12.5mm 58倍 
IXY 910IS ISO:1600 S:15秒F:2.8 f=4.6mm 13コマ
撮影日:2011/6/28 21:50-22:40 撮影場所:三鷹(自宅)

なんとなく写ってる星の粒が小さい感じで、星の密度も余り高くない。
もともとM4は密度が高い方では無いので、光害の影響でさらに寂しい
感じに写っているのだろうか?或いはフィルターで多少減光しているから
それぞれの星の写りが薄く成ったせいだろうか、、、星の写りが濃くない
ので、バックを余り黒くすると、星粒が見えなくなってしまう為、少し
明るめのバックに補正せざるを得なかった。この後、色々とYIMGの説明を
読んでRAWデータでもやってみたが、作者HPの基本的な使い方だけでは
あまりうまく行かず、結局上の写真は従来のJPEGでRegistaxでコンポジット
して、Jtrimで切り出し、リサイズ、ガンマ補正と硬調処理をしただけである。
それでも、黄金色に輝く星々の色は何とか出ているようだ。また、M4は
猫の目にたとえられる様だが、少し全体に星が薄いのと、倍率が高めの
せいか判りずらいが、そう言われれば、猫の目の縦の瞳孔の様に
見えなくもない。

続いて、もう少し高度のあるM17オメガ星雲を探してみる。少し位は赤く
写るだろうか?たて座のζ星から下方向に探していくが、途中で、良く
判らなくなり、何となくそれっぽいのが視野に入ってきた。『これかなぁ?』
と思いつつ15秒でシャッターを切ったのが下の写真。

【たて座散光星雲:M16わし星雲↑】SM-R125S/D:130 f:720
PL12.5mm 58倍 IXY 910IS ISO:1600 S:15秒F:2.8 f=4.6mm 8コマ
撮影日:2011/6/29 00:02-00:20 撮影場所:三鷹(自宅)

M17を探したのだが、それに辿り着く手前にあるM16わし星雲が写っていた。
透明度が悪いので、本来なら赤く写るM16わし星雲であるが、ほとんど
赤くない。単なる散開星団のごとく写っている。狙ったM17で無かった事も
あわせてだいぶガッカリである。M16の方が、M17よりも透明度が良くないと
赤く写らないらしいのだが、もしM17オメガ星雲を捕らえていたとしても赤く
写っただろうか?この写りでは、画像処理しても赤くは成らなさそうである。
なかなか光害地での撮影は、やはり有る程度、露出時間を稼がないと厳しい
物が有るのかも知れない。

後、モードラのバネを止めるネジを長くしてギアに引っかからなくしたにも
拘わらず、まだ、ブレてる写真がかなり出来てしまった。どうもR125Sの
方がR130Sより多少重いせいか、重りとのバランスが悪く、回りがどうも
スムーズに行ってない様である。元々動きがスムーズじゃないMKの赤道儀
なので、バランスが確認しづらかったと言う事もあるが、次回はもう少し
重い重りを付けなくては、、、

なんだかんだで、1時近くなり、明日の仕事も考えて望遠鏡を撤収した。
部屋で、寝る前に少しだけ画像処理をして出来を確かめた後、2時近くに
もう寝ようと思った時、『そういや予報が外れて晴れていたけどまだ晴れ
てるのかな?』と思って、表に出て東の空を見ると、低い仰角にやけに
明るい星が見えた。『おっ!これは!?』と思い、カスタム8cmを引っ張り
出して見てみると、そう、久しぶりの木星↓である。

Custom80M/D:80 f:910 NPL6mm 152倍 IXY 910IS ISO:Auto EV0 30fps
F:5.8 f=17.3mm Zoom:x15(Optx3.8/Digix4.0) 570コマ
撮影日:2011/6/29 02:34 撮影場所:三鷹(自宅)

経緯台での撮影なので、動画を撮りながら、多少微動を手で調整して
20秒程撮影した物である。しかし久しぶりに木星を見た気がする。
冬の終わりからしばらく見ていない。去年の11月に星見を始めた当初は
毎日木星ばかり見ていたっけ、、、、
と思いつつ、だいぶ予定時間をオーバーして、その日は寝床についた。

2011.6.28(7/2)

多摩地区実業団 第112回春期剣道大会

2011-06-26 | 観戦記
今日は、多摩地区実業団の春期大会なので、応援に行った。
多摩実の春は、個人戦のみの開催である。3~4人での
予選リーグで2位までが決勝トーナメントへ進める。

↑いきなり二刀流が相手!

先ず、午前中は、女子、3段以下成年&壮年が決勝まで行われ
4・5段の成年の一部の予選まで行われた。
午前の出番は、ガリガリI君、遅剣K君、新人T君、ぽっちゃりF君
坊主のS君と比較的若手が中心。

先ず、出てきたのは、ガリガリI君だが、何とお相手は、いきなり
2刀流だ!(上の写真)どうやって攻略したっけ??

以前、電脳剣士会のお稽古で武蔵会の2刀流の人たちと一緒にお稽古を
させていただき、色々攻略法なんて、みんなで研究していたんだが、、、、
たしか、霞に構えてからの突きで崩すのが有効だった様な記憶もあるが、
当時(今でも)突きは得意じゃないから、左手を正中線から外した霞の
構えからの突きが上手く出せなかった記憶がある。まあ、やりにくい事
だけは確かだ。

お相手の2刀流の方は、見た感じまだ二刀を使いだして日が浅い様な
感じで、2刀独特の小太刀で、こちらの剣を押さえると同時の太刀での
打突が余り出ていなかった様な感じで有ったが、I君はきっと2刀は
初めてだから攻めあぐねていたが、それでも、相手の面を余しての面で
1本先行した!↓


1本先行した物の、結局攻めあぐねて2本取り返されて負け。まあ、
しょうがないか。結局、2人目は1本負けでリーグ3位で予選通過成らず。

続いて新人T君。彼は3人リーグで、うち一人欠席なので、勝っても
負けてもトーナメント出場は確保されている。そのお相手とは、残念ながら
1本負け↓。でも決勝トーナメントへ。


遅剣K君の最初の相手は、ほぼ力的に互角のお相手か?見事に、おおきな
小手面の面で1本取って、先ずは一勝!↓


続く相手は、なんとこれ又2刀流。↓最近多摩実では2刀流は流行って

いるのか?彼も見た感じまだ2刀を使い慣れてない感じはしたが、
結局は2本負け。続く試合は引き分けで最終的に本数差で3位となり
予選通過は成らなかった。

次に3段以下のトーナメントの試合だがT君の相手は、↓上段

上段とは初めてのT君。かなり粘って延長戦までもつれ込んだ物の
結局、延長なので、少し流れ気味の軽めの面で1本負け。↓


女子と3段以下の決勝が終わってから4/5段の部の予選が始まった。
先ずは、F君だが、一人目は感じがつかめる前にやられてしまった感じで
2本負け。2人目の相手には、小手面で1本先行!↓


でも、結局2本取り返されて負け。結局予選通過成らず。

続く坊主のS君だが、一人目は2本負け、2人目は1本負けと負けこんで
予選通過成らず。

午後からは、主将、軟剣Hさん、眠そうな高倉健ことSさんの出番。
先ずは主将だが、今日はどうも動きが今ひとつか。午後からの試合で
少し体が重いか?結局予選は2人とも引き分け。この組は3試合とも
引き分けで、結局3分1本勝負を更に3試合する羽目に。だいぶ体が
暖まってきたのか、今度は1勝↓、1分けでリーグ1位抜け。


Sさんの方は、4人リーグ。たぶん数カ月ぶりに竹刀を握るSさん。
案の定、体が思う様に動いて無くて、2試合連続で2本負け。
3試合目になって、少し調子が出てきたらしく、↓いきなり2本勝ち。


結局1勝2敗。でもこの組は珍しく4人とも最低でも1勝はしており
結局リーグ4位で予選通過できず。

向こうのコートでHさんが試合をしていたが、遠くて細かい所まで
良く判らなかったが、結局リーグ4位で、こちらも予選落ち。

↑よけたHさんの面をしっかり捕らえられての面

午後の決勝トーナメントは、主将のお相手は予戦でF君に2本勝ちした人。
結局、小手を2本取られて、トーナメント1回戦敗退


↑1本目の小手は鍔か拳の上だが旗が揚がってしまった。

と言うことで、我が剣道部員は今日は、早々にみなさん試合終了と
成ってしまった。又次頑張ろう!

なお、結果は以下の通り。

女子:予選リーグ 決勝トーナメント
3段以下 青年:予選リーグ 決勝トーナメント
3段以下 壮年:予選リーグ 決勝トーナメント
4・5段 青年:予選リーグ 決勝トーナメント
4・5段 壮年:予選リーグ 決勝トーナメント
6段:決勝トーナメント

2011.6.26(6/29)

久々の夜空 (M22球状星団)

2011-06-21 | 光害地:三鷹からの天体撮影
前回の富士山遠征以来、梅雨でずっと夜空が見えなかったが
今日は、久々に夜晴れたので、これまで溜まっているニューアイテム
を試すべく自宅の庭に望遠鏡を引っぱり出した。

先ずは新顔の古スコ(笑)R125Sと今までのR130Sの見比べ。
今日の夜空は、晴れたと言っても、梅雨の合間だからか、透明度は
今ひとつ。2.0等星位までしか、肉眼で見えない。だいぶ西に傾く
時間が早くなった土星で比べてみる。

今日の土星は、大気が安定していないのか、シーイングが悪く、ちょっと
はっきりしない。R125Sで覗くが、今ひとつシャープに見えない。
と言うか、どうもピント環が渋くて、バックラッシュも多くて合わせ難いのも
影響してシャープな像になかなか出来ない。一応撮影してみたが写りも
今ひとつ。

SM-R125S/D:130 f:720 NPL4mm 180倍 IXY 910IS ISO:Auto EV0 30fps
F:5.8 f=17.3mm Zoom:x9.2(Optx3.8/Digix2.4) 296コマ
撮影日:2011/6/21 21:42 撮影場所:三鷹(自宅)

続いて、アイピースをR130Sに移して覗くと、やっぱりシーイングが
悪いのが影響していて、こちらで見てもはっきりしない。こちらも
ピント環に多少バックラッシュはあるが、渋くは無いので、こちらの方が
少しピント合わせがしやすい。見比べた感じでは、R125Sの方が多少シャープに
見えるかなと言う気はする。明るさ的にはR130Sの方が多少明るい感じ。
R125Sの方はやはり鏡の反射率が少し落ちているかも知れない。


SG-R130S/D:130 f:650 NPL4mm 162倍 IXY 910IS ISO:Auto EV-2/3 30fps
F:5.8 f=17.3mm Zoom:x7.8(Optx3.8/Digix2.04) 132コマ
撮影日:2011/6/21 22:34 撮影場所:三鷹(自宅)

↑この写真は、かなり仰角が下がって来た時の物なので、さらに大気の
影響を受けて、かなり写りがボヤッとしてしまっている。

う~ん、今日はシーイングが良くないから、高倍率でも放物面と球面で
そんなに差が見えない感じでしょうか?多少薄雲も影響しているだろうか。
R125Sは、ピント機構を一度オーバーホールした方が良いだろうか?
ノブも小さいので、大きな物に変えた方が使いやすいような、、、、

ちなみに、撮影には、修理したモータドライブを付けたMKの赤道儀を
使用した。高倍率に加えて、ズームを思いっきり効かせていると、なんだか
土星の動きが安定せず、少し進んだり戻ったりする。う~ん?なんでだろう?
赤径ギアの数、数え間違えて、周期が合ってないのかな?等とちょっと
不思議に思いつつも余り気にしなかった。撮影した写真は、以前の写真に比べて、モードラの効果が出ているのか、いないのか良く判らない出来である。
大気の揺らぎの影響の方が大きいと言う事だろうか?


土星が西に傾いて見えなくなったので、次の天体を探すが、2.0等星が
ギリギリ見える夜空なので、あんまり星が見えず、良く判らない。
でも南にはサソリ座のアンタレスが見えていたので、その隣のM4を探して
みたが、低仰角なので、さらに透明度が悪いのか、それらしき光芒は
確認できなかった。やはり低仰角の天体は難しいか?

さて後は何が見えるだろうか?しばらく寝そべって、双眼鏡で見える夜空を
眺めてみる。くっしーはまだ星座も良く判らないので、しばらく双眼鏡で
見える星空とステラリウムの星座を見比べてみるが、なかなか双眼鏡の
7度の視野では、星座が収まりきらないから、並びが良く判らない。

しばらく眺めても、次に見る天体が決められなかったので、Nikon8cmさんの
ブログ
にアクセスして、最近掲載されている天体を確認する。
そうそう、M17オメガ星雲、M22、M4辺りを見てみたいと思ったんだ。
でも、M17は、この透明度だと、たとえ見えても赤く写らないのではと
思い、M22が近くに明るい星もあり探しやすそうなので、M22を探した。
いて座のカウスポレアリスまでは、ファインダーで探せたので、そこから
少しだけ離れたM22は比較的簡単に見つけられた。26倍では、光害で
白っぽい視野円の中に、ボヤッとした光芒が確認できた。眼視で見る限りは
52倍にしても相変わらずボヤッとした光芒にしか見えず、それが星団で
有るとは認識できなかった。

取りあえず、カメラをセットして15秒で撮影してみた。

【↑M22球状星団】SG-R130S/D:130 f:650 NPL12.5mm 52倍 
IXY 910IS ISO:1600 S:15秒F:2.8 f=4.6mm 5コマ
撮影日:2011/6/22 00:40-00:50 撮影場所:三鷹(自宅)

今まで、ガイド鏡と手動で追尾していたので、これは楽である。
しかし、LCDモニターでは判らなかったが、後でPCで見てみると半分以上の
写真が少しぶれた写りに成っている!なんで?チャンと写っている奴は、
ちゃんと写っているのに、、、、

そう言えば土星の動きもおかしかったし、良く思いだしてみると、この
モードラ、バネで引っ張ってギアにテンションをかけているが、この
バネが、モータ側のギアに少し引っかかっていて、回転中、ギアがバネを
引っ張ってしまうのか、時々それが離れた様な『ピンッ』『ピヨン』
なんて音がしていた。そうか、バネが引っかかってモータの動きを少し
不規則にしていたのか?或いは、バネの引っかかりが取れて音がする
タイミングで、その振動が架台に伝わって、望遠鏡を揺らしているのか?
のどちらかだと思われる。何か対策を講じないと、、、、


有る程度撮影した所で電池が残り少なくなったので、2個目のバッテリーに
交換。(先日の富士山での事もあり、2個目のバッテリーを調達して置いた)
同時に、光害フィルターLPS-P2をアイピースに取り付けて、その効果を見る。
フィルターをアイピースの先にねじ込んで取り付けるが、何故か多少ピント
位置が変わるようで、ピントを合わせ直す。

眼視で見る限りは、効果があるのか無いのか良く判らない。ちょっと視野が
暗くなった感じではある。早速撮影で効果を確認しようと、再びカメラを
セットして、M22の近くの星でピントを合わせて(先ほどの撮影は、取り付け後の
ピント合わせをしていない)さあ、撮影と思ってシャッターを押すと、真っ暗で
ほとんど写っていない。あれ?光軸ずれた?等とライトで確認するが平気。
ファインダーを覗いてみて納得。我が家の狭い庭では、建物の間の部分で
南方向が見えるが、残念ながらM22は建物の影に成ってしまい、タイム
オーバーだ。

と言う事で、光害フィルターの効果の程は試せなかった。また次回晴れた時に
でも。ちなみに今回の写真は、まだjpegで撮影した物を加工しただけで、
RAWデータによる公害対策の画像処理はしていない。そちらの方は、おいおい
時間を見てトライして、又報告したい。

2011.6.21(6/22)


ジャンクなモータドライブ その後2

2011-06-18 | 望遠鏡・撮影機材(改造・修理)
4月に手に入れたジャンクなモータドライブ(前々回記事)について、
GWにハードは作った物の(前回記事)、ソフト修正がさっぱり手つかずだ。
同じハードを題材に貧スタさんの所では、元のCPUをAVRに載せ替え、
独自softによる互換マイコン作成と意欲的なプロジェクトが着々と進行
しているのでぼちぼち、うちも修理くらいは完了させたい所である。

【↑改造済みMead1軸制御回路 DK-V】

さて、ハードはともかくsoft(アセンブラ)は、約30年振り。
参考にさせていただいた西中筋天文同好会の福井さんの記事にある
アセンブラソースを、Meadのステッピングモータ、PFC42H-48081
励磁シーケンスに従って、出力波形の変更と、MKの赤道儀と
ステッピングモータのギア比とステップ数に合わせたタイマーの変更。
やる事は、たったこの2点だけ。
(先人の努力に感謝。福井さんありがとうございます。)

でも、ソースを頭から見ていくと、いきなり、CPU、PIC16F84Aのデータ
シート
の命令コードにない記述(たぶん開発ツールのMPLAB IDE
規定されている記述?やっぱり何か参考書を買ってくるべきだったか?)が
目に付き、いきなり???状態。そんな訳で1ヶ月以上ほったらかしていた
訳である。合わせて、これがMK用のモータードライブで、GP用じゃない
と言う点も、モチベーションが上がらなかった原因の一つではある。

言い訳は、これ位にして、早速、出力波形と、タイマーの時間の
計算をした。このモードラ、ユニポーラ駆動が出来るコイル構成なのに
ケーブルの芯数を減らす為か、コイルを半分だけ使って、バイポーラ
駆動しているから、ちょっとややこしいが、何とか電流の向きを見ながら
出力波形のパターンを作った。↓


続いてMKの赤道儀のギアの数を数えて、各ステップのインターバルを
計算する。ここで、このソースの中で、タイマーの数値の在処は判るが
どうやって割り込みのタイミングが決まっているか良く判らなかった。

しょうがないので、職場のソフト屋さんに、『これどーやって単位時間が
決まってるの?』と質問。彼もPICのデータシートを見るのは初めてらし
かったが、データシートから、『ここにプリスケーラの設定があるから、
これを設定するんじゃん?』との事、質問したタイミングが悪くて、
その日、彼は社内大会でこれから行かなきゃいけないとかで、最終的な
所までデータシートから探しきれずに、『ここを決めてるところを探して
やれば出来るよ』と言いながら行ってしまった。

しょうがないので、その言葉をヒントにしばらくデータシートを眺めていると
プリスケーラはオプションレジスタで設定。現行ソースは、3bitとも1で
256分周だと、やっと判った。

それ以外にも、入力周波数の1/4で命令サイクルが動いていて、割り込み
タイマー(TMR0)もその間隔でで動くことも判った。

でもソースを見ると、間隔が長いはずの月のタイマーが小さい数字になってる
なんで?とよくよくデータシートを見ると、TMR0ってカウントアップして
256でオーバーフローしたら割り込みかけるのね。で、この時、値をセットすると
そこから256までカウントアップするのね!この辺も知識がないから気付く
のに少し時間が掛かった。

それと補正カウンタの方はプログラム内でループを回しているだけのソフト
タイマーで有る事もソースから読みとれた。と言うわけで、だんだん見えてきた
感じで、やっとうちのMKに合わせたカウンター値をはじき出すことができた。


参考にしたソースの波形パターンとタイマー値を変更してMPLAB IDEで
コンパイル。この辺のMPLABを使ってのコンパイルの仕方は、こちらの
HPの記事
を参考にさせていただいた。

でもって、コンパイルしたHEXファイルを、GWに作ったライターと、
『icprog』で書き込んで、CPUの完成!直ぐそのまま実機に挿して試して
みたい衝動に駆られるが、この回路、波形パターンを間違えると、
トランジスタが燃えてしまう回路で出来ているからここは慎重に!

↓ブレッドボード上に、デバッグ回路を組んで、オシロで波形を確認する。


なんとか、上下のトランジスタを同時ONにするパターンには成ってなく、
予定通り、先にポートをHにして100μsec待ってから次のポートをLにする
動作↓が確認できた。よしよし、これなら壊れないはずだ!

【CH1:RA3:2V/div CH2:RA1:2V/div T:0.1msec/div】

と言う事で、いよいよ実機にCPUを載せて、モータをつなげて、スイッチオン!
おお~!モーター回ったよ~!なんともたったこれだけの事だが、随分嬉しい。
やっとネックのsoft変更をクリア出来たか。

でもって、色々とスイッチを押してみると、恒星のボタンを押すと、月の
時間になる?!あれ?接続図と、ソースをよーく見比べると、どうも接続図の
書き間違いの様である。まあ、ボタンが異なるだけで実害は無いか。

でも、このままだと、通常使う『恒星』動作をさせるのにボタンを押し続ける
必要がある。良く見ると元の回路は、電源スイッチがセンターオフで、
3ポジションあるから、これで『恒星』を選択させよう。きっとオリジナルは
どちらかで恒星、どちらかで月なのかな?

↓やっと動き出したモータードライブ

【CH1:A:2V/div CH2:A':2V/div T:10msec/div】

このスイッチを使うには、RB1のポートとRB4のポートをショートさせて
やればいいやとジャンパーを一本追加。いざ動かすと、『太陽』モード時に
元の恒星ボタンを押すと電源がGNDに落ちて止まってしまう。『げげっ!』
と慌ててジャンパーを外しながら、なんだポートはsoftで定義しているから
割付を変えればいいだけだった。ついついハード屋さんのくっしーは
なんでもハード改造で済ませてしまおうとする癖が有っていけない。

そんな訳で、ソースとデータシートを見ながら、ポートの割付を変更して
何とか無事に動くようになった。

翌日、さてどうやって時間を確認しようか?MPLAB IDEには、シュミ
レーション機能も有るらしいが、まだそこまで使いこなしていないくっしーは
モータの出力シャフトのギアの穴に消しゴムを切って突っ込んで、そこに
時計の秒針を差して、それが1周する時間を計ることにした。↓


だいたい一周120秒位の計算に成るので、10周もさせて20分位見て
針が戻ってきた所でストップウオッチで時間を計り誤差をだいたい算出して
カウンターの値を変更するという、なんとも原始的な方法で、取りあえず、
ざっと調整して、200ppm位に成ったので、その辺で切り上げた。

せっかくTCXOが3ppm品を使っている(たまたま手持ちがそれしかなかった)
のだからもう少し追い込んでも良いのだが、今の所15秒しか露光しないので
追尾エラーは1/300秒のシャッターを切ったのと同等なので、これで充分である。
デジ一を買って、10分も露光するようになったら、その時に追い込めばいいや。

残るは、電源回りの回路をどうするかだな。
電源回路は、図面を良く見ると保護ダイオード側は電圧が少し高くても動作に
悪影響は無さそうなので、以下にしようかと思っているが、

電源にニッケル水素辺りを使って、電圧を下げてレギュレーター無しに
しようかなとも考えたりする。ちなみに電流は480mAも流れているので、
6V以上ではレギュレターのPDが厳しいしな。

まあ、取りあえず動かせる様になったから、早く撮影テストしてみたいなぁ。

2011.6.10-17(6/18)

補足:

最初は元ソースの2相励磁のままで作ったが、電流が多いのと、動作
ステップを細かくする為に、1-2相励磁に変更した。上記の計算等は
2相励磁の物である。1-2相時は以下となる。



電流はそれでも380mA程流れる。

動作ステップの影響を検討すると、2相だと20msec間隔で動くので、
止まっている時間が20msec=1/50秒である。つまり動かない赤道儀で、
1/50秒のシャッターで写したのと同じ結果になる。1-2相励磁だと1/100秒
シャッター時に相当する。

星雲星団の低倍率での撮影には、Nikon8cmさんの所の撮影データ
(追尾無し時)からも、1/50秒は大して影響が無いといえる。
高倍率で惑星を撮影する時は、30fpsで動画撮影をして取り込むので、
通常1/30秒のシャッターが切れているような物である。つまり33msec分
ブレている訳だ。これに20msecでモードラが動くと、今まで33msecでの
ブレ分が1/50秒20msecになるので、モードラ無しの2/3のブレ量に軽減
される。1-2相だとこれが1/100秒10msecなので1/3に軽減される事になる。

こう考えると、2相の場合の2/3は、モードラが無いのとそう大して
変わらないと言う風にも取れるので、高倍率の惑星動画撮影時にも、
それなりの効果がしっかり現れそうな、1-2相励磁を選択した訳である。

でも惑星撮影しない時は、1相励磁にして電流削減する様に、ソフトを
使い分けるか?出来ればスイッチ一つで励磁を変えられる様に出来れば
良いがくっしーのsoft力では、随分先のことになりそうだ。
(貧スタさん、いかが?)

「ジャンクなモータドライブを買った」
「ジャンクなモータドライブ その後」
「ジャンクなモータドライブ その後2」

ビクセンに聞いてみた

2011-06-15 | 望遠鏡・撮影機材(改造・修理)
以前から、ビクセン製の、古めの望遠鏡が多かったので、どのぐらい
古いのか知りたくなって、ビクセンのWEB問い合わせから聞いてみた。

一応、銘板の頭の一桁は年号の最後の桁との事らしい。
銘板の無い奴は、だいたいの製造していた時期を教えて貰った。
結果は以下の通り

CYGNUS-6M  1979年製 32年物
CUSTOM-80M  1986年製 25年物
SUPER MIRROR R125S 1990年製 21年物
ACTION1000jr  1994年製 17年物
(これは銘板はないが、購入時のレシートが付いていた)
MYSTAR G-R114M  1992~2005年位
SPACE GEAR R130S  2003~2005年位

まあ、ご主人様の年齢相応に、なかなか年代物が揃っている。
ついでに、反射望遠鏡は鏡の種類も聞いたら、スーパーミラーは
放物面だと知ってたけど、なんとG-R114Mも放物面鏡だそうな。


114~115mmって精密球面鏡ばかりだと思っていたので意外。
もっともF8なので、そう大きな違いは出ないかも知れないが。
このまま寝かしておくのは少しもったいないかな。なんか使い道を
考えてみるか。

ちなみにカスタム80は1977~2003まで作っていたので、86年と
96年の可能性が有ったが、三脚の開き止めが金属なので86年だろうと
言う話になった。


しかし、望遠鏡関係って、相当古くても、それなりに値段が付くから
不思議。電気製品や車だったら10年落ちるとほとんど値が付かなく
なるのに。それだけ昔から大して変わってないって事でしょうか?
或いは、古くてもそれなりに使えるからでしょうか?

それにしても、ビクセンのカスタマーサポートさんは、問い合わせると
翌日にチャンとした回答が来て素晴らしいですね。うちも見習わなきゃ。
2011.6.14(6/15)