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くっしーの徒然日記

無線、天文、修理、剣道、体調他について書いてます。修理や改造記事のマネに関してはあくまでも自己責任にてお願いします。

久しぶりに南天が見える!(M17)

2011-08-29 | 光害地:三鷹からの天体撮影
今日は、夕方になっても雲が少なく青空が見えている。星空が
期待出来そうだ。特に今日は、いつも曇ってる南天にも雲が少ない。
と言う事で、暗くなって13cmをセットアップした。

南天をなるべく長い時間撮影する為には、庭(通路)の南の方に
望遠鏡をセットする必要があり、そこからは北極星が見えない。
しょうがないので北極星の見える位置で水平出しをして極軸を
合わせてから場所を移動。

移動先で、水平を同じように出せば、少なくとも仰角は合ってる
はず。残る方位は、磁石の北と極軸をにらみながら合わせた。
どの程度極軸が出てるかな??

↑北極星の見えない南側での設置

南天は晴れてはいる物の透明度が今ひとつで、肉眼で見えるのは
いて座のσ星ヌンキ(2.1等星)位。さそり座はもう傾いて、
アパートの影で見えない。

ヌンキを導入して基準星とし、M17の南中を待って自動導入しようと
するが、突然スカイセンサーの電源が切れた!え?どうしたの?

先日、間違って草切りバサミで、ケーブルを切り掛けた時に、シガ
ライター部のヒューズを飛ばして交換したばかりなので、交換した
ヒューズが切れたかと、少し容量の大きいヒューズを持ってきて
交換するが、症状は変わらず。こりゃ駄目だと思い、テスターを
持ってきて当たると、なんか電圧が11V弱位しか出てない。
電圧も不安定。あれ、AC電源↓壊れたか?


まいったな~と思いながらあちこち触ってると、ふっと電圧が出る。
これは?と思い、シガライターより一つ電源よりのコネクタを
ゆすると電圧が変わる。ありゃ!こりゃ接触不良だ!一旦コネクタを
外して数回コネクタをストロークさせて接点を磨いて再接続。
電圧は無事に安定して13.2V出る様になった。

思わぬ所で時間をロスしてしまった。我が家で南天が見える時間は
短い。慌ててスカイセンサーを再設定して、試しにM8を自動導入して
みるが、残念ながら、仰角の低いM8は、既にアパートの影。
諦めて、もう少し仰角の高いM17を導入する。位置を微調整して
シャッタースピードを16秒にしたが、どうもかぶりが多い感じ。

さんざん迷ったあげく、16秒で3枚ほど撮った所で、もう少し露出を
短くして12.7秒に設定して撮影した。20枚ほど撮影すると、
アパートの影に入ってしまったので、余り枚数は稼げなかったし、
時間が有れば、M16も撮りたかったのだが、、、、
撮影した内、16枚を選んでコンポジットしたのが↓下の絵


【↑M17オメガ星雲】SM-R125S/D:130 f:720 PL17mm 42倍
LPS-P2使用 IXY 30S ISO:3200 S:12.7秒F:2.0 f=4.9mm 16コマ
撮影日:2011/8/29 20:47-21:00 撮影場所:東京都三鷹市(自宅)
Registaxでコンポジット→YIMGでかぶり補正・トリミング・彩度
             ・ガンマ・レベル・サイズ調整


先日、IXY910isで撮った↓下の絵と比べると、中心部分から少し
左に行った所で、一旦薄くなって、その先で再び淡い色が出る部分
また、中心部の少し上側にも淡く赤い色が出ているようである。
でも全体が赤くなる所までは行っていない。
光害の三鷹からなので、かなり良く撮れている方なのかなと思う。


↑IXY910IS ISO1600 15秒 自宅でのM17オメガ星雲
 撮影日:2011/7/5

一応3枚だけ撮った、16秒の画像も下に載せておく。画像処理の強度
の差が有るから、一概には言えないが、露出時間を26%延ばしても、
かぶり補正の影響の方が大きいのか、あるいはスタック枚数の差なのか
中心部の左の方の一旦黒っぽくなって、再び赤い色が出る部分辺りの
濃淡が少し弱くなっている様にもみえる。

【↑M17オメガ星雲】SM-R125S/D:130 f:720 PL17mm 42倍
LPS-P2使用 IXY 30S ISO:3200 S:16秒F:2.0 f=4.9mm 3コマ
撮影日:2011/8/29 20:44-20:45 撮影場所:東京都三鷹市(自宅)
Registaxでコンポジット→YIMGでかぶり補正・トリミング・彩度
             ・ガンマ・レベル・サイズ調整


しかし、前回のM8の写り方の改善に比べると、その改善度は期待
した程は得られていない。

IXY910IS ISO1600 15秒 富士山での写真↓(9/4差し替え)

撮影日:2011/6/5(YIMGで再処理後)

IXY30S ISO3200 20秒 香川での写真↓

撮影日:2011/8/17

やはり、暗い場所でないと、光害の影響でかぶりが多くて、その
露出量の増加による効果は半減と言った所だろうか。

どうしてもかぶりが多いと白飛びしてしまいそうなので、露出時間
も長くできないし、かぶりが多い分、補正しても淡い部分が消えて
しまう感じである。
なかなか沼尻さんの様な上手い画像処理が出来ない物だ、、、

それでも、光害の三鷹でこれだけ写ったのだから、良しとしよう。
後は、暗い所で、その真価を発揮した写真も撮りたい物だ。

2011.8.29(9/4)


今日は透明度が、、、(M27)

2011-08-28 | 光害地:三鷹からの天体撮影
うちの庭(通路)の北極星の見える場所の地面は、一部コンクリートに
成ってたり、土のままだったりと、凸凹している。その為、ちょっと
場所を動かすと、水平が大きく崩れて極軸出しに時間が掛かる。

と言う事で、ホームセンターで90cmx90cmの板を買ってきた。
こいつを三脚の下に敷いて、少し平にして上げようと言う作戦だ。

今夜も相変わらず雲の多い天気だが、↑さっそく、その板を使って、
13cmをセットアップしてみた。

今まで、三脚の足場は、土の上だと、めり込むので、コンクリートの
上だけしか使えなかったので、かなり置き場所に制限が有ったが、
板のお陰で、均一に平になったので、三脚の置き場の自由度が増えた。

北極星が良く見えるように、今までより少し南の位置に設置した。

今日は、先日80倍で撮影したM27を、もう少し低倍率で再挑戦する事に
する。

極軸は比較的直ぐに合わせられたが、M27が南中前なので、南中前の
アルタイルから自動導入を掛けると、なんと微動つまみがぶつかって
上手く向けられない。慌てて、自動導入をキャンセル。この方向は
向けられないんだ、、、、

(後で、つまみの取り付け位置を反対にすれば良かったのではと
 気が付いたが、この時は気づいていない)

そんな訳で、反対側から向けて、手動で導入しようとするが、M27が
良く判らない。や座のγ星から赤緯を動かしてたどるが、どうも良く
判らない。

今日は、昨日よりも更に透明度が悪い感じで、はくちょう座の羽の
星は片方しか見えない(2.5等星のみ、2.9等星は見えない)
そんな訳で、M27が眼視で確認できない。

そうこうしている内にまた雲が広がってしばらくや座のγ星を
導入したまま待つ。

10時過ぎに少し晴れてきたので、手動でM27に向けるが、相変わらず
良く判らない。ホントに合ってるの?

M27の南中も過ぎていたので、雲間に良く見えるベガを導入して、
そこから自動導入を掛けると、何となく視野内にM27がうっすらと
入って来ているように見える。

アイピースを25mmから17mmに変更して、M27を中心に微調して、
カメラをセットする。相変わらず晴れたり曇ったりで、晴れた時を
狙って20秒でシャッターを切った。ちょっとかぶりすぎの様な気が
して、16秒にするか迷ったが、何となく欲張って、20秒にした。

15枚ほど写した所で、なんとM27がアパートの陰に入ってしまった。
ありゃ~、北極星が見えやすい様、いつもより位置を南にずらした
のが災いしている。いつもなら後数時間は見えているはずなのにorz

北を見るとなんとか北極星が見えているので、板ごと望遠鏡を北に
引っ張って、ギリギリ北極星が見える位置まで移動した。
この辺が板の効果か?

極軸を再び合わせて、ベガから自動導入を掛けると、なんとかアパ
ートの影にならない位置に持って来れたが、今度はM27が雲間に隠れ
てしまった。

この後12時頃まで粘るが、結局それ以降M27は顔を見せず、明日の
仕事もあるので、諦めて機材撤収した。

結局、雲の影響のないカットを拾うと10枚しかない。コンポジット
して画像処理したのが下の絵↓

【↑M27アレイ星雲】SM-R125S/D:130 f:720 PL17mm 42倍
LPS-P2使用 IXY 30S ISO:3200 S:20秒F:2.0 f=4.9mm 10コマ
撮影日:2011/8/28 22:09-22:34
撮影場所:東京都三鷹市(自宅) Registaxでコンポジット
→YIMGでかぶり補正・トリミング・彩度・ガンマ・レベル・サイズ調整


空の透明度が良くないのに露出を欲張ったので、かなりかぶりがひどく
かぶり補正をすると星雲の淡い部分の色が、飛んでしまっている。


↑画像処理前のかぶり具合

前回の撮影に比べて、あまり淡い部分の色が出てないのと、倍率を下げ
たので、ディテールの写り方も劣っている感じ。ディテールはしょうが
ないとしても、色はもう少し出てくれないと、、、、、
リベンジに行って、見事に返り討ちにあった気分だ(泣)

あと、板だが、少し三脚の底面サイズに対して少し大きかったので、
撮影中に間違って板に当たると振動が鏡筒に伝わるので、要注意だ。
それと下の地面があまりに凸凹だと板がグラグラしてしまって返って
逆効果だったりする
もう少し小さくして三脚の投影面積丁度ぐらいにして、裏面に凸凹を
吸収できるように何か張った方が良いかな、、、

2011.8.28(9/3)


15分の晴れ間(M57)

2011-08-27 | 光害地:三鷹からの天体撮影
先日からどうもピントが緩いR125Sであるが、どうにか成らない物かと
眺めると、ピント機構の所に、小さなネジが2本付いていて、スライド
の機構にテンションを駈ける事が出来ると言うのを見つけた。

と言う事で、精密ドライバーでこのネジを締めて、ピントをきつめにする。
上手い具合に、バックラッシュも減り、少しぐらい力が掛かっても
ずれなくなり、また、ロックネジ締めでも大きく位置がずれなくなった。
よしよし、いいぞ~。これならもう少しましなピントの写真が撮れるはず。

夜になって、また雲は多い物の、晴れ間が覗くことも有るだろうと、
ピントのプリロード調整をしたR125Sをセットアップした。

今日は、北極星は、上手い具合に、極軸合わせの時には良く見えて、
直ぐに極軸を合わせられた。


しかし、肝心の他の空が晴れない。一応23日25日の写真と比較できる
様に、M57に向けて、ベガ→シェリアク→M57と自動導入するが、M57は
雲の中で、さっぱり顔を出さない。

なかなか星が出ないので、曇り空に向けて、先日の光軸合わせ治具で、
各アイピースの光軸調整具合と曇り空を写したときのケラレ・減光具合を
確認する。

手持ちのPL25mm、PL17mm、PL12.5mmは、アイレリーフが短く、17mmと
12.5mmはカメラレンズの先端を接眼レンズにピッタリくっつける位に
しないと上手く写らない。ピッタリくっつけても、12.5mmは、完全には
合いきっていなくて、多少周辺減光している。
以前に気になった斜鏡の影は、今回の光軸合わせ治具で調整すると、
どれもほとんど気にならない↓レベルであった。


あと手持ちUW9mmと20mmはアイレリーフが長いのでレンズから離し気味に
カメラをセットする事になる。ピント調整時に、ズームを最大倍率まで
延ばす事が出来るので、ピント出しとセンタリングがシビアに出来る。
こちらは、広視界タイプなので、上下が多少液晶画面からはみ出ている。
周辺減光も斜鏡の影も出ないようだ。

本当は、周辺の星像の流れ等も確認したかったのだが、いかんせん、
星が見えない。

色々とアイピースのテストを終えても、まだ晴れない。腹も減ったので、
晩ご飯のカレーとビールを外の暗闇の中で食べて時間つぶし。


延々、時間をつぶす事3時間。11時頃に、一気に空が晴れ上がった。

待ってました!ちょっと透明度は23日に比べて落ちる感じではあるが
はくちょう座の羽の星(ε星2.5等星、δ星2.9等星)も見えている。
くちばしに当たる、アルビレオ(3.1等星)は見えないけれど、、、

急いで5秒シャッターでM57の位置を確認して、センターに来るように
微調して、32秒で撮影を始めた。

がしかし、10枚も撮り終わらない内に、またしても雲に隠れてしまった。
わずか15分間の晴れ間だった。orz

と言う訳で、追尾エラーの出て無くて、雲の影響の無いコマを拾ったら、
なんと4コマしかなかった(泣)それをコンポジットして画像処理した
のが下の絵↓

【↑M57リング星雲】SM-R125S/D:130 f:720 UW9mm 80倍
LPS-P2使用 IXY 30S ISO:3200 S:32秒F:2.0 f=4.9mm 4コマ
撮影日:2011/8/27 23:35-23:44
撮影場所:東京都三鷹市(自宅) Registaxでコンポジット
→YIMGでかぶり補正・トリミング・ガンマ・レベル・サイズ調整

23日と25日の同倍率の以下の写真と比べてみる。
【23日撮影↓】


【25日撮影↓】



比較すると、23日・25日の写真より多少ピントは改善された様に見える
周りの星粒が一回り小さく写ってる。取りあえずバーティノフマスク
無しの現状では、概ね満足出来るレベルまで来たかな。
(あんまり変わらないって?それを言っちゃあいけない、、、)

コンポジットのコマ数が少ないのでノイズは目立つが、、、、
後、画像処理がその日の気分で多少強度やレベルが違うので、バックの
星の写り具合がだいぶ異なってしまった。まあ、お愛嬌と言った所か。

後は、バーティノフマスクを準備して、もっと正確に合わせられる
様にしたい所だ。

わずか15分の晴れ間の後、またしばらく曇り空が続く。
夜中の1時半頃まで待ったが、相変わらず晴れない。

諦めて今夜は機材を撤収した。

部屋で、撮った写真の画像処理をしていたら3時位になってしまった。
ふっと表に出てみると、またしても晴れ上がった夜空になってる。

しまった~!機材そのまま出しっぱなしにしておけば良かった~!!

どうしようか迷ったが、北極星も見えているので、またまた機材を
引っぱり出してセッティング!がしかし、設置する頃には、北極星が
かなり見えにくくなり何とか極軸は合わせられた物の、夜空は
またしても一面の曇り空、、、、orz

う~ん、おチョくられているのか、、、、せっかく出したのに、、、
と言っても、もう薄明かりまで1時間も無いので、この後暗い内に
晴れ上がる事は無いだろうと、諦めて、また撤収。

あ~、なんだか疲れたな~。もう少し長く晴れ無い物だろうか、、、、

2011.8.27(9/1)


C83Aミラージュ オルタネーター修理

2011-08-27 | その他修理
先日、高速で止まった我が家のC83Aミラージュ。その後の分解で、
オルタネーターのブラシ破損が原因と判明し、部品屋さんに、ブラシを
注文しておいた。昨日、部品屋さんから貰ってきたのが↓これ。

部品代1個270円、2個で540円(税抜)である。


まず、前回オルタネータのステーター側のコイルをフロント側assyに
付けたままだったので、万力に挟んで、金槌で軽く叩いてステーター
側のコイルとフロントのローター側を分離する。

↓ステーター側コイルとフロントケースassyが外れた所


ブラシホルダーの半田付けを外すと、ブラシがスプリングに押されて

出てくる。

古いのと新品を並べる。ほぼ限界まですり減って、ずいぶん長さが違う


外したブラシの代わりに新品を↓半田付けにて取り付け。

ちなみに、先端が斜めになっていたので、エンジンの回転方向を確認
して、オルタネータの回転を受け流す方向に取り付ける。


横から見るた所。ブラシの途中にある線(溝)は使用限界ラインか?


B端子とレギュレターのGND端子間の割れたプラスティックのスペーサを
瞬間接着剤で付ける。↓たいした力は掛からない筈だからこれで充分。


折れたブラシホルダーのガイド部分も大した力は掛からないだろうから
瞬間接着剤で元通り止めておく。機能的には無くてもOKそうではあるが。


ICレギュレター、ブラシホルダー、ダイオードのセットと、ステーター
コイルをリアケースに取り付ける。この時ダイオード横のネジは、
コイルを付ける前に締めないと、ドライバーが届かなくなるので注意。


ネジを締めた後、ステーターコイルも↓リアケースに手ではめ込む。


B端子をしめた後、ブラシを中に押し込んで、後ろの穴から、
針金等を突っ込み↓ローターが入る時に邪魔にならない様にしておく。


はめ込む前に、リアケースのベアリングの入る部分を、1~2分

↑ドライヤーで暖める。


フロントケースを位置を合わせてはめ込み、ローターのベアリングが
有る程度はまってから周囲の4本のネジでしめる。

(ベアリングが上手くはまらない時はもう少しリアケースを暖める)

プーリーを手で回して、軽く回るのを確認して単体は完成。


オルタネータをエンジンに取り付け、下の貫通ネジと、上のベルト調整
部の2カ所で取り付ける。この時下の貫通ネジの穴の位置合わせが難しい
ので、六角レンチ等を差し込んで、穴がどちらにずれているかを確認し
オルタネータを動かす方向を確認してやるとスムーズにネジが入る。


上の調整部も、ねじ穴が合い難いので、一度裏からネジを締めて、それで
穴位置を合わせた後、表から止めると余り苦労せずにネジが入る。


ベルトを張り過ぎないように調整した後、オルタネータの
配線類を元通り取り付ける。


ラジエター無しだが、ここでエンジンを掛けて電圧チェック。
よしよし、エンジン始動後は、14V以上出るようになったぞ。

(ラジエターが無いのでエンジンは一瞬だけしか掛けない)

外したラジエターを元通り取り付ける。


新しいクーラントを入れて、ついでにオイル交換をして、最後に
アンダーカバーを取り付けて作業終了。


無事にミラージュは復活。買い換えても良かったのだが、ついつい
治してしまった。まあ部品費540円+私の手間(お楽しみ?)なので
良しとしましょう。

2011.8.27(8/31)

オルタネータ分解・修理編
C83Aミラージュ オルタネータ 分解
C83Aミラージュ オルタネーター修理
また、壊れた?C83Aミラージュオルタネータ修理その2

M57再挑戦(M57/M27)

2011-08-25 | 光害地:三鷹からの天体撮影
一昨日、雲間からM57を撮影したが、どうもピントが甘く、近くの星が
三日月をのばしたような感じで写っている。と言う事で、もう一度挑戦
したいと思っていたが、昨日も空振り。今日も夕方から暗くなって
ずっと雲が多く夜空が覗かない。

今日も駄目かと諦めて部屋にいたが、10時頃に表に出て空を見上げると
雲間に夜空が覗いているので、慌てて13cmを庭に引っ張り出した。

今日は、昨日と違って、北極星方向も晴れていたので↑直ぐに極軸合わせ
が出来た。

晴れている天頂方向に望遠鏡を向け、ベガを基準星にしてシェリアクを
導入し、ピンとを慎重に合わせるが、相変わらず、ピント環が緩く、
ネジで固定しても上手く合わせられない。何とか苦労しながら合わせて
M57を自動導入して、試し撮り。液晶画面で、目一杯ズームして見ると
先日、三日月をのばした様に成っていた星も、何とか丸く写っている様
なので、これで良しとして、32秒で撮影を開始する。

先日に比べて、少し透明度が悪い様で、ちょっと画面が白っぽくなる。
時折、雲がかかって、真っ白な画像になり撮影を中断することもしばしば。
先日より雲が多い感じ。先日以上に雲の合間を縫って、何とか40枚を
撮影した中から、雲の多いカットを覗いて、23コマをスタックしたのが
↓この絵


【↑M57リング星雲】SM-R125S/D:130 f:720 UW9mm 80倍
LPS-P2使用 IXY 30S ISO:3200 S:32秒F:2.0 f=4.9mm 23コマ
撮影日:2011/8/25 23:10-23:57
撮影場所:東京都三鷹市(自宅) Registaxでコンポジット
→YIMGでかぶり補正・トリミング・ガンマ・レベル・サイズ調整

一昨日撮影した、M57の同倍率の絵は↓こんな感じ。


多少、ピントは良くなっているが、どうも今一つである。
特に等倍でPC画面で見ると、回りの星が三日月ではないが、少しボケて
肥大している様な、、、、、どうも上手くピント合わないな、、、

やっぱりバーティノフマスクが必須かな?或いはピント機構の遊びを
少し何とかしないと駄目かな?


ちなみに、上の撮影の終わり頃に、M57は雲間に↑隠れる時間が多くなり
もう少し枚数を稼ぎたかったのだが、諦めて、少し上にあるM27を
そのままのセッティングで撮ってみた。

これまた、雲に隠れたり出たりしながら、見えていたが、じきに完全に
雲間に隠れてしまい、結局10枚弱撮影して、雲の少ないカットは3枚しか
撮れず、取りあえずコンポジットしたのが↓下の絵


【↑M27アレイ星雲】SM-R125S/D:130 f:720 UW9mm 80倍
LPS-P2使用 IXY 30S ISO:3200 S:32秒F:2.0 f=4.9mm 3コマ
撮影日:2011/8/26 00:31-00:37
撮影場所:東京都三鷹市(自宅) Registaxでコンポジット
→YIMGでかぶり補正・トリミング・ガンマ・レベル・サイズ調整

ちょっとピントの甘さを引きずっているのと、スタック枚数が少なく
ノイズが多い事に加えて、倍率が高いので、総合F値が3に成ってしまい
思ったほど色が出てきていない。かろうじて、ラグビーボール状と
言うか、レモン状の形がかすかに判ると言った感じである。

M27は比較的大きい対象なので、もう少し倍率を下げて、明るい状態で
とれば、それなりに形が綺麗に出たのではと思われるので、これも是非
また再挑戦したい。

2011.8.25(8/29)