goo blog サービス終了のお知らせ 

くっしーの徒然日記

無線、天文、修理、剣道、体調他について書いてます。修理や改造記事のマネに関してはあくまでも自己責任にてお願いします。

新月の長い夜 その3(M105/M102/M101)

2011-11-25 | 天体観望・撮影(遠征地)
さて、新月の長い夜も既に時刻は4時頃。残すところ1時間ちょっとと
成った。この日も、IXY30Sでの撮影と平行して、連続撮影にて北天や南天を
撮影していたのだが、この日はかなり明るい流星を捉えた↓

【北天を駆ける流星↑】IXY910is ISO1600/S:32秒 F2.8 F=4.9mm
11/25 21:34
上の写真は流星部分の等倍切り出しなので、明るさや位置関係が判らない。
撮影した画面をノートリミングでリサイズとバックグランド補正、コント
ラスト調整のみしたのが下の絵↓


【ノートリミングの撮影画面上の流星】11/25 21:34 

タイミングよく、構えたカメラの中央、少し下に見事な流星が飛び込んで
いる。

ちなみに星見に詳しくない方の為に、星座線を追加してみた↓

【ペルセウス・カシオペアの下を駆け抜ける流星】

ペルセウス・カシオペアの下から、北極星方向へ向かって飛んでいる。
右上側から、突入してきて、表面の温度が上がりながら燃え、途中で
大きく爆散して一気に燃上がり、その後、短時間で燃え尽きるといった
一連の状況を連想させる様な軌跡である。

最大時の明るさは、0等星のカペラを遥かに凌ぐ明るさで、いったい
マイナス何等級なのだろうか?肉眼で確認していないのが悔しい。
待ち時間を、ずっと外でサマーベッドに寝転がっていれば見れたかも
知れないが、寒くてずっと外は無理だ、、、、

ちなみにこの日の収穫は、これ一つ。川にドジョウ取りの篭を仕掛けたら
大うなぎが捕れたと言ったイメージか?

補足:天ガ2月号の121Pの表2と160Pの写真でレポートされてましたね。
 北杜市と鳴沢村でだいぶ見える方角が違うと言う事を実感しました。

さて、撮影のほうは、残すところ1時間あまり。
次の天体は、M95、M96と続いて、そのすぐ近くのM105を撮影した。


【↑M105 しし座の渦巻き銀河】
UW9mm 80倍 S:64秒 17コマ 撮影日:2011/11/26 04:09-04:33
【共通:SM-R125S/D:130 f:720 LPS-P2使用 IXY 30S ISO:3200
 F:2.0 f=4.9mm 撮影場所:静岡県駿東郡 Registaxでコンポジット
 →YIMGでかぶり補正・トリミング・ガンマ・サイズ調整】


ちなみに、いくつかほかの銀河も写っている。↓こんな関係

【↑M105 NGC3384 NGC3389 しし座の銀河たち】

いずれも、明るい中心とその周辺の淡い光芒からなる感じだが、腕の
存在がはっきりと確認できるのは、NGC3389がかろうじて、腕と認識
できるぐらいである。他は、ディスク部分はぼやっとした光芒にしか
見えない写りである。ちなみにM105は9.3等級4分角の見かけの小さな
フェイスオンの銀河である。

さて、しし座のいくつかの銀河を写したあとは、望遠鏡を北斗七星に
向け、M102を撮影してみた。

【↑M102 おおぐま座の紡錘銀河】
UW9mm 80倍 S:64秒 18コマ 撮影日:2011/11/26 04:45-05:06

これまた、10等級、5分角の見かけ上、小さな銀河である。その昔
メシエが正しい記録を残してなかったらしく、該当する場所に、記述の
天体が無くて、いわゆる「行方不明の天体」と言われている物らしい。
たぶんこれが、M102であろうといわれている有力候補の紡錘形の銀河
である。最外周の薄い部分は。これ又、かすかに写ってるかな程度で
ある。もう少し露出できるとこの辺もだいぶ違って見えそうな感じだ。

さて、M102を撮影し終わった時点で、5時を回っているが、この時期
夜が明けるのが遅く、まだ少し暗いので、M102のお隣のM101を22日に
引き続き撮影
してみた。

【↑M101 回転花火銀河と超新星2011fe】
UW9mm 80倍 S:64秒 8コマ 撮影日:2011/11/26 05:12-05:18

22日は風も強く4コマしか使えなかったが、今回も薄明が始まっていて
結局8コマしか使えなかったが、風がないのと、9mmで撮影した分、22日の
画像
よりだいぶはっきりと銀河の腕の様子も、2011fe超新星の減光具合
良く判るようだ。

という事で、薄明を迎えて、長かった夜も終わりを告げる。機材の撤収
を始めるが、ほとんどの機材は、霜が降りて↓バリバリ状態である。

でも主鏡にも斜鏡にも結露しなくて、最後まで使えて良かった。
ヒーターのおかげ?

外の温度計を見ると、とうとう、↓氷点下14℃まで下がっていた。


ちなみにエンジンを掛けていない車の中も、氷点下7℃まで下がっていた。
車の中にいても寒い訳だ。

車の窓ガラスについた霜をせっせと削り落とし、最後は、ポットのお湯で
ガラスの霜を取って、やっと帰路に就けた。

しかし富士山の五合目ならともかく、ふもとなのに、こんなに温度が
下がるのね。防寒対策と防霜対策をまた練ってこなければ、、、、

2011.11.25(12/9)


新月の長い夜 その2(NGC2403/NGC4236/M95/M96)

2011-11-25 | 天体観望・撮影(遠征地)
さて新月の夜もぼちぼち真夜中近くになってきた。今回の撮影場所には
仕事を終えてから来たであろう天文屋さんが次第にふえて、全部で
7~8組位い天文屋さんがいる様だ。(正確に数えてないけど)
一般の車(たぶんアベック)が1~2台駐車場の奥の方にいる。
天気の良い新月の週末なので、ここも大賑わいといった感じか?

ちなみに天文屋さんは、全員、私より入り口側に陣取っている。どうも
奥のほうはアベックの車が来やすいので避けている?それに多少
入り口に近い方が北側の視界が若干良い様な感じだからだろうか?

【夜になって気温はぐんぐん下がって-10℃↑11/25 20:43】
気温もどんどん下がってとうとう氷点下も二桁に突入。風がない分だけ
体感温度はそれほど寒くないのが唯一の救いか。それでも、車の外に
しばらくいると辛くなって来るので、もっぱら導入・位置決めして
撮影が始まると、2~30分、車の中に逃げ込みながら撮影を続けた。

さて、次なる天体もリベンジ編その3で11/20に撮影のNGC2403だ。


【↑NGC2403 きりん座の渦巻き銀河】
UW9mm 80倍 S:64秒 24コマ 撮影日:2011/11/25 23:33-24:05
【共通:SM-R125S/D:130 f:720 LPS-P2使用 IXY 30S ISO:3200
 F:2.0 f=4.9mm 撮影場所:静岡県駿東郡 Registaxでコンポジット
 →YIMGでかぶり補正・トリミング・ガンマ・サイズ調整】

前回11/20撮影の9mmの画像に比べて、コンポジットの枚数が増えた
せいか、或いは空の条件が先日より良いのか、はたまた、時間の
違いにより、仰角が28度→46度と上がったせいか、周辺の星像の
流れ具合はどちらも良いのだが(11/20の星像も風が弱いタイミング
だったのか流れてない)銀河の腕がはっきりと写った画像になった。
周辺の淡い部分も、うっすらとであるが、かなり広範囲に写った。

日付も変わり、次に撮影したのは、りゅう座のNGC4236銀河である。
来年の干支は竜なので、年賀状用にりゅう座の天体で何か良いのが
撮れないかなと思って撮影してみた。


【↑NGC4236 りゅう座の渦巻き銀河】
UW9mm 80倍 S:64秒 19コマ 撮影日:2011/11/26 01:14-01:33

データによると9.7等、18分角とそこそこ大きいので期待していたの
だが、画面にはなにやらうっすらとそれらしきものが映ってるだけで
ぜんぜんはっきりしない。かすかに斜めから見た渦巻き銀河が、
かろうじて写っているだけである。あちゃ~、これは薄い。しかも
ピントを合わせなおして、返ってピントがずれて周りの星が葉っぱ
みたいになってるし、、、今日は全部9mmで撮ろうと思っていたが、
これじゃ薄すぎるので、アイピースを15mmに付け替えて、再度撮影
してみた。


【↑NGC4236 りゅう座の渦巻き銀河 15mm 48倍で撮影】
UW15mm 48倍 S:64秒 29コマ 撮影日:2011/11/26 01:48-02:20

がしかし、ちょびっと濃くなったかな程度で相変わらず薄いのは
変わらない。アイピースを変更してピントを合わせなおしているので
周辺の星が葉っぱ状になるのだけはなくなったが、ガイドエラーで
星像が流れ気味だし、、、、とても年賀状には使えそうにないな、、、

NGC4236を撮影し終わって、時間は2時半頃になる。撮影時間は残り
3時間足らずか、、、

次に望遠鏡をしし座に向けて撮影したのは、M95である。


【↑M95 しし座の渦巻き銀河】
UW9mm 80倍 S:64秒 22コマ 撮影日:2011/11/26 02:39-03:03

9.7等級、7分角のフェイスオン銀河であるが、明るい中心部から
ほぼ真横に伸びた2本の太い腕と、そこからさらに丸く円周状に
取り巻く様に伸びる腕が確認できる。ちょっとアイピースを9mmに
取り替えた時に、ピントがもう一つ合わせきれてなくて、またしても
周囲の星がいびつな形をしてしまっている。9mmのアイピースは倍率が
高い分だけ、ピント出しが難しいな、、、、

引き続き撮影したのは、すぐ隣のM96渦巻銀河である。


【↑M96 しし座の渦巻き銀河】
UW9mm 80倍 S:64秒 16コマ 撮影日:2011/11/26 03:21-03:46

こちらは9.2等級、7分角と明るさも、見かけ上も、ほぼ同じ位の銀河だ。
写真のほうも、多少見る角度が斜めになった物の、銀河の形は、M95に
比較的良く似た感じに見えて、同じように中心から伸びる2本の腕が
円周上で丸く伸びている形をしているのが判る。こちらのほうが円周上の
腕は多少短くは見えるが。

という事で、時計の針は、ほぼ4時近くとなり、明るくなるまで、
後、1時間ちょっとを残すのみとなったが、続きはその3にて。

2011.11.25(12/7)


新月の長い夜 その1(NGC891/NGC7331/M77/NGC7538)

2011-11-25 | 天体観望・撮影(遠征地)
新月となる今週末、金曜、土曜と星空指数はよさそうだが、
GPVでは土曜は微妙な感じ。出撃には金曜がBestそうだ。
ちょうど診察で午後半休を取っていたので、診察が終わってから
いつもよりちょっと早く、快晴の中央道を夕日に向かって車を走らせた。

昨日から須走り口五合目への道は閉鎖らしいので、今日は
スバルラインのふもとの方へ行った。初めての場所だったので
地図を頼りに現地に着いたのは6時ごろ。先客は1台、富士山の
星景写真を撮りに来ているらしき人が居た。ここは初めてだが、
西と東は10度位から、北と南は20~30度位から上が見渡せそうな
場所だ。どの辺がポイントか良くわからないので、とりあえず、
駐車場の真ん中少し奥辺りに車を止めて機材設置を始めた。

機材設置が終る頃に、外に出した温度計を見ると、既にこの時間で
なんと氷点下6度!↓


【↑氷点下6度 11/25 18:57】
ありゃ~!ふもとなのに、この時間でこの温度!
こりゃ今日は一段と寒そうだな、、、、

さて、強風の先日とうって変わって、今日は、ほとんど風のない
穏やかな天気。空も、雲ひとつない快晴で、満天の星空である。
よ~し!撮るぞ~っ!

まずは、先日のリベンジ編から。(この時点でまだ11/20までの
画像処理しか終っていないので)まずは、少し風に吹かれて流れ
気味の11/20に撮影したNGC891
を狙う。この天気ならもう少し
暗黒帯がきれいに出ないだろうか?と思っての撮影である。


【↑NGC891 アンドロメダ座の銀河】
 UW9mm 80倍 S:64秒 18コマ 撮影日:2011/11/25 19:37-20:08
【共通データ:SM-R125S/D:130 f:720 LPS-P2使用 IXY 30S ISO:3200
 F:2.0 f=4.9mm 撮影場所:山梨県南都留郡 Registaxでコンポジット
 →YIMGでかぶり補正・トリミング・ガンマ・サイズ調整】

11/20の写真に比べて、周辺の星像の流れは多少減ったが、銀河本体の
写りは若干改善した物の、そう劇的な改善は見られなかった。
思ったよりも星像が流れている時でも、そこそこ銀河本体は写っていた
と言うことか、、、よく見ると若干ピントが先日より甘く微妙に星像が
肥大している様に見えないこともないのでそのせいで、銀河本体は
あまり改善が見られなかったのかもしれない。

さて、撮影の時点では、この結果を知る由もなく、順調にリベンジ
できていると信じて、次なるターゲットは、リベンジ編その2で
NGC7331を撮影した。


【↑NGC7331 ペガスス座の銀河】
 UW9mm 80倍 S:64秒 17コマ 撮影日:2011/11/25 20:30-21:01

こちらは、星像の流れも収まって、更に前回より倍率を上げた事もあり、
銀河のディスク部分の濃淡の具合や、腕の感じがだいぶ良く判るように
なった。11/20の15mmでの撮影では、計算上F値は、カメラ側のF2をぎりぎり
キープできる一番明るい状態だが、9mmを使うとF値が3になり露光量は概ね
半分になるが、この程度の明るさのある対象なら、9mmで倍率を上げて
解像度を上げたほうが、トータルでは良い写りになる様だ。

ちなみに、11/20の画像では気がつかなかったが、NGC7331と一緒に
いくつか、見かけの小さい銀河も写っている様だ。WEB上の天体写真で
確認すると、↓下の絵ぐらいの銀河が写り込んでいる様だ。


【↑NGC7331 ペガスス座の銀河とその周辺の小銀河】
ステラリウムで確認してみたが、残念ながら、私にはどれがどのナンバーの
銀河かまでの判別がつかなかった、、、どなたかわかる方教えてください。

さて、次に撮影したのは、南天のメシエナンバーの銀河だ。


【↑M77 くじら座のセイファート銀河】
 UW9mm 80倍 S:64秒 9コマ 撮影日:2011/11/25 21:36-21:47

まだ、この時間、メシエナンバーの銀河で高い位置にある未撮影の物が
少ないのだが、たまたまM77は未撮影でこの時間、南中直前だったので
撮影した。8.8等級、約7分角と、9mm・80倍を掛けても、それほど見かけの
大きい銀河には写っていない。

実際には、直径17万光年とかなり大きな銀河らしい。写真では、中心部の
明るい光芒とその周辺の白っぽい小さ目のディスクからなる様に見えて
いるが、撮影した写真を良く見ると、非常に見づらくて判り難いのでは
あるが、更にその周りに2~3倍位の同心円で、うっすらとなにやら
円盤状にあるのが、かすかに確認できる。

はじめレンズのゴーストかと思って、あまり強調処理をしていない写真を
載せ様と思っていたのだが、WEBの写真で見ると、この写真で、ある程度
明るく白っぽい楕円の光芒の2~3倍位の大きさのディスク部分が、
その外側に広がっている。
この大きなディスク部分も、ほんのかすかながら捉える事が出来たと言う
事になる。2分位露出できれば、この薄いディスクももっとはっきり写せた
かも知れない。

続いて撮影したのは、以前に調べて次に撮る天体リストに入れていたのだが
散光星雲にしては、大きさが小さく、ついつい写しそびれていたNGC7538で
ある。今日は、なるべく9mmのアイピースで撮れる物を連続して撮影して、
撮影効率をあげようという作戦だ。


【↑NGC7538 ケフェウス座の散光星雲】
 UW9mm 80倍 S:64秒 27コマ 撮影日:2011/11/25 22:30-23:10

ステラリウムには10分角と、大きさは載っていたが、光度が載ってなかった
ので、どの程度で写るか心配だったが、ほかの見掛けの小さめの銀河同様
視野の中心に、赤い楕円ぽい散光星雲がしっかりと写った。

処理した写真を見る限り、形はなにやら楕円状のまゆの様な感じの物に
角か耳が生えた様な感じで、右の方に重なる二つの恒星が、目玉に見えて
なにやら良く判らない小動物?が小さく丸まっている様な形を連想させる
散光星雲である。

という事で、まだまだ新月の夜は長い。この後はその2へ続く、、、

2011.11.25(12/5)


今年最後の5合目 その2(M108/M109/M101)

2011-11-22 | 天体観望・撮影(遠征地)
さて、5合目での撮影も今年最後になるのだが、ここで撮影していると
極大日に関係なく、良く流星を見かける。そんな訳で、強風の吹く中、
R125Sでの撮影と平行して、IXY910ISで流星狙いの固定撮影をセット
して置いた。

がしかし、風が強くて、安物の軽い3脚では、足を全部延ばすと、強風で
倒れてしまう。しょうがないので、足を1段短くして、低くし、なおかつ
足がサマーベットの枠に当たる位置に置いて風による転倒を防ぎながらの
撮影である。

ISO1600、32秒シャッターで、カスタムセルフタイマーで、初回1秒待ち、
連続10枚撮影に設定。このままでは、10分に1回シャッターを押す必要が
有るので、CHDKのインターバル撮影用のスクリプトで、インターバルを
0秒に設定して、ダーク減算OFFで連続撮影をやらせた。

これで32秒露出で、ほぼ休み無く、電池が無くなるまで連続での撮影だ。
電池が切れたら交換して撮影を続けるのだが、電池が2個しかないので、
1セット約2時間、2セット約4時間ほどの撮影だ。

約4時間撮影して、やっと捕らえたのが、↓この1枚だけ。


【↑オリオン座を横切る流星】
2011/11/23 02:53 IXY910is ISO:1600 S:32秒 f=mm F:2.8

基本的にオリオン座が画面に入る様にセットしておいたつもりだが、
いつのまにか、オリオン座が画角から半分以上外れた所での流星となって
しまい、オリオン座かどうか言われないと判らないのが悔しい。

まあ、散在流星が写っただけでも良しとするか、、、実は20日にも
910isをセットして置いたのだが、20日はぼうずだったのだし、、、、

さて、IC405まがたま星雲まで撮影が終わった所で時計の針は、3時を
回った。明るくなる迄に後2時間ほどである。多少風は弱まっただろうか?

次はアイピースを15mmに変更して、昇ってきた北斗七星の近くのM108を
撮影した。


【↑M108 おおぐま座の渦巻き銀河】
UW15mm 48倍 S:64秒 9コマ 撮影日 2011/11/23 03:41-04:09

少し風が弱まったとは言え、やはり48倍ではまだ厳しかったようで、
かなりぶれたコマが多く、比較的ブレの少ないコマを選んでコンポジット
したが、それでもだいぶ流れた星像になってしまった。10.1等8分角の
余り大きくなくて暗い銀河なので、本当なら9mmぐらいで撮りたいのだが、、
この風では、やっぱり40mmで撮れる天体限定で撮影した方が良かったか、、、

M108を撮影が終わる頃には、細い月が東の空に昇ってきた↓


【↑東の空に昇る月齢27の細い月と街明かり】

月は昇ってきたが、それ程大きくないので、撮影を続けた。
M108の次は、北斗七星沿いに下がって、↓M109を撮影した。


【↑M109 おおぐま座の渦巻き銀河】
UW15mm 48倍 S:64秒 11コマ 撮影日 2011/11/23 04:25-04:50

9.8等7分角の、元々あまり腕の濃くない銀河であるが、ぶれているのも
手伝って、かろうじてその腕が確認できるかどうか位の写りで、周辺星像も
流れてしまっている。やはりこれも風の無い時に9mmで再撮影してみたい
天体である。

M109を撮影し終わって、時刻は概ね5時。ぼちぼち薄明が始まるが、
しつこくもう少し撮影を続けた。
次なる天体は、超新星の減光が気になるM101と超新星2011feである。


【↑M101 回転花火銀河と超新星2011fe】
UW15mm 48倍 S:64秒 4コマ 撮影日 2011/11/23 05:04-05:11

薄明の影響と、風の影響で、結局使えるコマは4コマしかなかったが
一応コンポジットしてみた。多少ブレがでていて、なおかつコマ数が
少ないので、どうしてもちょっとボケ気味の映像になってしまった。
気になる超新星の減光具合は、約1月前の映像に比べて、だいぶ減光が
進んできた感じだが、まだ充分見える明るさではある。


【↑M101 回転花火銀河と超新星2011fe光度比較】
それでも並べてみると、ずいぶん減光している様子が判る。

と言う事で、今年最後の5合目での撮影も粘ったがここまでで終了。
機材を撤収して周りはすっかり明るくなって、五合目を降りた。

途中の道路で鹿が3匹道路を渡っていた。2匹は渡りきったが、1匹は
渡る前に戻ってしまったので、先に渡った2匹は、残りを待ってる様で
渡った所で動かずに居たので、車を止めて↓1枚撮影した。

3匹は親子か兄弟なのだろうか?

日曜日、火曜日と寒い中での遠征で疲れたのか、あざみ野ラインを下り
ながら、眠くてしょうがない。危うく意識が飛びそうになるので、
須走りの道の駅に停めて、車内で一眠りしてから帰途に就いた。


道の駅から見える富士山は、かなりの雪化粧と成っていた。
どうりで今日も寒かったわけだ。

2011.11.22-23(12/3)


今年最後の5合目 その1(ハート星雲/M31/くらげ星雲/まがたま星雲)

2011-11-22 | 天体観望・撮影(遠征地)
五合目までの道路もいよいよ11/24から閉鎖になる。今日11/22は、
今年最後の休前日。GPVの予報はもう一つだが、星空指数は結構良い数値
なので、仕事が終わってから、須走り口五合目に向かった。たぶん今年
最後の五合目での撮影になりそうである。

自宅を7時過ぎに出て、五合目に向かう。途中の富士五湖道路の温度は
1度。今日も寒そうだ。五合目には10時前に着く。富士五湖道路では
風速1Mだったのに、五合目は、先日に引き続き風が強い。風の中、機材の
設置をするが、外に置いた温度計は、既にこの時点で↓氷点下5度。

おいおい!朝はまだまだ先だぜ、、、、

今日も風が強いので、余り倍率を上げられない。40mmのアイピースで写せる
物から撮影することにした。先ずは先日、ピントがいまいちだったIC1805
ハート星雲
を写してみた。


【↑IC1805 ハート星雲(カシオペア座の散光星雲)】
【共通:SM-R125S/D:130 f:720 LPS-P2使用 IXY 30S ISO:3200
F:2.0 f=4.9mm 撮影場所:静岡県駿東郡 Registaxでコンポジット
→YIMGでかぶり補正・トリミング・ガンマ・サイズ調整】
PL40mm 18倍 S:64秒 11コマ 撮影日 2011/11/22 23:01-23:31

先日よりピントはましになったが、風が強くて鏡筒が揺れるので、結局そう
たいして変わらない出来の写りに成ってしまった。しかも位置がチャンと
合って無くて、右心室に当たる部分が視野からはみ出している。代わりに
右上の部分に肺静脈だか肺動脈だかにあたる部分が写っているけど、、、
ちょっと大きさ的に言って画角が足りてない感じである。

次に大きな天体と言う事で写したのは、1ヶ月ぶりのM31アンドロメダ銀河だ。


【↑M31 アンドロメダ銀河】
PL40mm 18倍 S:64秒 8コマ 撮影日 2011/11/22 23:54-24:13

前回の絵に比べて、やはり強い風の影響が出て、星が流れまくりである。
ディスク部分も、光軸が今ひとつ合ってなかったのか、M32近くのディスク
がちょっと変に欠けてしまっている。やっぱり風が強い中で撮影するのは、
結構辛い物が有るな。

次に撮影しようと思ったのはぎょしゃ座のまがたま星雲なのだが、丁度
天頂付近で、基準になりそうな星と子午線を挟む位置になったので、
後回しにして、撮影してみたのは、IC443くらげ星雲である。しかしながら
ステラリウムには情報が無く、ステラシアターで位置情報だけ入力して
自動導入したのだが、試し撮りしても、位置が合ってるのかどうか
さっぱり判らない。、64秒で撮影してもなんかかすかに赤いのが写ってる
感じだが、どこをどう置けばよいのか判らず、取りあえず自動導入した
位置のままで撮影してみた。


【↑IC443 くらげ星雲】
PL40mm 18倍 S:64秒 10コマ 撮影日 2011/11/23 00:45-01:09

おかげで、くらげの足の部分が一部画面からはみ出してしまった。
上の絵は、画面の右下の方だけを丸くトリミングした物である。
(はじっこ過ぎて四角くトリミングできなかった)どうやら、バック
モニターにかすかに赤く写っていた部分がくらげ星雲の頭の部分らしい。

何となくくらげ星雲を撮り終わって、次に少し西に移動し天頂を過ぎた
まがたま星雲を撮ってみた。これも自動導入を掛けた位置で試し撮りするが
全体に、かすかに赤くなっているだけで、どこがどうだか、構図がさっぱり
判らない。諦めて、その位置のまま撮影してみたのが↓したの絵。


【↑IC405 まがたま星雲】
PL40mm 18倍 S:64秒 13コマ 撮影日 2011/11/23 02:00-03:05

途中、薄い雲がかかって来たので少し中断しながらの撮影となった。
相変わらず強めの風が吹いているので、周りの星がブレブレで有る。
画像処理して、他の人の写真と見比べてみて、やっと写真の真ん中に
まがたま星雲が有るのがかろうじて判った。下に向かって曲がりながら
細くなっている部分はうまく写って無くてあまりまがたまらしい形に
写らなかったのが残念である。こいつはもう少し画角の広いシステムで
撮った方が、左側の赤い丸い部分も写って良いのだが、うちの今のシステム
ではちょっと入りきらない感じである

と言う訳で、風の強い中での撮影と言う事と相まって、なかなかまともな
写真に成らないのだが、取りあえずせっかく来たので、撮影を続けた。

続きは、その2にて、、、

2011.11.22(12/1)